天気になぁ~~れ

愛犬と散歩で始まる一日 晴れるといいね

父の三回忌

2006-05-20 00:16:18 | Weblog
5月某日は 家族に看取られ 母と同じ東京の病院で逝った父の 3回忌
子供たちの心配をよそに 一人暮らしを貫いていた
毎日連絡を取っていた 長男が 電話がつながらないと 行って見ると 倒れていそうだ
その日以来 一言も発すること無く 逝ってしまった 92歳

5月の連休中 都合の付く姉妹で 伊豆の方に旅をした
東京から のんびり熱海を目指す 東海道線の快速で
途中 根府川駅で 父の思い出話が出た
幼い頃 50年前頃?
 "よくここ根府川に連れて来て貰ったわね"
年の瀬になると 大きなリュックを背負った父に連れられ 
毎年正月用の蜜柑を買いに 蜜柑農家へ 来たものでした
"そうそう 春には
千葉の海へ 家族そろって アサリ獲りに
夏には 湘南海岸へ 海水浴
初冬には 千葉の先まで 鮒釣りに 
これも 正月に 甘露煮用に
 ”毎年 々々 いろいろ連れて行ってもらったわね"

現在のように 産直や宅配も無く
インターネットなどもちろん無く 電話さえある家も珍しかった
新鮮で 安く 大量にほしいためか
其れにつけても よくついて行ったものだった
孫が出来ると 孫を連れて行っていたらしい

私が結婚した夜 私の友人が父に電話をしたら 
 (寂しいと泣いていたわよ)
と 後日聞かされた
数日後 実家に帰ったとき ”何か必要なものないか?” というので
食器類が・・・と何気なく話すと スーと居なくなり
私が帰るまでに 西洋皿、ラーメンどんぶり その他・・・
買って帰ってきた
今でも いくつか大事に使っている
父が逝ってから2年も経っているが 
想い出は益々鮮明になっていくような気がする

わたしも 世間で言う「御歳だから」と 慰めの言葉を簡単に使っていたが
父が逝ってから 使わない事にした
たとえ92歳であっても 父は父
幾つになっても 寂しいものです 


  

 
  



最新の画像もっと見る

コメントを投稿