小関順二公式ブログ

プロ野球、アマチュア野球、野球史

千葉の本格派2年生は“岩隈2世”

2011-07-19 07:08:55 | 2011夏の都道府県大会
◇7月14日(木曜日)晴れ
千葉大会・船橋球場
土気対千葉国際

 11日の松戸馬橋戦で先頭打者から9連続奪三振を演じた相内誠(千葉国際2年)がこの試合でもよかった。短所のほうから先に書くと、バックスイングに入りながら上体にねじれが加わるので、どうしても左肩が早く開く。ただ、前で批判した吉本にくらべると開きが浅く、右打者の内角に腕を振ってストレートも投げられるので、不満は感じない。また、吉本は評価が高い選手なので、評価が高い分言い方も厳しくなるということを断わっておく。
 さて相内だが、似たタイプは岩隈久志(楽天)。トップに向かうとき、ボールを持つ右手がグラブから離れるところ、さらに内側から絞り上げるようなテークバックもよく似ている。
 内角は積極的に突く。フォーム的に難しいかなと思っていたが、そんなことはない。腕をもっと振って投げられたらいいのにと思ったが、それは今後の課題。とにかく、右打者の内角に投げられるという事実が大切である。
 変化球は物足りない。カーブだけだと思うが、カーブに似たキレと軌道のスライダーがあるかもしれない。いずれにしても打者は「カーブのような」変化球に的を絞ればいいわけで、緩急で崩される心配なく打席に立てる。
 この試合で奪った三振は9個。勝負球の内訳はストレートが6個、カーブが2個(1個は不明)と、ストレートのよさと変化球の物足りなさをよく表している。

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