新規投稿はもう少し抽象的な、学問や授業その物に対する問いかけにしようと思って先週から書き始めていたんですが、事務的な作業が多すぎて追いつけなくなりました。今、まず大事なのは、30日から授業を始められるようにすることなので、履修登録者の皆さんには学情メールで送った内容とかなりかぶりますが、私の授業を受けない人に対しても伝えておきたい事があるので、まとめて書いておきます。
なお、このブログの、授業に関する記事も、必ず読んでください。
静岡大学は、4月24日に、新しい方針「令和2年度前学期の授業の実施方針について」を公表しました。
静岡県の緊急事態宣言解除というのがいつになるのか全く見通せない状態であり、教室の確保も難しいことから、私の授業は、さしあたり前期についてはよほどの変化がない限り、遠隔授業で通します。皆さんと直接話したり、資料に触れてもらったり出来ないのは本当に残念ですが、仕方ありません。色々工夫しようと思っています。
基本的な進め方は、以下の通りにします。
学年暦と時間割表(学務情報システムポータルサイト参照)によって定められた曜日・時間を基準とし、
- 定められた授業日の2日前(月曜授業なら土曜日)までに学務情報システムやMicrosoft Office365の仕組みを使って登録者宛に教材と課題をアップロードし(pdf・ppt・mp3・mp4等、必要に応じてメディアや保管場所も分ける予定です)、定められた授業の日の3日後(月曜授業なら木曜日)を〆切として課題を提出してもらうことを繰り返します。
- 定められた授業の時間には、teams会議を開催しますが、出席は義務ではありません。登録者は自由に出入りし、質問や情報交換、雑談の場所として使って良いことにします。参加も、文字のチャット・マイク・カメラのオンオフは任意で行って下さい。
基本はこれだけですが、少し、解説と、厳重に注意して欲しいことを書き足します。
- 私の授業では、いつも出欠を評価の対象としていません。今回は資料配付から課題提出までの5日間の好きな時間に自習してもらえば良いです。ただし、課題提出は締め切り厳守。機械的に受け付け終了になる設定にする予定です。15回の授業の場合、10回の提出を単位の必要条件とします。とにかく溜めないでこなしていく習慣をつけましょう。これは私にとってもかなりの試練です。お互い、この機会に頑張りましょう。個々の課題は授業によって異なりますので、ここには書きませんが、お互い過剰負担にならないよう、軽めの物を考えています。
- webで配信する教材や同時配信のやりとり(文字・音声・画像等を含む)は、教育用に限定して認められた内容で、他の使用が禁じられている物が多く含まれています。また、学生や教員個人の情報に属する物も含まれる可能性があります。これらの多くは技術があればダウンロード可能ですが、必要最小限にとどめ、スクリーンショットなどを含め、受講生以外と共有したり、SNS等で流出したりすることは、絶対にしないで下さい。
- 更に、teamsやZoomなどのweb会議システムは、便利ですが、限定された利用者だけのために作られた仮想の教室、閉鎖空間です。教室に知らない誰かが乱入したら授業が成り立たなくなるのと同様に、部外者の侵入が確認されればweb授業は続行できません。アカウントやサイトのURL、各種パスワードなどは絶対に人に教えないでください。
- 私の授業ではあまり現実的ではない(理由は授業を受ければ解ります)のですが、課題を、webサイトや友人の物などからコピペして提出するのは不正行為です。これらは、発覚すれば協力者を含め、その学期の単位をすべて喪います。勿論、それらの情報を正しいルールに則って引用するのは問題ない、と言うか、当然のことです。更に言えば、書籍や実物の丸取りも不正行為です。
- 特に2・3の件は、今回の特殊事情ですが、このようなことは、ちょっとした油断、妙な遊び心からやってしまう人が居るかも知れません。どうせ個人は特定できないだろうと思っているかも知れませんが、特定できなかったとしても、そのような事態が発生すれば、進行不能になり、最悪、授業その物が飛んでしまう可能性があります。その時は、全員が単位を喪います。それは、今起こっている感染症と同じです。油断なく、慎重に行動して下さい。
これを書いている今は、4月25日の午後です。明日26日いっぱいで履修登録は締め切られます。その前に、既に私は学情メールやteamsを通じて、予習の材料などを提供していますが、まだteamsに入ってこない人がかなり居ます。早めに入ればそれだけ情報が増え、初回までに準備できることも増えます。是非登録して下さい。
なお、現在の履修登録は「仮」です。26日の確定前は変更も可能です。確定後は、定められた取消期間に取り消すことが出来ます。この期間に放置したまま、実際には出席せず、課題も提出しないでいると不可になって、GPAに響きます。また、履修取消のあと、他の授業に変えることは出来ません。よく考えて行動して下さい。
履修科目が確定したら、時間割表を作って、リアルタイムで向き合う必要のある授業、時間を気にせず自習する授業など、分類して、それぞれの授業に割く時間を決めて行動しましょう。
感染症対策のために行われる遠隔授業です。教室の収容力も問題ですが、例えばweb環境が整っている誰かの部屋に集まって授業を受けると言うような行為は、換気していてもとても危険です。絶対にしないで下さい。端末を含め、用具の共用もしないで下さい。
くどくど書いてきました。現在教職員達は、全く想定していなかった事態で、毎日疲れ切っています。そこに、授業の質が下がるから授業料を返せ、と言うような運動も出てきている事態。授業料は何のためにあるのか、大学の予算はどういう形で成り立っているのか、等、考えて欲しいことも沢山ありますが、そのことは別に書きます。
まずは、教職員、学生達、みんなで知恵を出し合って、議論もして、良い授業にしていくことが大事です。
私の授業に関しては、直接、メールやteamsのチャット経由で質問・意見を下さい。大学の取り組みに関して、或いは遠隔授業については、特設の頁もありますので、必ず参考にして、必要に応じて質問もしてみて下さい。しつこく書いていますが、静大の公式サイト・学情ポータルの更新を見逃さずにチェックし、学情メールを必ず読む癖をつけて下さい。
もう一つ、指導教員、各授業の担当教員に対して、メールやteamsのチャットなどを通じて、ちゃんと連絡して下さい。良い物でも悪い物でも、反応がないととても不安になります。多分私だけじゃなく、教員はみんなそうだと思いますよ。
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