でかい・・・しずちゃん。
かつて金沢にもハワイと書かれた建物があった。浅野川沿いに歩くと、子ども心に胸ときめかせてしまったものだ。あの建物は何だったんだろう。ヘルスセンターからは離れているし、キャバレーにしては街から離れている。場所は多分東山。常盤(ときわ)橋の近くだったので、ときわのハワイと呼んでいた。常磐ハワイアンセンターの名前は知っていたので、当然そこの支店だろうと思っていた・・・だけどついつい“ときわ”と読んでしまう・・・
石炭から石油へ。時代は変化しつつあったあの頃。小学校では半分が石炭ストーブであり、石炭当番になると重い石炭をバケツに入れ教室まで運ばなければならなかった。炭鉱で過酷な労働に耐えている労働者たちの気持ちも知らず、「早く石油ストーブになればいい」などと考えていたものです。
ハワイアンダンサー募集の掲示板を見て紀美子(蒼井優)を誘った早苗(徳永えり)は、父親が解雇されたことにより夕張炭鉱へと引っ越すことになったのですが、夕張は多数の死者を出した大爆発事故があったり、そこでも大量の解雇があったりと、将来また苦労するのだろうと想像できるだけに、あの別れのシーンではボロボロと泣いてしまいました。とにかく長期の見通しができなかった企業側に責任のある解雇問題。映画ではそれほど深くまで描写していませんでしたが、実際にはもっと苦しみ嘆いていた人が多かったのでしょう。
それでも明るく前向きに。生活のため、ダンサーになる夢のため、それぞれの想いを胸に秘めてフラガールたちは踊り続ける。その情熱とエネルギーがスクリーンいっぱいに広がり、観客席にまで降り注いでくるかのよう。ハードな練習の成果もあって、迫力あるダンスシーンは臨場感たっぷりでした。ソロの蒼井優は『花とアリス』のバレエシーンをも彷彿させる華麗なまでのしなやかさ。それに団体の踊りが重なって見事な芸術の域にまで達するのです。
ここまで完成度の高い映画だとは・・・なめてかかってました。元SKDダンサー(松雪泰子)の波乱万丈の人生、炭鉱労働者たちの悲哀、夢と希望に溢れるフラガール。三者のストーリーが絶妙なアンサンブルとなり、観た人に勇気を与えてくれる映画となりました。ダンス以外でも、果敢に銭湯へ乱入する松雪さんや、なまりの長台詞を覚えきった一徳さんも見事!
★★★★★
かつて金沢にもハワイと書かれた建物があった。浅野川沿いに歩くと、子ども心に胸ときめかせてしまったものだ。あの建物は何だったんだろう。ヘルスセンターからは離れているし、キャバレーにしては街から離れている。場所は多分東山。常盤(ときわ)橋の近くだったので、ときわのハワイと呼んでいた。常磐ハワイアンセンターの名前は知っていたので、当然そこの支店だろうと思っていた・・・だけどついつい“ときわ”と読んでしまう・・・
石炭から石油へ。時代は変化しつつあったあの頃。小学校では半分が石炭ストーブであり、石炭当番になると重い石炭をバケツに入れ教室まで運ばなければならなかった。炭鉱で過酷な労働に耐えている労働者たちの気持ちも知らず、「早く石油ストーブになればいい」などと考えていたものです。
ハワイアンダンサー募集の掲示板を見て紀美子(蒼井優)を誘った早苗(徳永えり)は、父親が解雇されたことにより夕張炭鉱へと引っ越すことになったのですが、夕張は多数の死者を出した大爆発事故があったり、そこでも大量の解雇があったりと、将来また苦労するのだろうと想像できるだけに、あの別れのシーンではボロボロと泣いてしまいました。とにかく長期の見通しができなかった企業側に責任のある解雇問題。映画ではそれほど深くまで描写していませんでしたが、実際にはもっと苦しみ嘆いていた人が多かったのでしょう。
それでも明るく前向きに。生活のため、ダンサーになる夢のため、それぞれの想いを胸に秘めてフラガールたちは踊り続ける。その情熱とエネルギーがスクリーンいっぱいに広がり、観客席にまで降り注いでくるかのよう。ハードな練習の成果もあって、迫力あるダンスシーンは臨場感たっぷりでした。ソロの蒼井優は『花とアリス』のバレエシーンをも彷彿させる華麗なまでのしなやかさ。それに団体の踊りが重なって見事な芸術の域にまで達するのです。
ここまで完成度の高い映画だとは・・・なめてかかってました。元SKDダンサー(松雪泰子)の波乱万丈の人生、炭鉱労働者たちの悲哀、夢と希望に溢れるフラガール。三者のストーリーが絶妙なアンサンブルとなり、観た人に勇気を与えてくれる映画となりました。ダンス以外でも、果敢に銭湯へ乱入する松雪さんや、なまりの長台詞を覚えきった一徳さんも見事!
