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ゆらぎつつゆく
添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。
さしのべし
2018-05-31 03:28:07
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添削
さしのべし妻が掌握りたり母となりたる掌のあたたかく 来嶋靖生
平凡だ。これは素人並である。
評者はこのような平明な歌を、すべてを語らないところに余韻を見てそれをよいとするが、それはごまかしだ。
西行のような手練れがつくる余韻はもっと深く、何者かがその中で生きている。
これには何もない。
そっけない金属片のようである。
子を産みてゆるくなりたるわがつまに何いふこともならず窓見る 揺之
天蓋は
2018-05-30 03:24:46
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添削
天蓋はただいちにんのために在る花折る人の孤絶のために 紀野恵
漢語がこなれていない。はっきり言って下手である。
文学的に気取った素人の作と言っていいだろう。
本霊の作とは思えない。おそらく他霊の作である。
ひともとの花ゆる風に神ありてあをぞらは吸ふひとりの心 揺之
静寂
2018-05-29 04:40:14
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絵画
ローウェル・バージ・ハリソン(1854-1929)、アメリカ。
黄昏だろうか。いや、暁であるに違いない。
夜明け前の静けさに木が立っている。画面の半分を領する水にそれが映っている。
リフレクションはいつも、こことは違う異界を感じさせる。
それは決定的に違う世界でありながら、いつもここによりそっているのだ。
暁の静寂はそれを強く感じさせる。
注意していないと、引き込まれそうになる。
まだ聞かぬしじまの声を空耳の玉にこめつつあかつきを見る 揺之
水に卵
2018-05-28 03:25:20
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添削
水に卵うむ蜉蝣よわれにまだ悪なさむための半生がある 塚本邦雄
前衛と称する歌人によきものはいない。
それは劣等感に似た自己崩壊感を埋める叫びのようなものだ。
何かに反逆しているスタイルを背骨にせねばもたない、強烈な虚無感を抱いているのである。
神に置き去りにされた小石のように、自分が徹底的におかしいのだ。
すべてをなんとかするために、切り立つような崖にしがみつきながら、轟のような声をあげているつもりの、小さな蜉蝣のうめきなのである。
かげろふのうすきかたちをよじりつつ神なすあやのとはのひらめき 揺之
月を待つたかねの雲は晴れにけりこころあるべき初時雨かな
2018-05-27 03:27:21
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古今抜粋
月を待つたかねの雲は晴れにけりこころあるべき初時雨かな 西行
西行は簡単に句を切る。
それでいて破たんしない。なかなかにこれはできない。
技術というより心というべきだろう。
いいものだが、簡単に真似はしないほうがいい。
雲流れ月を放ちし高空の風の音聞く時雨は去りぬ 揺之
かなしみのめぐる空にはまぼろしの高き城見ゆとどろきの風
2018-05-26 03:28:14
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歌
かなしみのめぐる空にはまぼろしの高き城見ゆとどろきの風 揺之
愁ひ来て
2018-05-25 06:26:55
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資料
愁ひ来て
丘にのぼれば
名も知らぬ鳥啄めり赤き茨の実
今日は啄木である。
「啄めり」は「ついばめり」と読み、「茨」は「ばら」と読む。
何げない言葉の感覚がこころよい。それはこの作家の心が整っているからである。
憂愁がくれば、丘に登ってみたくなる。そこで名も知らぬ鳥が赤いばらのみをついばんでいる。
作者の心がにじんでくるように自分にしみてくる。
隣に行って、ともにその憂いを感じてみたいとさえ思う。
高空の鳥の憂ひは知らずとも君見る夢のしづけさは知る 揺之
アマチュア
2018-05-24 03:34:23
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絵画
トーマス・アレクサンダー・ハリソン(1853-1930)、アメリカ。
沈みそうな舟に二人の男女が乗って、釣りをしている。
恋も釣りもアマチュアだということだろう。
もちろん、初めから上手に恋ができるやつなどいない。
若いうちは馬鹿なことをしてしまうものだ。
大人の失笑を買うようなことをしてしまっても、若いうちならまだ許される。
冒険はしたほうがいい。
さをぶねをかりてみなもをまよひつつゆくへもしらぬこひを知りけり 揺之
黒と赤
2018-05-23 03:30:01
|
絵画
ジェームス・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)、アメリカ。
女が大変なことになっている。
この時代、多くの女性があまりに汚いことをしすぎて、女性が著しく汚れてしまったらしい。
すべてではないが、見るだけで男がぞっとするほど、女性がいやなものになっているのだ。
女に黒くて汚いものがしみついている。
これは一大危機である。女性は一念発起して、なんとかせねばならない。
みつかひの玉を盗みて身を飾る鵺のあそびのくるしかりけれ 揺之
星月夜こほれる風の声をきき音もなく吹く高き口笛
2018-05-22 03:33:42
|
歌
星月夜こほれる風の声をきき音もなく吹く高き口笛 揺之
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在野の無名歌人です。当ブログの管理人は幽霊です。ばかなことをしたら、たたりますよ。
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むらきもの心にかかる薄雲をはらひのけてはおのれを立てり
ふたたびとかへらぬ人の思ひ出を小箱にとぢて枕にそへぬ
ひさかたの月の光を身に浴びて心に痛き昔を思ふ
とほき日に君のうたひしことのはのあかき心を今更にこふ
面影を月に描きて幻の君を見上ぐる夜半のひととき
はてしなきみづのむかふに見る夢を胸に抱きつつ浜辺を歩く
思ひ出の川辺にひとりたたずみて昔の人の幻を見る
夏草の深きうれひをしろかねの水面に映し涙に落とす
夢のごと過ぎし日々をぞかへりみて夕日をまとふ人の悲しみ
ゆふぐれの影に我が身を浸してはけふありしこと胸にをさめむ
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ぬばたまの夢のさなかに君うせて覚めてまくらのしめりに泣きぬ
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