東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

ススキに潜む

2022年08月24日 | バッタ
園路沿いに何気なく生えているススキの株立ちが気になったのでチェックしてみた。

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
すると...

ショウリョウバッタ ♀

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
わざと遠目からの撮影だけれどおわかりいただけただろうか。

ショウリョウバッタ ♀

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
この時期、公園の草地に訪れれば普通に見られるけれど、特にススキを好んでいる様子に感じられた。

ショウリョウバッタ ♀

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
ここまで近寄る必要はないけどね。。。

ススキの葉

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
普通種なので気にもしていなかったけれど、良く観察すると身体がススキの葉に似てる為、捕食者であるカマキリや野鳥などの外敵の眼をあざむく、擬態効果を利用してススキに身を隠して生活をしている事が分かった。

ショウリョウバッタ ♀

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
バッタの仲間でも比較的 敏捷な種類ではなく、簡単に捕獲できる為、子供達から人気を集めている。でも、こうして葉を食べている時は意外と敏捷で、食べている時に外敵から襲われやすいと言った本能を持っている様子にあり、迂闊に近寄ると食べるのをやめさせてしまい、何度かトライしてようやくススキの葉を食べている場面が撮れた。自分のような接写をする昆虫カメラマンは、昆虫から見れば外敵と同じ扱いなのかも知れない。

撮影日:8月13日

産卵管がカッコイイ

2022年05月31日 | バッタ
ヤブキリ ♀(終齢幼虫)

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
1ヶ月前にはハルジオンやタンポポの花粉を食べている多数の幼虫を観察していたけれど、最近、見かけなくなったと思っていたら、もう終齢幼虫にまで成長を遂げ生活の場を樹上に変えていたヤブキリ。捕まえても刺されはしないけれど、シャキンと伸びた長い剣のような産卵管がカッコイイ。キリギリスの類は警戒心が強いので撮影時にそっと近寄っても触角をこちらに向けられてしまう事が多い。

撮影日:5月28日

雨粒を抱えて

2022年04月27日 | バッタ
本格的な春を迎えたのに、晴れの日が少なく、なんだかもう梅雨のような天気が続く東京。

キリギリス(幼虫)

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
この日は有休を取っていたので、晴れに期待していたけれど残念ながら雨のち曇り。雨だと活動する昆虫が少ない中、少し前に草はらで見かけていたキリギリスの幼虫を探して見ると、雨粒が残るシロツメクサの葉上にいた。大きさは5mmほどの2齢幼虫。キリギリスの幼虫の特徴は背中のピンク色は出る出ないの個体差があるけれど、必ず両サイドに白と黒のラインが入る。

撮影日:4月20日

ラッキーピンク

2021年09月29日 | バッタ
都下のトンボフィールドを右往左往している最中、ふと目を向けた矢先に周辺の環境色とは全くマッチしていないピンク色に目立つ物体を発見。近寄って確認すると、それは...

クビキリギス ♀ 幼虫(ピンク色型)

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
昨年に引き続きピンク色のクビキリギスを発見出来るとは最高にラッキー。ピンク色が発生する確率は千分の一とも言われている突然変異の超激レア。流石にピンク色は目立つので、天敵に見つかりやすいけれど、何を乗り越えてピンク色のまま成虫になった姿を見せて欲しい。

撮影日:9月20日 敬老の日

ススキを食べる

2021年08月30日 | バッタ
ハネナガイナゴ

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
ススキの群落を覗くとハネナガイナゴがススキの葉を食べている場面に遭遇した。
耳を澄まして聴くと、気のせいか、何となくムシャムシャと音が聞こえたような気がした。

撮影日:8月22日