ここ数日、ゲド戦記(ル・グウィン作)の1~3巻を夢中で読んでいました。
笑われるでしょうが、私は、全く知りませんでした。
(そういえば、この歌聞いたことある…)(笑)
10年くらい前は、何してたのかなあ・・・別の世界、仕事に没頭しておりました。
今は、竜が飛んでくる、遠くの島の世界にいる感じ。
大魔法使いゲドは、竜も何もかも、世界がおかしくなった原因である「クモ」と戦うため、さいはての島へ行く。
エンラッドの王子アレン(本当の名はレバンネン)を伴として。
ゲドは、少年の頃「影」と戦ったり、平和をもたらす腕環を探して、巫女アルハ(本当の名は、げんsテナー)という少女を助けたりしながら、大賢人になる。
本当の名前は、意味を持つもので、本当に心を許した人でないと教えない。
クモは永遠の命をほしがる。老いさらばえて、醜くなっても、なお。
生とは死があってあるもの。
光とは闇があってあるもの。
喜びとは悲しみがあってあるもの。
物事には、裏と表、陰と陽・・・2つの側面が必ずある。
生き物で死なないものなんてない、それが自然の法則。
それをどう受け容れていくのか。
壮年のゲドは、アレンにこう言う。
老いた自分はすべてなし終え、己の死と向かい合って立っている。
ここにいたって初めてわかる。
本当に力といえるもので持つに値するのは、獲得する力ではなく、「受け容れる力だ。」
感じるところはたくさんありますが、私は、さらにゲドが老いて、人生の最後の自己実現に向かっていく姿を知りたいのです。
4巻5巻が届くのを楽しみにしています。
(追伸:偶然ですが、また、菅原文太画アニメのゲドの 声でした)