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インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
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「いっちゃんルートの譲二さん」に関しては、続編のスパハピから始まって、譲二さんが出てくる回のみの話を飛び飛びに書いてきた。
だから、全部通して読んでも話が繋がらないと思う。
もちろん、吉恋のいっちゃんルートを読んだ人対象の話ではあるから、それでもいいのかもしれないけど。
ハルくんルートや譲二さんルート(こちらはブログ名になるくらい本命だからだけど)に比べて、量が少ないのはちょっと寂しい。
というわけで、今まで書いてなかった部分も譲二さん目線で振り返ってみようと思う。
☆☆☆☆☆
頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。
そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。
自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。
そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。
☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(佐東一護本編4話)~その2
翌朝、なんだか心配になって、そっと様子を見ようと佐東洋菓子店に来てみた。
うわぁ~なんか騒がしいんだけど…。
一護と百花ちゃんを数人の人が取り囲んでいる。
あい子さんとアナンだ。
2人は商店街のスピーカーコンビじゃないか…。
そして……もう一人の人影はりっちゃんだ。
あい子「男女が一晩共にしたら、責任とるのが男ってもんや! 中途半端なことはねぇ、この商店街の誰が許しても、このあてが許さんで!」
アナン「ケッコンオメデトウ!!」
理人「えーっ! そんなのずるいよっ。いっちゃん! 抜け駆けは禁止でしょ!」
一護「何わけわかんねーこと言ってんだよ! 商店街中に聞こえちまうだろうが!」
みんな興奮してるのか、口々に叫んでいる。
おいおい、あんな大声出して、商店街中にまる聞こえじゃないか。
俺は手を叩いて注目を集めた。
百花ちゃんが縋るような目で俺を見た。
百花「マスター…」
譲二「騒ぎになってるんじゃないかって心配してきてみたけど…案の定だな」
一護は流石に困り果てたように言う。
一護「マスター、こいつらに事情説明してやってくださいよ」
譲二「はいはい。その為に来たんだしね」
俺はりっちゃんとあい子さん、アナンさんに事情を説明した。
理人「なーんだ、そういうことか。それじゃ仕方ないか」
あい子「久々の祝言、あてが仲人をと思ったのに残念やわ」
アナン「マスターノミセ、ボロヤデスネ」
一護「お前ら好き勝手言いやがって」
譲二「そーいうわけありだからさ、あんまり話広めないでくれるかな?俺の店のイメージもあるし」
あい子「そういうことなら分かった! この湯野あい子、秘密は守るで!」
アナン「ワタシモオクチニチャックデキマス!」
譲二「助かる」
俺は両手を合わせてお礼を言った。
これでうまく収まるといいんだけどなぁ。
登校時間が迫り、一護と百花ちゃん、そしてりっちゃんはそそくさとその場を離れた。
しかし、その場に残った俺は、あい子さんとアナンに、一護と百花ちゃんの間は本当になんでもないのかと、もう一度事細かく問いつめられることになったのだった。
☆☆☆☆☆
夕方、一護と百花ちゃん以外のメンバーがクロフネに集まってる。
理人「あ~あ、クロフネに来ても百花ちゃんがいないんじゃなぁ。僕もう帰ろうかな~」
譲二「まあまあ、そう言わずに…。俺特製のカフェオレだよ」
理人「あ、ありがとう。マスター」
竜蔵「それにしても、ジョージ。床が抜けちまうなんて、だっせーな」
春樹「だって、あの段ボール、本がぎっしり詰まって、凄い重さだったもんね」
剛史「俺たちに、あの重い段ボールを無理やり運ばせたバチが当たったんだな」
譲二「それを言われると辛い」
春樹「それにしても、床と一緒に落ちた段ボールはどうしてるの?」
譲二「いくつかは俺の部屋に運びこんだけど、残りは階段の上り口に積み上げてるよ」
理人「それじゃあ、二階に上がれないんじゃない?」
譲二「俺一人なら身体を横にすれば、すり抜けられるから…。しばらく百花ちゃんもいないしね」
竜蔵「で? 修理はどうするんだ?」
譲二「今日、工務店の人に来てもらって、風呂の天井を塞ぐ応急処置はしてもらったよ…」
春樹「応急処置ということは、二階の修理はまだなの?」
譲二「うん…。明日くらいに、見積もりは出してもらうことになってるんだけどね…」
剛史「だいぶ費用が掛かりそうなのか?」
譲二「ああ。ただ穴を塞ぐだけじゃなく、補強もしないといけないからね。風呂の湯気で木が腐ってた所もあったみたいなんだ…」
理人「それじゃあ、修理に日数がかかるんじゃないの?」
譲二「そういうことになるね…」
理人「あ~あ、そんなんじゃ百花ちゃん、いつ帰って来るか分かんないじゃない」
俺は曖昧に誤魔化したが、正直、修理代をどう工面しようかと頭が痛い。
店は儲かっているとはとても言えない状態だし…。
家賃を当てにしてた百花ちゃんは一護んちだし…。
でもまあ、やれることをやらないとね。
今夜から少しずつ本の整理をして、百花ちゃんの部屋に置かずに済むようにしよう…。
うん…早く百花ちゃんと一緒に暮らせるように、頑張ろう。
譲二さんの愚痴(佐東一護本編4話)おわり