児玉時計店 ブログ

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ジュネーブ オートマチック 金張り     1/2

2019-12-19 | 修理
ご主人様の形見の時計としてお持ちになられた、
こちらのオメガ ジュネーブ オートマチック。

オーバーホールのご依頼です。

ケースは金張りのモデルですが、表面の擦れ具合からも

ご愛用だった様子が伺える外観です。

皮バンドを取り外します。

裏ブタには、今までの開閉時に付いたと思われる
キズが多く入っていました。

裏ブタを開けて、ムーブメントをチェックします。

ローター真には、繊維ゴミが付いています。

ムーブメントをケースから取り出し、

秒針を外すと、

ここにも、繊維ゴミが絡みついていました。

各針は傷みが激しく、

夜光の劣化・塗装の欠落があります。

更に分解していくと、

雑な注油がされていたのか、
規制レバーには、大量の油が流れ出しており、

他の部品にも必要以上のグリスがベタベタと付いていました。
必要以上の多過ぎる油は、悪影響を及ぼしてしまいますので、
注油は適切に行われなければなりません。

つづく。