日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

『新型コロナウイルス』 / 『危機』への判りやすい報道とは

2020-03-25 12:24:02 | 感染危機管理
今朝のテレビ番組では、東京都での感染源が明確でない感染者数の増加から、爆発的な感染への展開。
さらには東京封鎖(ロックダウン)も考える必要があると報道されていたが、
『自分に身になってどうなのか』という事があまり伝わってこなかった。

昨夜のBSニュース番組でも、先週19日に(政府)新型ウイルス感染症対策専門会議で『状況分析・提言』を行った委員の方から、週末の3連休での外出状況やビックイベント開催があり、自分たちの『危機』への思いが『うまく伝わらなかったのでは』との言葉があった。

なぜなのだろう・・
まず第一に考えられるのは、
 国の主幹者として『政府』が発表していない事
このような『重要な発表』のは、政府が公表すべきではなかろうか。
総理大臣もしくは官房長官、厚労大臣が同席し、
『今から政府として招集した専門家の方で構成の専門家会議で、今までの状況解析。それに基づいた今後想定される事、そして対策と国民としての留意事項を説明します』
・・と前置きし、『専門家会議』としての説明を受け
最後に、『今の説明を受け、政府として以下の対応を全国民へ再度要請します』
と締めくくれなかったのか。
単にプレス発表ではなく、国民へ同時発信を考えれば、当然なのかと考える。

二点目は、上記対応が出来なくても、間髪を入れずに
『国として』『総理として』公式見解。をテレビなどで報道。
さらには、新聞などで『専門家会議での提言事項』の要約を、政府として掲載

・・・こういう手順にならなかったのは・・
たぶん『特措法』だけは成立しても、『危機管理室』が出来ていない事にあるかと思われる。
この法が成立で、厚労省の役目はは少し後退し、『専門家会議』も浮いてしまった感があるが、政府、内閣、総理直轄の参謀機関で働いて頂き、これを取り仕切る『危機管理のプロ』を中心とした組織として運営できていないと、この『見えない感染危機』には対応が出来ないと思われる。

日曜日夜のNHKスペシャル『パンデミックの闘い』の最後に、台湾での対策事例が報道されていたが、政府が決めた『指揮者』をトップに作業を進め、毎日この方が2時間近くかけて政府が対応している事の『情報発信』されているとの事であったが
『専門会議は行政組織ではない』
政府への情報提供、この後の対策案策定 が仕事であり
国民が採るべき行動は
政府、『危機管理室』が具体的に指示を出し、
関係各機関、各都道府県もこれに従う事が重要である。

先週、連休前に大阪府知事から、そして兵庫県知事からも、大阪は少し大げさと言いながらも出された都市間の往来制限も、16日に厚労省から提言されているのに、なぜ政府としていち早く情報提供と共に、具体的な『アラート』として出されなかったのであろうか。

そして、三点目は、どうしたら国民に『危機』を『危機』として理解してもらえるかである
『専門家会議』からの報道は少し専門的すぎるので、
この発表に準備時間が取れなかったことは否めないが、
もう少し平易な言葉で説明が必要なのではなかったかと思われる。
例えば、
『オーバーシュート』とはどんなことなのか
 『感染が爆発的に広がる事』
 『それはどんなことから起こるのか』
事例として
 『人と人との接触』(外出すれば、拾う事もある)
 『密閉空間』『まわりの人と近い』
そして、この『対策』『予防』を積極的にしないとどうなるのか
資料の中の説明にあるような
 『ある町でクラスタがいきなりあっちこつちに発生し』
 『ご近所の寄り合いで、一人から二人以上に染してしまい』
 『皆さん同時期に発症』
そうなると・・
 『担ぎ込まれた病院も満杯』
 『治療を受けるベットが無い』『呼吸器もない』
 『先生・看護師さんもたりない』
このような『医療は大パニック』
 『医療崩壊』という事態を引き起こす

このためにも、国民一人一人が考えてほしい
まず第一は 『人と人』が接触するような所を避ける
  ⇒ 不要不急の外出はしない
二点目は 『多くの人が集まらない』
  ⇒ イベントなどは開催しない
・・・ など
順を追って、丁寧な説明がほしかった。
『自らが理解し』『正しい方向を考え』『行動する』という
事がもう少し伝わる事がほしかった。

