オズの魔法使

　オズの魔法使・・・略してオズマ。といっても、アメリカ大リーグから星飛雄馬と対決するためにやってきた選手ではないし、ましてや倒すのが困難なFFの敵キャラでもない。だけど、作られた時代を考えると、日本映画の小津安二郎はやっぱり映画界の魔法使いだという意味も含まれているのかもしれない。
　＜BS2にて＞
　1939年に作られたということが驚きだったこの映画。主人公のドロシーの飼い犬はトトという名前なのですが、今ではサッカーくじに知名度を奪われたロックバンド「ＴＯＴＯ」のバンド名の由来は日本のトイレからではなく、実はこの『オズの魔法使』の犬から付けたものだった。ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアが作ったバンドは「レインボー」（ライブ盤では虹の彼方へがイントロダクションとなっている）だし、エルトン・ジョンだって「グッバイ・イエロー・ブリックロード」という曲を歌っている。どうも70年代はこの映画が好きなロッカーが多いようだ。

　テーマ曲“Over The Rainbow”を歌うシーンで涙がこぼれました。なんだかノスタルジーを感じます。そして扉を開けた瞬間モノトーンから総天然色に変わるシーンでも！いいですよね～西の魔女との対決でも特殊撮影が凄いし、戦前の映画とは思えないくらいです。

　この映画はなんとなく映画検定の問題になりそうです。例えば、ドロシーがカカシ、ティンマン（ブリキ）、ライオンと出会った順番とか、オズの大魔王は現実では誰だったかとか、カンザスに帰った方法とか・・・2級くらいでしょうか。