こけしのここでちょっと一息

いつも時間に追われている毎日。ほんの少し立ち止まって周りを見たら、いろんなものを感じることが出来た私のひとり言です。

私が歌のレッスンを始めた時 

2006-08-03 18:39:30 | Weblog
いろんな方のレッスンを重ねるにつれ、自分が宝塚受験の為のレッスンを
始めた頃のことを思い出しました。
小さい頃から近くのバレエ教室で、バレリーナになるなんて大それた考えはなく、
ただ好きでレッスンを続けていたあの頃の私。
”ベルサイユのばら”という舞台で、宝塚との運命の出会い・・・
「こんな夢の世界があるんだ」とひたすら憧れていた時、知合いの音楽大学の
先生が宝塚に詳しいということで、一度お話を聞かせていただくことになりました。
後でその先生に聞きましたら、「宝塚に憧れる子は、たくさんいるから、
ちょっと会うだけ会ってあげて、それっきりにしよう」と思われたとか・・・
ところが、当時から背が高かったのと、宝塚の事を(受験などのことを)
全く知らない親子(母と一緒に伺いました)。
あまりに田舎者で、逆に先生は面倒みてやろうかな、
というお気持ちになられたそうです。
受験には歌とバレエが必要です。バレエはこのまま続けて、とにかく歌!
それが、私と歌との初めての出会いでした。
まず、「声を聴かせて」と先生に言われて、ピアノの前に立つ私。
学校で発表も出来ないくらい声が小さいのに、歌なんてとんでもない!
やはりドもレもミもピアノと同じ音が出せない・・・
後でまたまた先生から「20年指導してきて、まれにみる音痴だった!」と
あまりのひどさにあきれられたとか。
それでもなんとかレッスンを始めるにあたり、練習の為の本を購入するように
と言われた本の名前がわからない私。
今受験にも必要な<コールユーブンゲン>のことを「どんな漢字ですか?」と質問するくらいでした。<交流文言?>くらいしか思いつかなかったのです。
それからは、本当に必死。
とにかく恐い先生で、言われたことを次までにこなしてないと、すぐにレッスンを
やめさせられる、とそれが嫌さに、ひたすら叫びのようなひどい声で練習していた気がします。
というのも、自分の声を聴く余裕もなく、母たちが、近所迷惑と
私が歌い始めると、雨戸を閉めて回ったことからご想像ください。
そんな私がその先生のおかげで、歌がバレエを上回るようになり、劇団に入って
からもいろんな先生のおかげで、たくさん歌を歌わせていただけるようになりました。
この先生方の教えを少しでも次の世代の方のお役にたてたら、と心から思います。
そしてそんな先生に少しずつでも近づけるよう、これからも勉強勉強。
まだまだがんばらねば。
コメント
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