四点目であるが、これはこのメモでも何度か書いているが、
報道のあり方である。

例えば、先週の3連休での上野公園のお花見でも
 放送だけ見ていると
 『外出自粛の影響で少ないです』との内容ではあるが・・
番組の内容からは
 『感染者が諸外国のように感染が拡大しない中で・・』
 『政府が明確な外出規制を要請しない中で・・』
 極端な事例では、インタビューやコメンテータの発言で
 『ここまでの自粛は不要』『個人の判断次第』
とも読み取れ、イタリアやスペイン、NYの街並みで
人がいない放映を直後に流す事で・・
 『ここまで政府がやるべきことではない』。。。と
思わせるように、番組を構成している‥ように感じる。

これも、
『政府要請にもかかわらず、
  こんなに多くの人々がまだ、上野公園へ集結』
海外では、外出禁止令が出て『指示に従う必要はあるが』
日本でも、早晩ここまでの『危機』を招く可能性もあり、
政府、専門家会議、各自治体からの『要請』は
『自らの命を守る行動』
『高齢者の命を守る行動』
そして
『日本を守る』
とういう事を、今一度考えてほしい。

単にお花見でも、ここまでのアクセスでは、電車などの
公共交通機関も使用し、『密閉空間』で『人と人』の
濃厚接触も想定され、『危険』を感じてほしい。

・・・ こんな報道にならないものであろうか。

先のメモで報道としての『危機管理』/ 『危機意識』について触れたが
今、日本がおかれている『危機』に際し、
『国民がとるべき対応』『国としてのオペレーション』を後押しし、
同じベクトルを取る報道とならないのか・・と感じている。

そして政府から発信される
『今の感染拡大に向けた国民一人一人がとるべき事』を問いかけ、
『国民の義務としてやっとほしい事』
を報道機関として、ただしく放送をお願いしたものである。

+***
先週から今週にかけて、テレビからの情報ではあるが
橋本厚生労働副大臣が、ダイアモンドプリンセス号へ 2/11から3月初めまで乗船され、ミッションとして与えられた、国内へウイルスを持ち込まないための『船内検疫』。感染者の『治療』のためのトリアージ。船内オペレーションでの、船長との調整や、ゾーン分け、業務分担など。。。生々しい事を語られた番組があった。
この対応については、政府、厚労省からの報道が無く、メディアとしては情報も得られなかった事もあるかとは思うが・・
単に『下船の問題視』で世間を煽るばかりでなく、厚労省の感染を止める地道な努力、『水際管理』『検疫』の必要性を今一度考え、正確な報道としてお願いしたいものである。

このためにも、各報道機関共に自ら『危機』の大きさ、予想される事態を想定し、そこからの正しい情報入手活動、そして『国民が何をなすべきか』を正しく伝えてほしい。

感染拡大に向けて、あと追いではなく、先取の予防策を考え出してほしい。
昨夜の報道でも、専門家からは、伝えきれていない事項として
例えば自宅待機でも
・高齢者の方と若い方が同居される場合
での感染リスク・・など
平易な広報を要請されていたが、
このような所は『報道』として、明確に説明できるのではなかろうか。

政府が支出する『新型コロナ対策費』の財源や、消費税減税のありかたなどを議論するより先に、
『命を守る行動』として伝えてほしい事項である。

このほか、NHKBSなどでは、我々日本人があまり経験した事のない
『感染症』について、今一度学ぶ事も報道されており、
免疫を持たない『感染症』の恐ろしさなど、
もっと『危機』を感じるために、放送される事も重要なのかと思われる。

この他、もう少し専門的には
3月1日に感染研の脇田所長が『PCR検査』のありかたについて、釈明公示をされているが
『国立感染研究所』の使命。『疫学的検査』の重要性
さらには
『PCR検査』の現状と『検査の大変さ』『判定の制度』など
今一度整理した内容で、
今後の『治療薬』『ワクチン開発』への正しい報道も
不安を煽るだけではなく、『国民を安心させる』ためには必要かと感じている。

いずれにしても、
政府は、決められた機関から、責任者が、
  正しい情報発信をタイムリーに発信し
各報道機関は
 ・情報を正確に
 ・より具体的な行動がとれるよう
発進される事が急務である。

例えば、
 政府が『不要不急な 外出は出来るだけ控えて・・』
等の要請が出されれば
 各報道機関は
 『人と人との接触はこんなに危険』
 『触る事での感染は・・』 など、
屋形船やツアーバスでの検証映像の紹介や
 『買い物はまとめて外出減に』
 『込み合う時間はさけて、時差買い物』
等の提案がなされてもいいのではなかろうか。

*** 未完***

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