迫力ある硫黄島上陸シーン。血圧が上がって倒れるかと心配したけど、正常値だったようだ。
終わってみると、「英雄なんていない」という一貫したテーマが胸に響いてくる。星条旗の6人として硫黄島の凄惨な戦いに勝利したアメリカの英雄として熱狂的に迎えられたドク、レイニー、アイラの3人。彼らの帰還してからの映像が中心となるが、回想シーンとして臨場感溢れる戦闘シーンが交互に描かれ、現代、ドクの息子が死期がせまっている父を知るためにその真実を辿るインタビューを続ける。
硫黄島の決戦から帰還した彼ら3人は戦費獲得のためのキャンペーンに駆り出され、自分たちが英雄でないことや、星条旗の真相を隠しながらも政府の要請に従ってゆく。星条旗を掲げた真相や戦友の死の真相を隠したまま、レイニーは就職にも上手く利用しようとし、インディアンであるアイラは人種差別や戦争の虚しさに疲れ果てる。そして衛生兵ドク(ライアン・フィリップ)が冷静な目で彼らや国の政策を見つめ、戦士の死を悲しむ・・・
戦争映画の大半が反戦映画であることは間違いないと思うのですが、この映画はアメリカでしか作れないような、違った視点で描かれていました。「真の戦争の英雄は誰なんだ?」といったアメリカ万歳映画も多い中、敢えてアンチテーゼを唱えたかのような心意気が感じられるのです。さすがは老獪イーストウッド。人生経験の豊富さによって、「戦争なんて虚しいだけさ」「ヒーロー気取りもいいが、しっぺ返しを食らうぞ、ふ・ふ・ふ」と達観したかのような彼のつぶやきが聞こえてくるような気がしてくるから不思議だ(しかも、なぜか日本語で)。
国策映画、戦意高揚映画、そういった過去の政策がいかに虚しいものか、戦争の裏側とはこんなものだと淡々と語られる様子は前半のド迫力の生々しさと対照的で、観終わってみると色々と考えさせるような内容。「正義と悪、勝ちと負けを描いたものではない」と強く訴えるイーストウッドですが、命を落とした人に敬意を払い、日米双方にも気を配った優しさも感じれる。序盤に聞えてくる東京ローズのラジオ番組も興味深いところだし、英雄視された3人の将来にも驚かされ、エンドロールに登場する写真が本物か映画なのか区別がつかないところもビックリです。
★★★★★
終わってみると、「英雄なんていない」という一貫したテーマが胸に響いてくる。星条旗の6人として硫黄島の凄惨な戦いに勝利したアメリカの英雄として熱狂的に迎えられたドク、レイニー、アイラの3人。彼らの帰還してからの映像が中心となるが、回想シーンとして臨場感溢れる戦闘シーンが交互に描かれ、現代、ドクの息子が死期がせまっている父を知るためにその真実を辿るインタビューを続ける。
硫黄島の決戦から帰還した彼ら3人は戦費獲得のためのキャンペーンに駆り出され、自分たちが英雄でないことや、星条旗の真相を隠しながらも政府の要請に従ってゆく。星条旗を掲げた真相や戦友の死の真相を隠したまま、レイニーは就職にも上手く利用しようとし、インディアンであるアイラは人種差別や戦争の虚しさに疲れ果てる。そして衛生兵ドク(ライアン・フィリップ)が冷静な目で彼らや国の政策を見つめ、戦士の死を悲しむ・・・
戦争映画の大半が反戦映画であることは間違いないと思うのですが、この映画はアメリカでしか作れないような、違った視点で描かれていました。「真の戦争の英雄は誰なんだ?」といったアメリカ万歳映画も多い中、敢えてアンチテーゼを唱えたかのような心意気が感じられるのです。さすがは老獪イーストウッド。人生経験の豊富さによって、「戦争なんて虚しいだけさ」「ヒーロー気取りもいいが、しっぺ返しを食らうぞ、ふ・ふ・ふ」と達観したかのような彼のつぶやきが聞こえてくるような気がしてくるから不思議だ(しかも、なぜか日本語で)。
