恋、ときどき晴れ

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またまた始まった…若い子との暮らし~その3

2015-07-28 08:35:12 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


☆☆☆☆☆

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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またまた始まった…若い子との暮らし~その3

〈譲二〉
あれは高校の時の同窓会があった日だ。

クロフネに帰ってきた俺は、ほろ酔い気分で鍵を開けて入った。

店の中は薄明かりがついていて、奥から声がした。


汐里「マスター?」

譲二「汐里ちゃん、もしかして起きて待っていてくれたの?」

汐里「うん。おかえりなさい」

譲二「ただいま…って。そんなパジャマ姿で、風邪引くよ?」

汐里「さっきまで部屋にいたんだけど、マスターの足音が聞こえたから」


まだ湿り気のある洗い髪が頬にかかり、首をかしげて俺を見上げる顔は、いつもと違って妖艶に見えた。


譲二「寒くない?」


 そっと汐里ちゃんを抱きしめた。


汐里「うん。大丈夫」


 潤んだ瞳で見上げられ、パジャマ越しに汐里ちゃんの体温を感じて、誘惑に負けそうになる。


 ダメだ、ダメだ。


譲二「汐里ちゃん、ちょっと水を汲んで来てもらってもいいかな? 今夜は少し飲み過ぎたみたいだ」

汐里「ちょっと、待っててね」


軽い足取りで汐里ちゃんが厨房に入って行く。

俺はカウンターの椅子に腰掛けた。

汐里ちゃんが汲んでくれた水を飲み干して、すこし落ちつきを取り戻した。


汐里「マスター、大丈夫?」


俺を覗き込む顔があまりにも愛らしくて…。

思わず彼女を抱きしめてしまった。


汐里「マスター?」

譲二「そんな顔して見つめられたら…こんなことをしてしまうよ…」


彼女の唇にそっとキスをした。

柔らかくて可愛らしい唇。

こんなことをするのは何年ぶりだろう…?


汐里ちゃんがそっと囁いた。

汐里「マスター、もっとして…」


その甘い声を聞くと俺の中のタガが外れた。


何度も汐里ちゃんにキスをする。

それはだんだん深くなって、貪るように彼女の唇を奪った。



ふいに、汐里ちゃんが脱力した。

俺は慌てて抱きとめる。


譲二「…ごめん。もしかして、息が苦しくなった?」

汐里「ううん…。とても気持ちよかったから…」


汐里ちゃんは相変わらずうっとりした表情で俺を見上げる。

だが、さっきの水が効いて来たのだろう、俺の最後の理性も戻って来た。


譲二「…ごめん。汐里ちゃん。…俺、とんでもないことをしてしまった…」


 「もっと一緒にいたい」と言う汐里ちゃんを部屋に追いやり、シャワーを浴びて頭を冷やした。

 

その4へつづく