11月中旬から、感染性胃腸炎が急増し、全国に拡大しています。
浜松での給食のパンが原因のノロウイルスによる集団感染のニュースには驚きました。
それぞれのお子さんや親御さんはもちろん、
浜松の小児科待合室は大変なことになっていたでしょう・・・
ウイルス性胃腸炎とは、ウイルスの感染を原因とする胃腸炎です。
原因となるのは、「ノロウイルス」「ロタウイルス」「アデノウイルス」などがあり、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが主な症状です。
小さなお子さんは、ロタウイルス・アデノウイルスによる胃腸炎が多く見られます。
ウイルスを原因とする感染性胃腸炎には有効な治療法はなく、
症状を和らげる対症療法として、
整腸剤や吐き気止め、解熱剤が処方されます。
お家では、安静と水分摂取を心がけてください。
胃腸を休めることが必要ですので、症状の強いときは食事はひかえます。
水分補給は市販されている経口補水液を利用するのもよいでしょう。一度にたくさん飲むと吐くことがありますので、少量ずつ何度も飲むことが大切です。
授乳中のお子さんは、そのたびに母乳をもらうことで、
お母さんに抱かれて安心し、脱水症状も予防することができます。
積極的に授乳されることがお勧めです。
ノロウイルス感染症でも、3分の1の方は無症状といわれています。
症状のある人だけが気をつければ良いということでなく、
みんなが、排便後はもちろん、調理や食事の前には、
手洗いを十分にして感染を防ぎましょう。