国策映画、戦意高揚映画、そういった過去の政策がいかに虚しいものか、戦争の裏側とはこんなものだと淡々と語られる様子は前半のド迫力の生々しさと対照的で、観終わってみると色々と考えさせるような内容。「正義と悪、勝ちと負けを描いたものではない」と強く訴えるイーストウッドですが、命を落とした人に敬意を払い、日米双方にも気を配った優しさも感じれる。序盤に聞えてくる東京ローズのラジオ番組も興味深いところだし、英雄視された3人の将来にも驚かされ、エンドロールに登場する写真が本物か映画なのか区別がつかないところもビックリです。
★★★★★
この映画は「硫黄島からの手紙」の描き方と違い、戦後そのものをメインにしてましたよね。
やっぱり両方観なければ・・・
ヒーローとされていた兵士たちが実際はどうであったかという視点は斬新だったし、戦争とは一体何のためにやったのかという根本に立ち戻ってましたよね。
見終わってみたら、わざとこうしたのかなぁってなんだか納得しました。
今と戦闘と国債ツアーの2つの回想が入り混じっていたし
必要以上に激しくしていないからこそ強いメッセージ性があったかなぁ・・・と。
硫黄島からの手紙を見るのが楽しみになりました。
さきほど記者会見の様子をテレビで見て・・・早く見たくなってきました~~
第二部のこだわり。これも必見だと思いますよ!
よろしくお願いします◎
私も、イーストウッドはすごいと思いました。
観てよかったと思います。
まだまだ大丈夫ですよ~
なんたって第二部が今週末からですから(試写会はずれたので悔しがってるkossyです)。
政治的なメッセージにしても、アメリカの自身の政策にも意義を唱えるところなんて、なかなかできるものじゃないですよね~
俺もイランでの女性兵士のことを思い出しました!とにかく美談として英雄化してしまう。さすがに映画化まではされませんでしたけど、ハリウッドの良心があることを感じさせます。
今週末鑑賞に向けて、『硫黄島の砂』もチェックしておきま~す♪
こんにちは。
もっと熱いうちにと思っていたのですが、遅れに遅れて12月になってしまいました。
でもTBさせて頂きました。
スピルバーグが後ろにいるので、より戦争と政治に対してのメッセージが色濃かったのではないかと思います。
アメリカにとって、戦争は商売であり、経済政策の一環でもあったのが事実です。
そして戦争を美化するために、英雄を作り上げているんですね。
少し前のイランの女性兵士も、同じように利用されたのでしょうね。
次回の日本から観た、硫黄島が楽しみです。
今頃、な私のコメントにもレス、ありがとうございます!
>もしこれからイーストウッド作品を鑑賞されるのなら、最近のものから逆に辿っていったほうがいいのかもしれません。
はい、私もその方がよりイーストウッド作品を楽しめそうなので、遡り順で観て行きたいな、と思っております。
遅ればせながらkossyさまの『太陽』レビュー、みなさんのコメントも拝読しました。
やはり、賛否分かれる作品ですね。
私が『太陽』を観ていていちばん引っかかったのは「神格」という問題でした。生まれた頃から天皇が人間と認識していた世代の私には「神格」を備えた人間(この言葉自体矛盾していると思う)という概念が全然理解できなくて。
じゃぁ、今の皇室をどう捉えたらいいんだろう、憲法には天皇は日本国の「象徴」って書いてあるな、「象徴って何?」、また戦争が起こったら「象徴」のために戦うの?、あ、でも同じ憲法には「戦争放棄」もあったっけ…なんて考えていたら、日本国憲法って骨抜き、戦後の日本人も戦後60年という長い時間を掛けて骨抜きにされたんちゃう?なんてことまで思考が及んでしまいました。
ここの『~星条旗』の欄で書くことじゃなかったですね。ちょっと余計なおしゃべりでした。
またkossyさまのレビュー、拝見させていただくの、楽しみにしておりますね。
ではでは。
丁寧なレビュー、ありがとうござます!
