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インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
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この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。
二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。
でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。
上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。
☆☆☆☆☆
永遠の刻(とき)~その3
〈アリサ〉
スーパーで買い物をした帰り、マンションの玄関に入ろうとしたら女の人が立っていた。
その人はあたしを見るなり近づいてきた。
???「あなたは茶倉譲二さんの恋人ですよね?」
そうだ、思い出した。
以前ジョージとカフェでいるところを見たことがある。
ジョージの見合い相手だ。
「いいえ」と叫んで玄関に駆け込めば良かった。
後になって、そう悔やんだ。
マンションはオートロックなのだし、中に入ってしまえば、あたしが何階の住人なのかも分からないはずだ。
だけど、蛇に睨まれた蛙のようにあたしは微かに頷いていた。
そして、彼女に誘われるまま一緒に近くの喫茶店に行った。
彼女は山村鈴音と名乗った。
鈴音「あなたはご存知ないかもしれないけれど…、以前譲二さんとお見合いしたことがあります」
アリサ「…」
鈴音「譲二さんからはお断りされたのですけど…。私…、自分でもみっともないと思うんですけど、譲二さんのことを諦めきれないんです」
アリサ「ジョージ…さんはあなたのことが好きだって言ったんですか?」
鈴音「いいえ…、一度も」
鈴音さんは微かに口角をあげて微笑んだ。
あたしは思い切って言った。
アリサ「それなら望みはないだろうから諦めたほうがいいと思います」
鈴音「そうですね…。私も友人のことだったらそう勧めると思います」
アリサ「…」
鈴音「でも、譲二さんと何度かお会いして、お話しして…。とても気が合うんです。
話題も…次から次へと出て来て…、どんな話題でも話が弾むし、話してると本当に楽しくて…。
譲二さんもとても楽しそうにしてた…」
鈴音さんはあたしを正面から見据えると静かに言った。
鈴音「譲二さんはあなたに歴史の話とかしますか?」
アリサ「歴史の話くらいしてくれるよ…」
ウソではない…。
ジョージが夢中になって話している時はあたしはいつも聞き役で…、話してる内容の半分も分からないけど…。
でも話してくれないわけじゃない。
鈴音さんは少し意地悪な顔になった。
鈴音「だけど、あなたは譲二さんの話を理解しているのかしら?」
アリサ「分からない時は優しく説明してくれるもん」
鈴音「歴史の話だけじゃなく、譲二さんは仕事の話をあなたにしたりする?」
アリサ「仕事の話はしてくれないけど…。でも、あたしだってジョージとは気があうよ!」
思わず、声が大きくなってしまった。
鈴音「ごめんなさい。あなたのこと、少し調べさせてもらったの…。あなたが以前されてた職業…、譲二さんは知ってるのかしら?」
あたしは目の前が真っ暗になった。
「知ってる」と答えたらジョージはそんなふしだらな女を恋人にしてると嘲笑いされるだろう。
でも、「知らない」と答えたら……ジョージを騙して良心は痛まないのかと言われるだろう…。
結局、あたしは何も言い返せないまま、彼女と別れた。
あの女があたしのことを言いふらしたら…。
ジョージの仕事は…、会社はどうなるだろう…。
不安で……気持ちが押しつぶされそうだ。
でも、あの鈴音という人に会ったことを、どうしてもジョージには話せなかった。
その4へつづく