児玉時計店 ブログ

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ポートフィノ オートマチック     2/3

2019-12-26 | 修理
ポートフィノ オートマチックのつづき。

文字板を外し、ムーブメントの分解に掛かります。

あちらにも

こちらにも

劣化した油カスと、摩耗して削れたカスが

散らばっているのが確認できます。

ゼンマイの巻き上げ機構を分解すると、

こちらが大部分の発生源でした。

油が劣化した状態で動かされ続けた結果、

エグレてしまうほど摩耗していました。

新品の受け部品を入手し、交換します。

油カスが噴出していた四番真には、

ごらんの通り劣化した油が固着していました。

香箱も分解、

中のゼンマイを取り出し洗浄、

専用の巻き込み器で巻き込み、

注油、組み込みます。

きれいに洗浄仕上げた各部品を組み立てて行きます。


つづく。