イーストウッド監督の作風がこれほどまでに社会派になって、どちらかというとアメリカを批判的に描くなんてことは最近になってからです。
20世紀の彼の作品といえば、アメリカの心を感じさせるほどのものでしたし、それほど絶賛すべきものはなかったような。
もしこれからイーストウッド作品を鑑賞されるのなら、最近のものから逆に辿っていったほうがいいのかもしれません。
『太陽』は観ました。
絶賛されてる方も多いのですが、俺は消極的です。まぁ、エポックメイキングな作品であることは間違いないし、戦争に関するところが日本人に気を遣いすぎだったような。
人それぞれですね~
第二部の硫黄島。楽しみですね♪
『父親たちの星条旗』は私にとって、イーストウッド監督作品初鑑賞作品でした。
自分ではそういうつもりは無かったけど、「善」と「悪」だとか、対立する概念を単純に対立概念としてしか捉えることができていなかった自分をまざまざと感じさせられて、考え込んでしまいました。自分でも初めて出会う感情に、イーストウッド監督によって出会わさせてもらったような気がします。どういう軌跡を辿ってこのような映画を撮ることが出来る監督になったのか、イーストウッド作品にすごく興味を持つようになりました。
もちろん、『硫黄島からの手紙』も観に行きたいと思っています。
ところで、ロシア人監督が撮った1945年8月の日本、昭和天皇がポツダム宣言受諾から人間宣言するまでを描いた作品をご覧になりましたか?
こちらの作品は、監督自体が映画に対してはまずアートとしてのアプローチをしているので、細かい史実云々に突っ込みを入れ始めたらキリがなくなるのですが、硫黄島等で無名の人々の死闘が繰り広げられている中で、一方の最高責任者の姿を描いた内容を見ることは、かなり衝撃的な体験となりました。
まだ銀座のシネパトスで公開しているようなので、ご覧になってない方には『硫黄島~』の前に観て頂きたいな、と思う次第です。
貴殿のブログ、全部拝読した訳ではないので、既出でしたら蛇足でした。お許しくださいませ。
するどいですね~
人としての善悪だなんて、説得力のあるお言葉。
立場が変わった場合の正義と悪なんて、視点を変えれば結局裏返しになるだけだし、堂堂巡りを続けるだけかもしれません。
最近は「敵」という言葉だけでも、敏感に反応してしまうkossyです。
>しゅぺる&こぼる様
山田康雄の声は懐かしいんですけど、テレビで映画の吹替えなんてのがあると、ついつい現在生きている声優に感じるから不思議です。野沢那智と山田康雄が声優としてずっと憧れていましたもん。
クリカンもそのうちオリジナリティのある声優になってもらいたいもの。第二作も待ち遠しいです。
字幕を読んでいると、「衛生兵!」の言葉がそのまま衛生兵として記憶されてしまった俺は英語が苦手なのかもしれません・・・
クリント・イーストウッドといえば、他の方もおっしゃるように山田康雄ですから((笑)あ、そしてけしてクリカンではありません。ましてクドカンでもっ)
すでに東洋の雰囲気が出ていたように思います。
日本人が日本語で「助けてー!!」と叫ぶのと、ドクの耳にこだまする「衛生兵ー!!」の声。
どちらも同じ重さなのですよね。
TBさせていただきます。
その双方から同じ戦いを映し出すという、イーストウッドならではの映画、期待していました!
そして、期待は裏切られる事無く見終わりました。
が、双方からの善悪を裏返すのかと思ってた私は、ちょっと違う・・・?
