東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

師走の産卵

2024年12月13日 | カメムシ
クヌギカメムシの産卵

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
越冬昆虫を探している時にクヌギをチェックすると産卵中のクヌギカメムシを見つけた。クヌギカメムシは晩秋から初冬になると樹上から降りて来てクヌギやコナラの樹皮の筋目に卵産する。じっくりと日数をかけて産卵が行われている為、実際に卵の粒を産みつけている場面は観たことがなく、いつの間にかメスの後方に産みつけられた卵の粒の列が続いている。日数をかけて産卵している為、場所と時間帯によっては背景に玉ボケを入れてた撮影が楽しめる。この産卵が終わると東京も本格的な冬の到来だ。

撮影日:12月7日

マユミの葉に

2024年10月23日 | カメムシ
越冬トンボを捜索中、マユミの葉にカメムシの集団を発見。

キバラヘリカメムシ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
以前は沿岸部のニシキギで観察が楽しめていたのに、ここ数年ニシキギに元気がなく見られなくなってしまい残念に思っていたところ。

キバラヘリカメムシ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
幼虫の姿が多く強い陽射しを浴びると表面がテッカテカに反射してベタベタした感じが強調される。
実際にベタベタしているのか、確認するのを忘れてしまったので、次回はベタベタ感とついでに匂いも確認してみたい。マユミと言えばミノウスバの成虫もそろそろか...
そうそう、キバラヘリカメムシの匂いを嗅いでみた。例えるならハイチュウ、グリーンアップルの強力バージョン。キマダラカメムシ、アカスジキンカメムシと同臭。ふと思ったけれど、カメムシの匂い成分を抽出して香水の開発ができそうな気がするけれど...、

撮影日:10月20日

午後から沿岸部へ

2024年06月27日 | カメムシ
モートンイトトンボが棲む休耕田を後にして、撮影用のヤゴをちょちょっと採集し、午後からは沿岸部の野鳥公園にワープ。到着すると、今シーズン初、ニイニイゼミの高周波、チーー音が聞こえてきた。因みにニイニイゼミは慣らしの鳴き方がありチッチッチッと途切れる鳴き方をする。その音はシーズン初期の今しか聴けないから耳をすまそう。タイワンウチワヤンマの有無と樹液場が気になっていたのでそれらをチェックしたが見当たらない。不耕起田んぼのアキアカネの羽化は継続中。ただそろそろ終盤かといった様にある。早朝からのフィールドワークで探虫力が途切れて来たせいもあり、あまり昆虫の姿が見えない中、二種のカメムシにカメラを向けた。

エサキモンキツノカメムシ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
背中にハートマークを持つことで認知度が高く子供たちにも人気種。
ミズキの葉裏にて孵化した幼虫を警護中。

キマダラカメムシ(交尾)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト
分布拡大中の南方種で様々な樹木で見られる事から侵略的外来昆虫との懸念もされ厄介者扱い。
ハートマークは見た目で癒されるけれど、どちらも異臭を出すカメムシなのには違いない。また、観点を変えればカメムシがつく樹木は栄養素が豊富だと言う事を表している。東京は梅雨入りした途端にあまり雨が降らないパターン。それでも今のところ池の水は満水状態なので、この先は適度に梅雨らしい雨の景色も楽しませてくれると嬉しい。

撮影日:6月22日

フェンスで集団

2024年04月09日 | カメムシ
日曜日もサナエトンボの羽化に期待して河川に訪れたが羽化日和にも関わらず皆無!?
4月に入ってからの状況では今までにないパターン。毎年自然は同じじゃない。
そんな事を思いながら歩道沿いに並んでいたガードフェンスに目を向けるとカメムシの集団を発見。

ヒメジュウジナガカメムシの集団

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
フェンスの周りに生えていたのは好物のガガイモではなくギシギシとカラスノエンドウ。
この付近で越冬していたのかも知れない。一般的にカメムシは臭いイヤな匂いを出すし、
植物や果実をダメにする嫌われ者だけれど、カメムシがつくという事は栄養素が豊富な証。

撮影日:4月7日

樹名板の裏

2024年02月06日 | カメムシ
ツヤアオカメムシ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト
擬木柵にはフユシャクの姿はなくツヤアオカメムシが点々と見られた。
擬木柵と並んで公園の樹木に付けられている樹名板の裏も冬場の虫探しの定番ポイント。

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

クサギカメムシの越冬集団

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G+LEDライト
各種の樹木に設置されていれば樹木の名前を知りたい人にも越冬場所として利用する昆虫にも優しい。

キマダラカメムシとヒロヘリアオイガラの羽化後の繭

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
観察時に昆虫の落下を避けたいので樹名板を裏返す時と戻す時も必ずゆっくり丁寧にを心がけたい。

撮影日:2月4日