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児玉時計店 ブログ

時計・メガネ・宝飾・補聴器 取り扱っております。
古い時計の修理もご相談ください。

ウォルサム K18ポケットウォッチ 17J     2/3

2021-02-09 | 修理
ゼンマイを交換するために香箱を分解します。

ゼンマイは中心部で切れていました。

新しいゼンマイを準備し、

切れたゼンマイを香箱から取り出します。

新しいゼンマイは厚みと長さは適合するのですが、

外端の取り付け形状が違うので加工を行います。

二重になっている部分のカシメを外し、

香箱内壁の取り付けダボに合わせて、

ゼンマイに角穴を開けて行きます。

先端部にアールを付け、

元のゼンマイに合わせ、形状を微調整し

加工の出来上がったゼンマイを

香箱に取り付けます。

コハゼ部分はサビを取り除き、

スムーズに動く様になりました。

仕上がった各部品を組み立てたムーブメントに、

テンプを取り付けます。

緩急針部分のサビも取り除き、ポリッシュし仕上げました。

ヒゲゼンマイの修正も行いましたので、
緩急針での調整域も確保できました。

つづく。

ウォルサム K18ポケットウォッチ 17J     1/3

2021-02-08 | 修理
ゼンマイ切れの症状があり、

オーバーホールのご依頼をいただきました。

ウォルサムのポケットウォッチ。

K18のケースに入った17石のモデルです。

ケースから機械を取り出します。

時針には変形が見うけられます。

針と文字板を外し、

部品をチェックします。

各所に痛みの確認できるムーブメント。

緩急針はスロー側に最大に動かされていて、

サビや傷がたくさん入っていました。

各ネジにも痛みが確認できます。

分解を行っていきます。

角穴ネジ、かなりキズが目立ちますので

ポリッシュ仕上げます。

受け止めネジ、

こちらもきれいに修正し仕上げます。

カンヌキ、

サビが発生していましたので、取り除きます。

巻真、

サビと汚れが固着していましたので、

取り除き、きれいに仕上げます。

つづく。

スピードマスター 手巻き     3/3

2021-02-06 | 修理
汚れが蓄積していた
プッシュボタンは分解します。

発停ボタン側、

きれいに清掃。

復針ボタン側、

こちらもきれいに清掃します。

ボタン内部にも

汚れが入り込んでいますので、

取り除きます。

キズの入っていたプラ風防は、

キズを磨き取ります。

プッシュボタンを元通り

取り付けたケースに

機械を組み込み、

耐磁板を取り付け裏ブタを閉めます。

風防もきれいになり視認性も向上、

プッシュボタンの作動もスムーズになりました。

バンドを取り付けて、

完成!!

スピードマスター 手巻き     2/3

2021-02-05 | 修理
ゼンマイ切れの症状があった香箱。

ドライビングピニオンを外し、

蓋を開けると、

やはりゼンマイが切れていました。

切れたゼンマイを取り出し、

純正のゼンマイを準備して、

洗浄した香箱に組み込みます。

注油して、蓋を閉め、

ドライビングピニオンを取り付けます。

各部品を組み立てたムーブメントに、

クロノグラフ機構を組み付けます。

文字板と

各針を取り付けて行きます。


つづく。

スピードマスター 手巻き     1/3

2021-02-04 | 修理
オメガのスピードマスター プロフェッショナル、
手巻きモデル。

お仕事時の相棒としてご愛用されているお客様より

オーバーホールのご依頼をいただきました。

長年使用の様子がうかがえる

プッシュボタン周り。

裏ブタを開け、

耐磁板を外し、

ケースから機械を取り出します。

針と文字板を外し、

分解を行っていきます。

クロノグラフ部分を取り外し、

ムーブメント本体に掛かります。

ガンギカナと4番車の噛み合い部分に

汚れが固着していました。

角穴車には、油が流れ出ていました。


つづく。