立場の善悪ではなく、人としての善悪だったんですね。
監督の深さを思い知らされました。
TBさせて頂きました。
東京ローズさんの死去のニュース。俺もなんとなくしか知らなかったので、興味をかきたてられました。
彼女についての映画化も進んでいるようなので、今からワクワクしています。
第二部がどうなるのか・・・期待もしているのですが、心配でもあります。
でも絶対観ますよ♪
>序盤に聞えてくる東京ローズのラジオ番組も
>興味深いところだし
9月に東京ローズさんが亡くなったというニュースを
読んだばかりだったので・・
「あ~~これか~~」
と思いました。
日本人としてはやはり、第一部を見ると、
第二部も見たくなりますね・・・。
TBさせて頂きました。
ほんとに語り継ぐ人がいなくなると困りますね。
そのうち戦争を知ってる日本人がいなくなる日も来るのでしょうけど、今まで語らなかった方からもぜひ聞いてもらいたいものです。
一斉攻撃をしたって、どのみち死ぬんだから・・・悲しいだけですよね。
穴の中を煙で燻されたり、出て来いと入口から叫ばれても殺されるからみんな自決したんだとおっしゃってました。
映画で、硫黄島に到着したアメリカ軍が敵を探して前へ前へ進んで行くのをタイミングを見計らって、一斉攻撃を仕掛けるところは、『さすがサムライ日本!』と、ちょっとうれしくなってしまいました、、。
いい映画でしたね。おなかの中がたくさん見えましたけど、、、。
戦争で人を殺す。殺したくてうずうずして殺すような悪魔ばかりじゃない。人間本来の心をもった人が多いんだと思います。国の命令によって逆らえない状況や、殺さなければ自分がやられる・・・戦後、語りたがらない人ばかりなのもうなずけますよね。
あれだけ金をかけるのなら、俺のような貧乏人のために金を使ってくれ!なんてね・・・
>ケント様
日米双方からの視点ということも楽しみですね。
それぞれ相手がどのような思いで戦争を見ているのか、とても興味があります。
たしかに父の死を見取るシーンなんか弱かったですけど、それも戦争を虚しく見せようとする手法のひとつなのかもしれませんね。
この映画は、テーマとしては素晴らしいし、二部作として日米それぞれの言い分を、公平に描こうとしている姿勢はりっぱだと思いました。ただレベルの低い自分には、いまいちドラマ性が感じられず、感情移入出来なかったのが残念です。
それにしても、海を埋め尽くす軍艦と人命・・・勿体なかった!!
俺も英雄を使っての国債集めなんてのは知りませんでした。映画って本当に勉強になるなぁと痛感した次第でございます。
鍋も持っていかれた時代でしたが、純情きらりなんかではピアノ線も持っていかれました・・・
戦時中でも娯楽映画は作られていたし、アメリカって不思議な国ですよね~
>カオリ様
そうそう、アイラもそっくりでした。
あの写真も合成なんじゃないかと思ったのですが、そこまで改竄することもないのでしょうし・・・
第2部はどうなるんでしょう。
ちょっと不安もあったりするkossyです・・・
>ほたる様
はじめまして。
俺の記事をあまり褒めないでくださいね。調子に乗ってわけわからないことを書いたりしますから(汗)というか、たまにしか満足のいく文を書けないのが現状です・・・
今回たまたまこんな文体になってしまいましたが、自分なりの文体が定まらないので悲しくなっています。
「硫黄島」の知識が乏しい俺なのに、わざわざコメントいただき感謝しております。
私もこの映画を観て、ブログに書いたのですが、
なかなか上手くまとめられず、悩みました。
(いつもの事ですが…)
それで貴ブログへ辿り着き、
これだっ。!と生意気ながら感動しました。
沢山、旬の映画をご覧になって居られるだけあって、
この映画の縮図のようにまとめられています。
また、ゆっくり伺います。お邪魔しました。
>エンドロールに登場する写真が本物か映画なのか区別がつかないところもビックリです。
仰るとおりでした。私は「硫黄島」にこだわり過ぎて、
この事を書き忘れました。トラバさせて頂きます。
特にアイラなんて・・・(驚)
第2作、早く見て見たいです。
いや、見なくては、監督の意思がきちんと伝わらないでしょうから・・・
3人が「英雄を演じた」国債集め、米国でそんなことがされていたとは知りませんでした。
豊かな物資に日本は負けたってイメージがあって
国債があつらなければ一ヶ月しかもたない。って…
日本じゃ鍋まで集めて砲弾作ってたというのにね。
戦争当時にもハリウッド映画がたくさん作られてました。しかもプロパガンダ映画ばかりではなく、いい映画がいっぱい・・・文化面でも余裕があるアメリカなのでした。
それでも戦争を続けることしか考えなかった日本軍。突き進んでボロボロになって、精神力だけで巨人を相手に戦い散ってゆく・・・その虚しさが描かれてるのではないでしょうか。その昔、『トラ・トラ・トラ』という日米合作の戦争映画が作られてましたけど、あの当時のスタッフたちはどう考えていたのでしょう。違った視点になっていることを楽しみにしてみたいのですが、どうなんでしょうね~
俺も大いに反省しております。
今までのハリウッド産戦争映画はナチスという敵を憎むという設定が基本でしたからね~
ついついそれに乗っかってしまいました。
もっと根本的な部分。前線に晒されるのはみな下っ端の兵士ばかりですもんね。今後も見方を変えていかないとな~などと考えさせられる映画でした。
「硫黄島からの手紙」が見たくて、こっちも見ておくか、なんて気軽な気持ちで見ちゃったんですけど、反省しました(苦笑)戦争がもたらす悲しみを、この2、3日引きずりそうです…
それもいいアイデア!
