恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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『七夕』in〈吉祥寺恋色デイズ〉

2015-07-07 10:00:00 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

一年前の七夕にupした記事です。

七夕でのヒロインと譲二さんのお話と2人を織姫、彦星にしたイラストで構成してます。
そのイラストは画像解像度が低く、線もガタガタしてて不満があったので、今回修正したものを載せました。


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譲二さんが実家に帰って1年と少したった頃。ヒロインは大学1年生。

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今日は七夕だ。

幼なじみのみんながクロフネに集まってくれて、七夕パーティをした。

店で扱っているとかで、ハル君が結構大きな笹を持って来てくれた。

剛史君とりっちゃんとリュウ兄も一緒に七夕飾りを作って、笹に飾った。

一護君はめんどくせえと言って飾りは作ってくれなかったけど、七夕のケーキを作って持って来てくれた。
そして、私が一人で料理を作っていると何も言わずに手伝ってくれた。

私が抜けた七夕飾りの方はというと…、ハル君は一所懸命作っていたけど、リュウ兄たちは紙飛行機の飛ばしあいになっていた。
それで、笹飾りには紙飛行機も吊ることになった。

そのあと、みんなで短冊に願い事を書いて吊るした。
私の願いはもちろん『譲二さんと早く一緒に暮らせますように』。

本当は今日は譲二さんがクロフネに来てくれるはずだった。
先週からの約束で、私はとても楽しみにしていた。

でも、今朝になってメールが入った。

嫌な予感がして開いてみると、

『急な出張が入って、今日は行けない。
 ごめんね。

                   譲二』          

とあった。

それから一日泣きたい気分で過ごした。

ランチの時に何気なくりっちゃんにその話をしたら、みんなに招集をかけてくれて、急遽七夕パーティをすることになったのだ。

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去年の七夕は譲二さんが夕方から帰って来てくれて、一緒に料理を作ったり、夜遅くまでおしゃべりをして過ごした。

そして、別々の部屋で寝るのは寂しいから、譲二さんの誕生日の時のように譲二さんのベッドで、一緒に眠った。

譲二さんは私が寝つくまで、私を抱きしめてくれた。

そして、朝は以前のように、譲二さんが作った朝ごはんを食べて、一緒にクロフネを出た。
私は学校に、譲二さんは実家に。

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私が去年のことをぼんやり考えていると、ハル君が声をかけてくれた。

春樹「佐々木、やっぱり元気が無いね」

一護「マスターがいねーから仕方がねーだろ」

理人「百花ちゃん、マスターのことは忘れて、僕と仲良くしようよ」

一護「何抜け駆けしてんだよ、このエロガキ!」

理人「いたいよ!いっちゃん」

竜蔵「ジョージも大変だな、急な出張だなんて」

百花「時々急な出張が入るみたいなんだよね」

剛史「次はいつ帰って来るんだ?」

百花「それが、今日の出張のメールがあった後は連絡がないんだよね。だから、いつになるかわからないんだ」

春樹「譲二さんがいなくて寂しいだろうけど、俺たち集まれる時はいつでも今日みたいに集まるから、佐々木も元気だせよ」

百花「うん。ありがとう」

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それでも、みんなが帰って戸締まりをすると寂しさが込み上げてきた。

私は譲二さんにみんなが集まって七夕パーティをしてくれたことをメールした。
すると、譲二さんから直ぐに返信が帰って来た。

『今そっちに向かってる。あと10分位でつくから』

え?出張で今日はもう来れないんじゃなかったの?
もしかして、私のために無理に仕事を切り上げてくれたんだろうか?

