見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

南の島に住む夢と現実

2009-01-05 15:54:33 | 離島の風景
石垣島は、ここ数年でリゾート開発が進み、多くの課題が浮上している。
定年後に「内地」から移住してくる人、観光業を起業して移住した若いカップル。
人口は増加しているが、ここ数年、夢破れて内地に帰る人も増えているという。


北西部の米原ビーチや吉原地区は、内地からの移住者の素敵な新築の家が並ぶ。
今売り出し中の土地は、坪7万5千円。

「珊瑚礁のリーフを臨む場所に住みたいと願う内地の人が多いが、観光で来てあこがれた場所と住み心地のいい場所は別物。地元の者はここに住もうとは思わないからねえ」と路線バスの運転手さん。

「家の扉も開けられないほど強い海風が吹く。台風が来て停電したら何日も通電しない。網戸をすり抜けるほど虫は多い。病院まで車で30分はかかる…」
「新しい家を建て、子どもの記念手形まで玄関の入口に残したが、やがて奥さんと子どもだけ内地に帰ってしまった家がある」

そう。どんな土地にも厳しさがある。
南の島にも、北の大地にも。

新築の家の門に立つシーサー

開発地区から見える珊瑚礁と外礁に立つ白波

強い海風で曲がった大木

蝕まれた樹木

伝統工芸で生きるナイチャー(内地人)は少なくない



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