★★★★★
(あの映画の歌を歌った有名作家さん。私はあの歌を聞いて大嫌いになりましたよ)
これこそ娯楽映画ですよ。
久々にスカッと気持ちよく、映像のカタルシスを感じさせてくれる作品でした。
子供の頃常磐ハワイアンセンターの常連だった私には、余計に懐かしくて楽しい二時間でした。
しずちゃん、やっぱデカかったですよね。
180cm超えてますからねー。
でも、おいしい役でしたね。
笑わす、泣かす、そしてサービスショットも!
早苗ちゃんが途中退場(夕張行き)になっちゃたのは、チョット残念でした。
アカデミー賞の日本代表ですよね。最優秀とってほしいなー・・・
私も、この監督さん、あまり期待してません。
でも、今回は最高でした。
ちょっと消化不良なところも気になりませんでした。
素晴らしく完成度の高い映画だと思います。
歌やダンスが出てくると、映画に深みを与えます。
ところで「映画における集合写真は、別離の合図である」という言葉を思い出しました。
雑誌用に記念撮影をした後に、早苗が夕張に去っていきました。
前回というと、「69」と「スクラップへブン」のどちらなんでしょうか。まぁ、俺もそんなに期待していなかっただけに感動も大きかったです。
舞台セットに力を注いで、シンプルな作りに徹したのがよかったんでしょうね。
>ノラネコ様
最高の娯楽映画でしたよね~
コメディ色もほどほどに、真面目な作りにも好感が持てました。俺も常磐ハワイアンセンターに行きたかったなぁ。
>よゆぽん様
徳永さんが153センチと小柄なので、ますます身長差が目立ってしまいました。しかし役者としても充分通用しますよね。最初のサービスカットはちょいと引きましたが・・・
>サマンサ様
面白かったですよね~
序盤はテンションも低く、徐々に白熱してくる展開。全体の構成からいっても感情を揺さぶらされる仕組みにまんまとやられちゃいました。
迫力のダンスシーンは絶対に劇場で観るべき映画ですね。
「映画における集合写真は、別離の合図である」という言葉があるんですか。それにしても早苗ちゃんが可哀想で・・ううう。
ちょうど1970年ごろの話でした。
フラダンス・・・子どもの頃はTVでもよくやってましたが、この歳になって見てみたら。。。やっぱいいなぁ(爆)
かあちゃんが最高でした(笑)メチャリアルだったなぁ(笑)
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。
この作品は、様々な味わいを感じさせる丁寧な物語展開、松雪泰子さん、蒼井優さん、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さんをはじめとした女性陣のフラダンス、脇を固める豊川悦司さんや岸部一徳さんなど、出演者の皆さんの優れた存在感、そして、これらをまとめた李相日氏の優れた手腕が光った、見事な映画でありました。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
この映画を観る前はさほど期待感もなかった
のに、観賞後は今年の映画の中でも群を抜くほ
ど内容に、通常の最高評価★5つでは足りず、
★10を付けてしまいました。
平山まどかが登場シーンで橋桁から嘔吐する
ところで「猟奇的な彼女」を思い出したり、と
序盤のコメディ的な演出と、早苗が引っ越して
ゆくあたりからの演出、見事なバランスかと。
この映画でまたまた蒼井優は株を上げました
よね。松雪泰子も完全に「平山まどか」とゆー
人物に成りきっていたと感じました。
やはりダンス映画(と言ってしまっていいのかな?)はこのくらい盛り上がらなくちゃ~。
「バックダンサーズ!」の盛り上がりはこれに比べるとしょぼかったです(汗)
岸辺一徳の長ゼリフ、もう一度聞いてみたい!
勿論蒼井優さん、松雪泰子さん、しずちゃんも良かったです☆