恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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『クロフネハロウィン』を読み返してみた

2015-10-19 19:35:51 | 吉祥寺恋色デイズ

そろそろハロウィンも近いので、吉恋の『クロフネハロウィン』を読み返してる。

番外編でも最初の方だから、初期の頃の作品なんだと思う。

それぞれ、付き合い始めてまだ間も無い頃らしく、高校生のみんなが初々しい。

ハロウィンなので、譲二さん以外はみんな仮装してるけど、その仮装もいいんだよね。

ハルくんは魔法使い、いっちゃんはヴァンパイア、剛史くんは忍者で、リュウ兄が狼男、りっちゃんが不思議の国のアリス。
なかでもリュウ兄の狼男が可愛いくて似合ってる。


初期で、譲二さん本編はまだ出来てなかった頃だろうから、譲二さんルートがないのが残念。

ヒロインは譲二さんのたっての望みでメイドにされちゃってる。

それぞれのルートでみんな「俺以外の前ではその服は着るな」とヒロインに言ってる。

譲二さんルートがあったとして、譲二さんは自分の恋人にメイド服を着せただろうか?


このストーリーでもう一つの見ものは、子供時代の仮装。
みんな可愛いくて、眼福です。

こちらはハルくんが王子さまで、いっちゃんがインディアン、剛史くんがピエロで、りっちゃんがカボチャ、リュウ兄がカウボーイ。

私は剛史くんとりっちゃんの仮装が可愛くて好きかな。

これらの高校時代、子供時代の仮装の立ち絵が見れるのが、『ハートを守れ!大作戦』




これは吉恋のキャラを使って、まったく違う設定のお話を作ってある。

ゲーム会社に勤めるヒロイン。その会社の開発中のゲームソフトを盗み出すという怪盗からの予告状が来る。
それを探るうち、開発中のゲームをヒロインがやることになり、怪盗が仕組んだゲーム内に高校時代、子供時代のみんなが同時に登場してくる。

清掃業者、会社の同僚、ゲーム開発者、刑事、会社の広報担当の登場人物の中から、誰が怪盗かを当てるというもの。

クイズはとても簡単。

正解すれば、エンディングで誰とラブラブになるかを選べる。

これも譲二さんを選べないのが残念。

一応出てくるし、ヒロインが好感をもつ描写もあるので、作れないことはないんだけどね。

『ハートを守れ!大作戦』は番外編としては長めなので、一挙に読むのはちょっとしんどいけど、吉恋は番外編も「つづきから」で読めるので、分けて読んでもいい。

全員集合のスチル画でも真ん中はハルくんといっちゃんなので、主役はこの2人なんだけど、他の人のエンディングも充分楽しい。

私はリュウ兄の八田刑事の好感度があがった。


クロフネハロウィン共々、まだ読んだことがない人は楽しいので是非とも読んでみて。


茶倉譲二 続編第六話~その1

2015-10-19 07:41:25 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
 

☆☆☆☆☆

茶倉譲二 続編第六話~その1

〈譲二〉

百花ちゃんに昔のことを話して、『私に甘えてください』と言ってもらって、なんだか吹っ切れた気がする。

こんなオジサンが高校生の女の子に甘えるなんて、って思っていたけど、百花ちゃんは俺が考えていたよりずっと大人で、頼りがいがある。

もう隠す必要も無いし、不安に駆られた時には彼女に話してみよう。

誰かに聞いてもらうということがこんなに心強いとは思わなかった。

きっと、もう大丈夫だ。



今朝は、いつもより百花ちゃんが降りてくるのが遅いので、二階に声をかけた。


譲二「百花ちゃーん、遅刻するよー」

百花「はーい!」



向かい合わせの食事中、なんだかいつもより口数が少ない。

あれ? 何か考え事?


譲二「…百花ちゃん?」

百花「あ…はい」

譲二「どうしたの? 何かあった?」

百花「進路調査票を出してなくて…期限が今日なので、出さないといけないんですけど」

譲二「そっか、もうそんな時期か」


百花ちゃんは進路に悩んでたみたいだ。

『自分には何が出来るんだろう?』って考えて考えて、袋小路に入っちゃったみたいだ。

みんなに相談してみたのか聞いてみたら、『焦らなくてもいい。将来のことなんだから、悩んで当然だ』とハルたちには言われたらしい。


譲二「うん、俺もそう思う」

百花「…」

譲二「それに『できること』じゃなくて、『やってみたいこと』にしてみればいいんじゃない?」

百花「やりたいこと、ですか?」


百花ちゃんは考えこんだ。


譲二「そう。何でもいいんだよ」

譲二「大学は興味があることを追求する場所なんだから」


俺は百花ちゃんの優しさにいつも救われてるよ、っていう話をした。

俺が何か悩んでたり辛い時には、いつも百花ちゃんが、笑顔で支えてくれる。

そして、百花ちゃんの笑顔とか優しさに救われているのは、俺だけじゃないと思う。

俺のじいさんだって、あの時は見ず知らずの人だったのに、百花ちゃんは助けてくれた。

百花ちゃんはいつも、他の人のことを考えて、しっかり周りを観察して、その人が必要な時に手を差し伸べてあげられる、そんな優しさを持ってる子だと俺は思ってる。



譲二「これが百花ちゃんの『やってみたいこと』に直結するかはわからないけど…」

譲二「ひとつのヒントだと思って、考えてみて」

百花「はい。ありがとうございます」


俺のヒントが役に立ったかどうかは分からないけど、百花ちゃんはいつものように元気に出かけて行った。

食器を片付けようとテーブルの上を見ると…あれ? なにかプリントが置いたままになってる。

覗いてみると三者面談のお知らせと書いてある。

しかも、その日付は今日だ。

そっか…。

もしかして、百花ちゃんが相談したかったのは、『進路について』もあるけど、『今日の三者面談に来てほしい』ってことだったのかもしれない。

これは…一肌脱がないとね。

恋人としてじゃなく、保護者としてだけど…。



その2へつづく