10分もしないうちに、ドアを叩く音と譲二さんの声がした。

鍵を開けると、背広姿の譲二さんが入ってきた。

譲二「百花ちゃん、今日は本当にごめんね。
でも、無理矢理仕事を終わらせて帰って来たよ」

百花「今日はもう会えないと思ってた…」

譲二「百花ちゃん、泣かないで…」

私はあまりの嬉しさに泣き出していたのだ。

譲二さんが私を思い切り抱きしめてくれる。

百花「会いたかった…」

譲二「俺も会いたかったよ…」

どちらからともなく唇をもとめあい…、それはいつまでも続いた。

私たちの上には短冊と七夕飾りをたくさんつけた笹が揺れていた。

おわり
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織姫と彦星を譲二さんで描いてみた。

 


構図はまんま譲二さんのスチールから取ってる。
オリジナリティがなくて、すみません(^◇^;)。

えー、最初に思いついたのは、七夕に譲二さんを彦星にしたイラストを描こうということだった。

描いてるうちに、せっかくだから七夕にちなんだお話も書いて一緒にupしちゃえー!と思って、ストーリーを考えた。

楽しんでもらえたら、嬉しいです。(^ν^)


永遠の刻(とき)~その6

2015-07-07 08:05:25 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

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永遠の刻(とき)~その6

〈アリサ〉
譲二「アリサ…この頃、少し痩せたみたいだね…」


ジョージがあたしの素肌をそっと撫でながらささやいた。


アリサ「そう? ダイエットが成功してるのかな?」

譲二「ダイエットなんかしてるの?」

アリサ「ん~。ちょっと太り気味だからね」

譲二「アリサは太ってなんかないよ。あまり無理すると身体を壊すよ?」


あたしはにっこり笑ってジョージに抱きついた。

そっと足も絡める。


アリサ「無理して身体壊しそうなのはジョージの方じゃない…。お仕事もほどほどにしないと…」

譲二「ほら話を逸らさない…」


ジョージは苦笑して、あたしの乳房に軽く口づけを重ねた。


譲二「ねぇ、アリサ…」

アリサ「なあに?」

譲二「もしかして、前にじいさんが『子供をどんどん産め』っていったのを気にしてる?」

アリサ「…そんなことないよ」


動揺した表情を隠すために、あたしはジョージの胸に顔を埋めた。

くぐもった声が響いた。


譲二「あれさ…。全然気にすることないから…」

アリサ「でもジョージも子供が欲しいんでしょ?」

譲二「俺は…アリサの心の準備が出来るまで、ずっと待つよ」

アリサ「ほんと?」


あたしは顔を上げてジョージを見つめた。


譲二「ああ…俺は子供よりアリサの方が大事だから…だから、何も心配しなくていいんだよ」


あたしは少し意地悪をいう。


アリサ「でも…あたしの心の準備ができた時はもう子供が産めない歳になってるかも知れないよ?」

譲二「それでもいい。俺はアリサさえ側に居てくれたら…愛してるよ、アリサ」


あたしは信じられない気持ちでジョージを見つめた。

ジョージに「愛してる」と言ってもらうのは初めてだ。


アリサ「今…愛してるって言った?」

譲二「ああ…。何度でも言うよ。アリサ、愛してる……。え? アリサ?」


あたしの目からはぼろぼろと涙が零れた。


アリサ「うれしい。…うれしい」

譲二「愛してるよ…」


そういうとジョージはぎゅっと抱きしめてくれた。



喜びが全身を駆け巡って…だのに、頭の一部は冷めていた。

冷静なもう一人のあたしが囁く。


「子供はいらない? ジョージはよくても茶倉家の人たちはそうは思わないよね」



そう。ジョージはいらないと思ったとしても、茶倉一族は跡継ぎが欲しいと思うだろう。

そして、子供を産むのが茶倉家の嫁としての一番大切な仕事なんだろう。


 その7へつづく


インデックス 年上の彼女

2015-07-07 01:36:32 | インデックス

 男性が10歳上の恋愛がアリなら、女性が10歳上の恋愛というのもアリなんじゃないかと考えたのがこの話の発端です。

 この話のヒロインにとって、譲二さんは10歳も年下の若い男性なんだけど、色気のある大人の男性で頼りがいも包容力もあるという、ものすごくおいしい男性になっちゃいました。


気になるひと


誕生日の夜


年上の彼女


思いがけないひと~その1~その3


思いがけないひと~その4~その6

『ふたり暮らし』


『忍び寄る影』~その1~その4


『忍び寄る影』~その5~その8


『転がるダイス』~その1~その4


『転がるダイス』~その5~その7


『怒涛のごとく』


いつもと同じ…そしてかけがえの無い日々