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ゆらぎつつゆく
添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。
サバンナの
2018-08-01 03:19:29
|
添削
サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい 穂村弘
これはもう馬鹿である。
破壊的だ。
小学生レベルである。
どういう理屈をつけてこれをほめあげたのか。
うれひせぬものやねたしかひとのくそとりのくそにもうたへこそすれ 揺之
天地に
2018-07-31 03:19:54
|
添削
天地にわれ一人ゐて立つごときこの寂しさを君は微笑む 会津八一
前にもあげたことがあるが、本霊の作ではない。
複数の存在が共同でなし、それらしくしあげたものであろう。
ひとりたつことが寂しいと感じるのは、おのれのことしかわからないからだ。
天の下ひとり立つ身をわれのみとおもひつつ知るひとのさだめを 揺之
隣室に
2018-07-23 03:22:05
|
添削
隣室に書読む子らの声きけば心に沁みて生きたかりけり 島木赤彦
これは霊的盗作だ。
おそらく霊界にいる歌人からの盗みである。
よいように聞こえるが、自分のものとなっていない。
ふみを読む子の声きけばおのが血の生きつながるる明日をおもひぬ 揺之
野の中に
2018-07-22 03:20:46
|
添削
野の中にすがたゆたけき一樹あり風も月日も枝に抱きて 斎藤史
平凡だ。「ゆたけし」という言葉はあるが、叙述的で情景が浮かびにくい。
感覚にもっと直截に触れる言葉が欲しい。
ひろき木の野中にひとり立ちゐてはゆく風にいふわれのありかを 揺之
睡蓮の
2018-07-09 03:25:57
|
添削
睡蓮の円錐形の蕾浮く池にざぶざぶと鍬洗ふなり 石川不二子
本霊の作ではなさそうだ。こういうのはよくある。
字余りの句がつまってあまりよい感じはしない。
ひとによりけりだろうが、わたしは睡蓮の池で鍬を洗うのは遠慮する。
それができないものにはある種の感性の欠如というより、かくれた妬みを感じる。
睡蓮のみづのかたへに鍬さしてしばしあらふにまよひたりけり 揺之
海の上の
2018-07-05 03:23:32
|
添削
海の上の空なれば斯く心沁み雲ゆくものか冬深むとき 高安国世
「深む」は「深まる」を古語にしようとして「深む」となったか。
中也に「夢見る」を古語的にしようとして「夢む」とした例があるが。
一概に間違いとも言えないかもしれないが、少し最後の切れが悪いとも感じる。
古語の「深む」は「深める」という意味であり、連体形は「深むる」である。
海辺にて空ゆく雲の目を刺してしろきに冬の深きをぞ知る 揺之
孤りとは
2018-06-02 03:40:44
|
添削
孤りとはわれのみなれやそれぞれに満ちたる壜が列なして立つ 篠弘
歌から魂を抜いてしまえばそれはときに嘘寒い凶器になる。
壜を殺人のための鈍器にできるようなものである。
人間をまるで製品のように見ている。
おそらく本霊の境地をもとに他霊が作ったものであろう。
責任といふたまをおひかもしたるおのれの酒をひとり飲む夜 揺之
牡丹花は
2018-06-01 03:27:00
|
添削
牡丹花は 咲き定まりて 静かなり 花の占めたる 位置のたしかさ 木下利玄
霊的盗作だ。こういうことはもう誰にでもわかる。
本人と歌の意趣があっていない。
言葉には意味があるが、それだけである。
魂の入っていない棒のようだ。
わがたまのあかしかと見て咲く花のおほきを知りてわづかにはぢぬ 揺之
さしのべし
2018-05-31 03:28:07
|
添削
さしのべし妻が掌握りたり母となりたる掌のあたたかく 来嶋靖生
平凡だ。これは素人並である。
評者はこのような平明な歌を、すべてを語らないところに余韻を見てそれをよいとするが、それはごまかしだ。
西行のような手練れがつくる余韻はもっと深く、何者かがその中で生きている。
これには何もない。
そっけない金属片のようである。
子を産みてゆるくなりたるわがつまに何いふこともならず窓見る 揺之
天蓋は
2018-05-30 03:24:46
|
添削
天蓋はただいちにんのために在る花折る人の孤絶のために 紀野恵
漢語がこなれていない。はっきり言って下手である。
文学的に気取った素人の作と言っていいだろう。
本霊の作とは思えない。おそらく他霊の作である。
ひともとの花ゆる風に神ありてあをぞらは吸ふひとりの心 揺之
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在野の無名歌人です。当ブログの管理人は幽霊です。ばかなことをしたら、たたりますよ。
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荒れ野ゆき見え来ぬ明日をうれひつつけふのあゆみをなす我が身かな
とほき海をながむる君の目をおひて鳥のごと飛ぶ心をぞ知る
苦しきはこひにやぶれてそののちもまだ捨てられぬ君への思ひ
苦しみを重くかかへてひとり野を歩く我が身の袖を吹く風
空低くかかる月をぞ目指しつつ荒れ野をひとりゆく我が身かな
白雪の降り積もる野を眺めてはけふゆく道をうれひもぞする
ひとりゆくはてなき道のまへに立ちかすかにわらふ君のけはしさ
届かざるゆふべの月に手をのべてこひしき人を思ふ秋かな
君がゆく道にちひさき花を植ゑ悲しみの日のなぐさめとせむ
春の野を流るるみづのそのごとくいづへにかゆくわが心かな
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ぬばたまの夢のさなかに君うせて覚めてまくらのしめりに泣きぬ
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