南北融和を象徴するバディ・ムービー
南北融和が謳われるほどの平昌オリンピックが開催されている真っ只中での鑑賞。要は、北朝鮮の刑事と韓国の刑事がタッグを組んで、偽札作りの銅板を持って韓国に逃げ込んだ男を捕まえようとする物語だ。偽札作りがバレると国際問題にもなるので、犯人は殺人罪での逮捕をするとして刑事イム・チョルリョン(ヒョンビン)をソウルに送るが、裏側では、国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国側が歴史上初となる南北共助捜査を契約し、北朝鮮側の真意を探るためにカン・ジンテ(ユ・ヘジン)にタッグを組ませる。
ちょっと70年代の雰囲気もある音楽によって、古臭い設定のバディ・ムービーを楽しませてくれる。南北の協力といった珍しさは途中から感じさせなくさせるほど、典型的な凸凹コンビの刑事2人はアクションとお笑いと役割担当をハッキリさせ、誰でも楽しめる作品に仕上げていました。特にイム・チョルリョンとカン・ジンテは互いに探りを入れるための盗聴合戦を繰り広げるといったコミカルな展開と、派手なアクションとのギャップ。敵となるチャ・ギソンは、特殊部隊の兵を10人以上引き連れていたので、そこに一人で飛び込もうとしていたイムがカッコいいところを独り占めしたような恰好となりました。
途中までは良かったのですが、一旦犯人であるチャ・ギソンを追い詰めたにもかかわらず、瀕死の彼を逃してしまったところから長い尺を感じてしまいました。しかも、ありきたり感もある展開には辟易してしまう。盗聴や、ホテルでのスマホによるビデオ撮影にも活躍したように、全体的にスマホがキーワードとなってるところは面白かったかなぁ・・・
★★★・・
もしかすると、ムン・ジェイン大統領になってからこうした南北共助という映画がうけたのかもしれませんね。
一方平昌オリンピックでは、南北合同チームに反対する人が過半数超えているとかで、映画に対する韓国人の反応はどうなんでしょ?
ヒョンビンのカッコよさは良かったですね~
友人が困ってるから・・・いい言葉でした!
ひと昔前までは、「北」と「南」のお話というと、悲劇的な結末になる作品が多かったように思うのですが、こんな風に「共助」できたりそしてそれがこれからも続くようなラストだったり、と、これも世相の反映なのかな?という気が少ししました。
それにしても、個人的にはヒョンビンのイケメンっぷりにドキドキでした。確かに、カッコいいところを独り占めしたような感じでしたね。