東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

驚愕の生命力

2025年01月23日 | その他
以前にも何度か記事にした通称キララッチは、マイルームに展示して経過観察をする中、
年を超えて今もなお健在。時々水分を与えているだけで8ヶ月も生き続けている生命力には驚愕。

タカサゴキララマダニ(擬死の姿)


死んじゃいないさ、息を吹きかけると動き出す。その習性が面白い。

良い機会だと思い冬の昆虫調査隊のイベントに参加された皆様に、身近な自然に棲む危険生物として、実際に生体をみていだきながら、虫捕りや自然観察に行く時の服装等の注意点を説明。
自分も撮影に没頭している最中に刺される可能性があるので充分に注意したい。

全てD300S+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:1月22日

モズのはやにえ

2025年01月18日 | その他
モズのはやにえ(ニホンカナヘビ)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ハンノキでコミミズクの幼虫を探している時に、あ!っと見つけたのはモズのはやにえ。
今まではやにえにされていたのを見たことがあるのはコバネイナゴ、クビキリギス、キムネクマバチ。
このニホンカナヘビもはやにえとしてお馴染みのターゲット。肝心なコミミズクの幼虫、いないな~

撮影日:1月13日

昆虫の持ち方について

2024年10月31日 | その他
公園で虫捕りを楽しんでいるご家族の方のゲージ内を見せてもらうと、トンボやチョウの翅が折れている例を見かける。子供だから捕まえる時にミスする事はあるある。そうしたご家族の方とコミュニケーションをとる中で、昆虫の持ち方を含め、取り扱い方を知らないご家族が意外にも多い事に気づいた。

ハラビロカマキリ

子供がトンボを捕まえた時の状態を見せて貰うと、網の上からトンボをしっかりと握ってしまい翅が潰れていた事に驚愕した!年齢は年長児で、そうするとトンボが飛べなくなる事を知らなかったらしく、その子供とご両親にはギンヤンマを網で捕まえた後、網から取り出す時の持ち方について指導した。
しかし、噛みつかれないように指導したものの怖がり...結局、逃げられてしまった。。。仕方がない。

ギンヤンマの持ち方


捕まえたら網の中に手を入れて最初は胸をつかもう。

次は翅にはなるべく手油をつけないように指で翅をはさむようにつかもう。

トンボやチョウはゲージやカゴに入れると翅にダメージを与えやすいので、
つかんで観察したらリリースしてあげると良い。

昆虫は命に危険があれば身を守る為の防御として、噛みついたり挟んだり体液を出したりするのは当然の事。噛まれたり挟まれた時の痛みは昆虫に触るための代償として心得なければならない。

ハラビロカマキリ

嚙まれたり挟まれたりするのがイヤなら掴まない触らない事。手袋をしてカマキリを掴んでいる子供や大人を見かけるけれど、感触が伝わり難いので賛成できない。自分は子供の頃から散々やられているので種類による痛さの違いは経験している。ただ、子供は...泣

ハラビロカマキリ

様々な昆虫を掴んだり触れてみて、硬いのか柔らかいのか?ちょっと痛いのか、それとも凄く痛いのかを体感することは、昆虫(生態)を知るための第一段階として重要。痛さを嫌がり昆虫が嫌いになってしまうケースもあるがそれはそれ。こうした事を経験しながら昆虫をもっともっと知って欲しいと思う。

チョウセンカマキリ

オオカマキリ 雌(褐色型)

カマキリは掴まずに手に乗せて観察しよう。

捕まえて楽しむのは良いけれど、昆虫には人間と同じように命があり、遊び道具ではない。

ショウリョウバッタ

バッタは胴体か後脚をしっかり掴もう。
後脚を掴む場合は片方だけだと取れやすいので両脚を一緒に掴もう。

ツチイナゴ(左が成虫で右が終齢幼虫)

虫捕りを楽しむ子供達と昆虫がいつまでも、より良い関係でいられるように願っている。

合わせてご閲覧ください。虫かごの選び方

コロナ感染3度めの正直

2024年09月25日 | その他
敬老の日にフィールドから帰宅後、酷い倦怠感と発熱。翌日、病院で検査を受けるとコロナ陽性。
これで3回目。3回目が一番辛く、まだ喉の痛みと熱がある最中。マジで辛い。。。
ブログの更新は今しばらくお待ちください。

身近な危険生物 その後

2024年09月06日 | その他
タカサゴキララマダニ

Nikon D300S+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED ※クリックして拡大
ゴールデンウィークに捕獲したタカサゴキララマダニ(あだ名はキララッチ)をプラケースに閉じ込め放置すること4ヶ月が経過。全く弱った様子にもなく健在。実はもう一頭をクワガタとりに訪れた山で発見捕獲。残念ながらその個体は直ぐに死んでしまった。右が背面で左が裏面。眼は前から二脚目の本体の左右側面にある。撮影の為トレイに乗せると脚を縮めて擬死の状態になるが、ティッシュに乗せると直ぐに活動する。これは脚先の感覚器官が優れている証。また、体は頑丈で硬く簡単には潰せない。逆さまにしてもカブトムシのように落ちない。世間からは嫌われ者のマダニだけれど、長く観察すると事により面白い発見ができた。マダニは近所の自然公園やちょっとした草地にも生息している可能性があるので、虫採りをする子供を含め、そうした場所に訪れる時の服装には注意が必要。果たしてこのキララッチは越冬までイケるのか、期待しながら経過観察を楽しみたい。