2024年10月5日(土) 雨のち晴れ 「紋別海洋公園」 4時00分 外気温 14.4度 車内気温 17.5度
紋別海洋公園駐車場、4時起床、外は風も強く窓に雨粒が打ち付けています。でもオホーツク沿岸ですからこの程度の雨、風は普通なのかな、そんな気がします。いつものコーヒー&ホットサンドで朝食を摂りネットニュースなどを見ているうちに、気が付くといつのまにか雨は上がったようです。
紋別海洋公園-1
ちょうどお隣のハイエースの方が通られたので「おはようございます」とご挨拶、まぁ雰囲気的にお互い車中泊旅行者ということが分かりますので「どちらからですか?」といった感じで情報交換です。広島の方でちょうど同じ時期に上陸、私と同じ1か月ぐらいの予定で一人旅をされているとのことです。ほぼ同年代ということで話も噛み合い、立ち話で1時間以上話し込んでしまいました。まぁこれが車中泊旅のいいところ、一期一会、「じゃ、またこの先どこかで」と言って別れました。
紋別海洋公園-2
紋別海洋公園周辺
今日は先日書いた8年前に北海道で出会った方と連絡が取れ今日の14時ごろに会うことになりました。どうやら稚内付近にいたようで今日の宿泊予定地が偶然先日下見した「クッチャロ湖湖畔キャンプ場」とのこと、「どうしましょうか?」ということでしたが「即そこにしましょう」と返事をしました。会う時間は午後ですので、それまでは時間がありますので周辺をのんびり散歩です。直ぐ隣が港で海上保安庁(Coast Guard) の巡視船「だいせつ」が停泊しています。ここから国境の海「オホーツク海」に睨みを利かせています。間近かで見ると格好いいですねぇ。
巡視船だいせつ
そしてその隣の岸壁には冬に活躍する砕氷船「ガリンコ」号が、思ったより小さいです。ガリンコ号一度乗ってみたいんですが、冬にここまで来るのが大変なので未だ乗れてません。ちなみに網走港から出る流氷船「オーロラ」号は流氷観光で乗ったことがあります。
ガリンコ号
さらに歩いて行くと親水公園が、入り口にオホーツクとっかりセンター アザラシランドと書いてあります。ここの駐車場でも車中泊出来そうです。
紋別市親水公園
はは~ん、「とっかり」って何かなと思ったらこれですね。どうやらアイヌ語でアザラシの総称のようです。
とっかり
このアザラシ像は滑り台になっていまして、撮影台にちょうどいい感じです。実はここに来たのは紋別の代名詞が先ほどチラッと見えたので、撮影に来たんです。紋別の代名詞と言えばこれ「カニの爪」、紋別は道の駅に車中泊したり買い物をしたりで何度も来ているんですがこれを見るのは初めてです。少し遠いですが300㎜のズームを目一杯にして何とか撮れました。
カニの爪
渚滑川
9時、クッチャロ湖まで14時までに着けばいいんですが100㎞ちょいありますのでそろそろ出発します。直ぐ近くの「渚滑川」をちょっと覗いて行きます。
渚滑川-1
渚滑川、以前読んだ本でなかなかの石が採れると書いてあったんで通るたびに立ち寄っているんですが川に降りるポイントが見つかりません。見たところそんなに石が溜まっているところはない感じです。1か所降りられそうなところがあったんですが、市の車が停まっていたので止めました。
渚滑川-2
上流の方が川幅が狭くて探索しやすいんですが、上流のある滝上町の山間部は有数のヒグマ出没地帯、羆事故も発生していますので行くのは控えています。「ひぐまっぷ」もご覧の通り、まぁ探石は諦めも大事、またいつかです。
ひぐまっぷ(滝上町付近)
戻り道にあった「よつ葉乳業」工場のナナカマド並木、あまりに見事だったので車を停めてパチリです。ナナカマドってこんなに大きくなるんですね。
ナナカマド並木
そして畑の中のちょっぴり気になる木、何の木なんでしょうか?
気になる木
オホーツクブルー
国道238号に戻るとオホーツク海のオーシャンビューです。
オホーツクブルー
朝方強い雨が降っていたんですが今は晴れています。その穏やかな光に照らされたオホーツク海、この色は何て呼べばいいのでしょうか。上手い表現が見つかりませんが、取り敢えず「オホーツクブルー」とでもしておきましょう。
オホーツクブルー
そしてその海でシャケ釣り、こんな中でシャケが釣れたら気持ちいいんでしょうね。この時期のオホーツク海の沿岸にはこんな感じで何本ものシャケ釣りの竿が所狭しと並んでいます。
シャケ釣り
再びの枝幸メノウ
昼前に枝幸に到着、まだ時間がありますので「枝幸メノウ」に再びチャレンジです。予想通り川は雨で増水、加えて濁っていますので川での探索は厳しい感じです。
枝幸メノウ-1
ということでこんな時は川ではなく土手を探索です。メノウは固いんですが軽いんで、大増水した時などは土手の上あたりまでで跳ね上げられていることがあります。ということでそれを探して見ましょう。
枝幸メノウ-2
予想通り藪の中に隠れていました。まぁ小さくて質も色もいまいちですが、この状況では良しとしましょう。
枝幸メノウ-3
さらに移動していると足元の泥の中でキラッと光るものが、そう増水の時は岸辺の土が削られて埋もれていたメノウが顔を出すこともあります。
枝幸メノウ-4
これは狙いのオレンジ色やルビー色とは違いますが、大きさ形がまぁまぁ、ラッキーです。
枝幸メノウ-5
そしてこれ、フキが折れた跡、これがあるとち~とヤバイんです。鹿が食べたり人が折った後ならいいんですが、羆もフキやイタドリを食べるんですよ。私の乏しい知識ではこれがそのうちのどれに当てはまるのかは分かりませんので、リスク回避、急いで撤収です。
フキ
ヒグマ出没?
