ネタバレ映画館

映画ドットコムに記事を移行してます!

青春☆金属バット

2006-10-28 23:31:44 | 映画2006
 甲子園球児はグランドで汗を流し、汚ギャルはコンビニ裏で汁を流す。

 「汁?出た出た!」って、どこからどんな汁を流すんだよ・・・さすがに映画館内では臭いもわからなかったが、近寄り難い存在の汚ギャルであった。その汚ギャル様を殴り倒し金を奪うという、謎の酒乱巨乳の坂井真紀。どこにそんな豊満なお肉を隠し持ってたのか、かなり危険な存在でしたが、その彼女に出会ったことで野球に賭ける青春を取戻そうとする27歳コンビニ店員ナランバ(竹原ピストル)だったのだ。

 何をやってもダメな男にも甲子園出場という輝かしい過去があったのですが、エースの石岡(安藤政信)から頭にデッドボールを受けて以来、世の中がオレンジ色に染まったようです。そのオレンジ色だかよくわからない、フィルムにフィルターのかかったような暗さが独特の効果を生み出している。これはもしかすると“甲子園ノワール”と呼ぶべき犯罪映画か?とも思わせ、カツアゲされる中学生、新人コンビニバイト、汚ギャルの仲間、やる気のない石岡巡査等々が社会のゴミ貯めを這いずりまわっているかのような悪を演じている。

 とは言っても、悪から抜け出せなくなったような究極の悪ではなく、まだまだやり直すことができるような悪だったと思いたい(寺島進のキャラはダメかもしれない・・・)。かすかな希望はラストに見られるけど、やる気を出した原因もたいしたことないし、火をつけた中学生はその罪を一生背負わなければならないことを考えると、何が言いたい映画なのかもわからなくなってしまいます。

 でも、バットを振ることによって青春を取戻そうとしたり、どうすればいいのかわからなくてもがき苦しむ人間もいるということ。能天気な野球バカに救われる人間もいるかもしれないし、ちょっとしたことで立ち直ることだってあるんですよね・・・

★★★・・

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デスノート後編予想 | トップ | 親密すぎるうちあけ話 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
金~ (kossy)
2007-01-16 08:19:57
>ひめ様
今となっては断片的にしか思い出せませんけど、バナンバと巨乳ちゃんは印象に残ってます(笑)
返信する
金うぉ~ (ひめ)
2007-01-16 02:54:31
バナンバの「金うぉ~、だせ!」のセリフがかなりツボにきました。
思い立ったかのように古い記事にTB連発でごめんなさい。
返信する

コメントを投稿

映画2006」カテゴリの最新記事