恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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ハルくんの独り言(本編9話)その3

2015-07-25 08:02:59 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

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☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編9話)その3

リビングの片隅で紗枝が佐々木に遊んでもらっている。


一護たちと雑談しながらも、2人の会話は耳に入ってくる。


紗枝「あのね、紗枝のこと、これで占ってほしいの」

百花「いいよー。紗枝ちゃん、何か占いたいことがあるの?」

紗枝「うん! おっきくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになれるかどうか、占ってほしいの」

百花「そっかぁ。紗枝ちゃんは、お兄ちゃんのお嫁さんになりたいんだ?」

紗枝「そうだよぉ! お兄ちゃんってかっこいいし、頭いいし、強いし、優しいし…」


おいおい、紗枝。何言ってるんだ!

紗枝の可愛い言葉に満更でもない。


百花「うん…わかるよ」

え?!  佐々木?!

百花「紗枝ちゃんのお兄ちゃん、すっごく頼りになるもんね。頑張り屋さんだし、人が嫌がる仕事まで引き受けっちゃったり…」


佐々木、ちょっとそれ言い過ぎ!


紗枝 「そうなの!」

百花「自分が辛い時でも、人にすごく優しくできるし…」


りっちゃんも俺と同じで聞き耳を立てていたらしい。

理人「…ふーん」

百花「え?」

りっちゃんがなにか言いたそうにしていたので、慌てて俺は言った。


春樹「あの…さすがに、そこまで言われると、俺もテレくさいっつーか…」

百花「ってね! みんな言ってるよ! あははっ!」

春樹「大袈裟すぎだろ、俺そんなんじゃねーもん」

一護「…」

紗枝「ねぇねぇ! 紗枝、お兄ちゃんのお嫁さんになれるー?」


紗枝が俺のシャツの裾を引っ張りながら聞いてきた。


春樹「そうだねー、紗枝もいつかは嫁いでいっちゃうんだよなー」

剛史「おいおい、何年先の話してんだよ」


タケに突っ込まれて苦笑いした。

こんなだから、シスコンとか言われるんだよな。

ふと一護を見ると、不機嫌そうな顔でそっぽを向いている。

そういえば……、さっきから一護は黙りこくったままだ。


☆☆☆☆☆


そろそろお開きにしようと、みんな帰り支度を始めた。


百花「じゃあ、私も帰るね」


ええ?! そういえば俺、佐々木とはあまり話せてない。


春樹「佐々木、もう暗くなってきたから送るよ」

百花「え? まだそんなに遅くないし、大丈夫だよ」

春樹「でも、心配だし…送らせて」

百花「…う、うん…」


佐々木……、俺に送られるのって迷惑なのかな?

その時、一護が突然声をかけてきた。


一護「…いい。俺が送る」

春樹「一護? でも、お前の家、反対方向だし…」

一護「買い物あるから、ついでだよ。ハルは片付けとかあるだろ」

春樹「あるけど…」

一護「百花、帰るぞ」

百花「2人とも心配しすぎだよ。私一人で帰れるから」

春樹「そういうわけにはいかないって。佐々木も女の子なんだし」

一護「…一応、な」

百花「でも…」

一護「とにかく、俺が送るから。じゃあな」


一護が佐々木をグイグイと引っ張っていく。


百花「あ…ちょっと、一護くん…引っ張らないで!」

春樹「それなら、一護に送ってもらうといいよ。じゃあ、また、おやすみ」


一護に引っ張られていく佐々木が小さく「おやすみなさい」と言った。

一護……。

一護が送ってくれるなら、佐々木のことは安心だ……。

そう考えようとするのに、帰り際の二人の事ばかりが思い浮かぶ。


一護に無理に引っ張られながら…、佐々木も満更ではなさそうだった。

俺が最初に「送るよ」と言った時は、断りたそうにしてたのに…。


これって、俺のヤキモチ?

一護はいいヤツだから…佐々木が一護を好きになっても仕方がない?

一護なら……。



紗枝「ねぇ、お兄ちゃん! ギティちゃんの占い、一緒にしようよ!」


紗枝に袖を引っ張られて、我に返った。


春樹「う~ん、お兄ちゃん、片付けをしないとな」

紗枝「え~、嫌だ! お兄ちゃんと占いする!」

春樹「じゃあさ、紗枝も片づけ手伝ってよ。そしたら、一回だけ一緒に占いをしよう」

紗枝「うん! 分かった!」


紗枝が持ってきたお盆に、重たくないように少しだけお皿を乗せてやる。

片づけに気持ちを集中しようとするのに、気が付くと佐々木と一護のことばかり考えていた。

ハルくんの独り言(本編9話)終わり


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