メノウの探石を引きあげ浜頓別市内のAコープで今夜の食材を購入している時、8年ぶりに今日会うことになっているSさんからTELが、何やら緊急事態のようで急いでクッチャロ湖湖畔キャンプ場に駆けつけます。キャンプ場の入り口の路上にライムグリーンのラインが鮮やかに映えるカワサキのバイクが、8年ぶりにSさんと再会です。挨拶もそこそこにSさんが指を差します。
フキ
その先にはこれ、「ヒグマ出没」立ち入り禁止の張り紙が、そしてロープが張られています。どうやらキャンプ場は使用禁止ということで困りました。さてどうしようかと相談しているところに、同じようにここでキャンプを予定していた方がやって来ました。車を見ると同郷ナンバー、ということでこの方も加わり作戦会議です。そして出た案が、①案 枝幸の「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」 ②案 同じく枝幸の道の駅マリーンアイランド周辺 ③案 道の駅興部の列車泊、③案の興部は遠いんで①か②で決着をつけたいところです。ということで即移動します。
カワサキのバイク
ヒグマが取り持つウスタイベの宴
ヒグマが取り持つ縁で最初にやって来たのはウスタイベ千畳岩海岸、ここは高台の平地に芝生広場とキャンプ場と駐車場があります。北側にあるキャンプ場には「キャンプ場閉鎖」の張り紙が、どうやら9月いっぱいで営業終了のようでロープが張ってあります。こりゃダメかなとおもっていたら、大きな駐車場の周辺の芝生にテントがいくつか張られています。
ウスタイベの宴-1
周辺を探索してみましたがキャンプ禁止とはなっていないようです。ということで羆によるキャンプ場閉鎖の緊急避難ということで我々も隅っこの方にテントを張らせて頂くことにします。
ウスタイベの宴-2
万が一移動等の指示があれば従うということをお互い確認して、幕営開始です。
ウスタイベの宴-3
私と同郷のFさんは車中泊、8年ぶりに再会のSさんは二人の車の間でテント泊という態勢です。そんな中、周りを見渡すとテントが徐々に増えて来ています。土曜日ということもあるんでしょうが、ひょっとしたら我々と同様クッチャロ湖湖畔キャンプ場のヒグマ出没による避難組かもしれません。
ウスタイベの宴-4
まぁお二方はキャンプのベテランのようで設営の手際が良くあっという間にスタンバイ完了です。私が宴用のカーサイドタープを張るのにもたもたしていたらそれもお二方が手早く設営してくれます。積載の関係でテントかタープか悩んだんですがタープで正解だったようです。
ウスタイベの宴-5
お互いのイス、両方ともヘリノックスもどきです。
ウスタイベの宴-6
準備の合間に座り心地くらべです。まぁ珠にしか使いませんので高価なギヤは必要ありません。(スゴ~ク欲しいんですが……。)
ウスタイベの宴-7
そしてそれぞれの食材やお酒を持ち寄り、宴の準備です。Fさんが持っていたのはイワタニの「たふマルjr」、奇しくも私も「たふマルjr」、車中泊ユーザーのニーズはあまり変わらないようです。
ウスタイベの宴-8
準備も完了、16時過ぎ周りはまだ明るいんですが「ヒグマが取り持つウスタイベの宴」の始まり、乾杯はもちろん「サッポロクラッシック」です。同郷のFさんは初対面で私より少し下のリタイヤメント組、8年ぶり再会の関西のSさんはまだ現役と年齢もバラバラなんですが、色々と話が盛り上がります。私お酒はあまり飲めない方なんですが「ヒグマが取り持つウスタイベの宴」のお酒は何とも気持ちの良いお酒です。こんなに美味しいお酒を飲むのは本当に久しぶり、お互い旅先の出会いということで「しがらみも忖度もなし」「上下関係や利害関係もなし」、そんなところが良い雰囲気を醸し出してお酒を美味しくさせているのかもしれません。加えてこのウスタイベのロケーションもその一役を買っているのかもです。そしてこれを取り持ってくれたヒグマには一番の感謝です。
ウスタイベの宴-9
取り立てて美味しいものは無いんですが、それぞれの食材を少しずつ持ち寄り調理します。男の調理ですから焼きすぎて焦げたりしたのもあるんですがこれがまた美味しいんです。陽が落ちて少し冷え込んで来ましたが、皆さんその辺の準備は用意周到、上着や暖房具を持ち出して宴は続きます。そうは行ってもアウトドア、そろそろ20時ということで〆のうどんの時間です。楽しい宴はいつまでも続けていたいんですがあまり遅くまで騒いでいたのでは周りの方に迷惑、ということで大人の対応、20時前にお開きです。
ウスタイベの宴-10
先ほどキツネがうろついていましたので、ごみ、食材の残りは車の中に入れ、辺りをキレイにお片付けして、それぞれの車、テントに潜り込みます。ちょっぴりきこしめしすぎたせいかピントが合ってないようです。
ウスタイベの宴-11
少し冷え込んで来ました、周りのテントからはランタンのぼんやりとした明かりが零れていて幻想的な夜景が拡がっています。そんなウスタイベ千畳岩海岸の夜が静かに更けて行きました。
7日目 「紋別海洋公園」 ⇒「ウスタイベ千畳岩海岸」 263km 計 1,385㎞
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