こけしのここでちょっと一息

いつも時間に追われている毎日。ほんの少し立ち止まって周りを見たら、いろんなものを感じることが出来た私のひとり言です。

本田美奈子さんの本

2008-12-02 08:35:14 | Weblog
皆さんは、もうご存知かと思いますが、
私は、やっと読みました。

『甦れ、アメイジング・グレイス』

今年の自分のディナーショーの時などには、
お話させていただいたのですが、
元々本田美奈子さんの歌を聴いて、
この歌を歌ってみたい、ということで、
何曲か歌わせていただいことが多い私です。

以前このブログにも書きましたが、本田さんは
病との闘いで、本当に悲しい想いをされた方も多いと思います。

それでも、その天使のような歌声は、何年経っても
皆さんの記憶から消えず、いつも何かの機会で
映像として、またCDとして私たちの心に響いています。

今年の3月頃でしたでしょうか?
入院中に、同じ病院に入院されていた作詞家の
「岩谷時子」さんとボイスレコーダーでやりとりをされていた
内容を元に、いろんな思い、病気との闘い
本田さんの復帰にかける思い、周囲の方の大変なお世話・・・
を番組として、放映されていました。

このお2人は、同じ病院内にいらしたのですが、
本田さんは無菌室から出られなくて
岩谷さんは、けがの為に動けないということで
ボイスレコーダーという方法を取られたそうです。

その優しい、気遣いにあふれた言葉・・・

自分がどれほど大変な状況にあるかを考えると
どうして、こんなに天使のような人が存在したのだろう・・・

そして、1曲ずつもちろんアカペラですが、
歌を贈っていらしたのです。

どんなに体調が悪いのか、想像出来ないくらいですが
その声と、歌詞・・・

心に沁みる、響く、揺さぶられる・・・

言葉にかけないくらいの歌は、こういうことなのか、と
本当に涙が止まらない・・・

忘れられない番組でした。

私は、いつも忙しいとか、体調が悪い、とか疲れた、と
歌うときにものすごく神経を使ってしまい、
また、歌いこみが足りない、とか、自分に対していつも
理由をつけては、不出来な状況を克服できないでおりました。

『アメイジング・グレイス』は、ずっと綺麗な曲だと
思いつつ、私には無理と避けていました。
曲を伝えられない、そこまで深く歌えない・・・と
またまた理由をつけて・・・

あの番組を見た後、私は元気に歌えるのに

外にも出ることが出きるのに

今の私で、伝える気持ちがあれば
声の善し悪しは、関係ないのに

と、何か歌に対する考え方がまた少し変わり
今の状況で、私なりに伝えられるものを
努力していこうと考えるようになりました。

今頃?

そうなんです、この歳になって、まだまだ反省ばかりです。

たまたま観た番組で、再放送があったら録画したいと
思っていたら、この本は、そのボイスレコーダーを
文字で表したものでした。

手書きの詞なども載っています
(あまりはっきりうつしておりません)

最後に、ボイスレコーダーの歌?を録音したCDも付いています。

これが、まだ聴けないのです。

読んでいるだけで、本当に読めないくらい思いが伝わってくるのです。

電車の中で読み出したのですが、人前なのに
眼がうるうるになり、大変なことに・・・

マスクしていて良かった・・・

これを作成された、本田さんの事務所の社長さん?
高杉さんの本田さんへの思いが、伝わり
本当に言葉に出来ません。

ぜひ本田さんには、病気を克服して
まだまだ歌い続けていただきたかったという思いは
変わりませんが、こうして命をかけて大勢の方の
心に残られる使命をもっていらした方なんだな、と
あらためて感じました。

『アメイジング・グレイス』

これからのずっとの課題ですが、感謝を込めて
歌えるようになっていきたいです。
コメント
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