と思ってよく読むと、ルパン三世じゃないですか~
もう一つの案は中村獅堂の絵にデスノートのリュークCGを配置するってのはどうでしょうか?
ヒロインはもちろん竹内結子ってところで・・・
クリカンの吹替えはやはり山田康雄。クリント・イーストウッドの吹替えもやってますからね・・・と言っても無理だから、ここはルパン三世のCGを配置するってことで!
渡辺謙は納谷吾朗に、中村獅堂は小林清志に、二宮和也は井上真樹夫に、裕木奈江は増山江威子に、それぞれ豪華声優陣に吹替えてもらうのです!!
てなわけで、TB&コメントありがとうございました。
・・・ところで、クリカンには誰の吹替えを担当させたらいいんでしょうか?
みんな勝手に英雄に祭り上げたいんですよね。最近のハリウッドのヒーローものにしても、悩めるヒーロー像というのが潮流となったりしてますので、9.11以降はすっかり変わってしまったようなヒーロー映画。
軍艦の数には驚かされましたけど、上陸した米兵も2万人を超えるのだから、あながち嘘ではないと思われます。
ということは、日本軍だってあのくらいの数の軍艦があったってことなのかな・・・それとも船にかっつめて乗り込んで・・・
>あさこ様
実は俺も途中まで映画のなかの写真だと思ったのですが、出てこなかったシーンの写真もあったりして、見方を変えてしまいました。
中でも朽ちた郵便ポストがあったりして・・・これは第2部を待つしかなさそうです。
疑問点は「硫黄島からの手紙」で解消されるといいですね~
>東樹カリント様
自決・・・
最近若者の自殺も増えてきているようで、ちょっと嫌な予感もしますが、上手く仕上がってることを期待します。
戦友のため・・・もう、愛国心、愛国心とうるさく言ってる政治家はたまにはこういった映画を観なければいけませんね。それを考えると日本版もまた心配になってくるし、ううむ。
ヒーローの意味と戦場の悲惨さは伝わってきました。
「戦友のために死ぬ」の言葉は目からウロコでした。
日本版はコテコテ系みたいですが
「自決」の感覚を浮き彫りにしていくのかなと思います。
エンドロールの写真、いっしょに見てた夫は
映画の中のシーンだと思ってたようです。
「あんなに軍艦いっぱい来るわけないだろー。」と。
実際あんなおびただしい数のアメリカの軍艦があの島に
押し寄せてきたのですよね。それなのに36日持ちこたえた
日本軍っていったい・・・。
「硫黄島からの手紙」も絶対見るつもりです。
1枚の写真で英雄とされてしまった3人、でも彼らは英雄になりたかったわけでもなくそうなった後もけっしてそれを喜んでるわけではなかったし。
戦争に行った人間は決して自分たちが英雄となれるような事をしたなんてちっとも思ってないんですよね。
そして戦争からはやはり悲劇しか生まれないということもわかりました。
東京ローズ、つい先日その中の一人の方が亡くなられてちょうとその話を耳にしたときだったのでスクリーンからその声が流れたときには「あっ」って思いました。
ども、お久しぶりです。
なかなか興味深い記事を拝見させていただきました。
戦後60年以上経つというのに、新たな事実が出てきたりして、やっぱり過去の惨劇を忘れてはならないということなのでしょうかね。
イーストウッド監督はブルースのドキュメンタリー映画も撮ってるくらいですから、音楽も担当したりして、総合芸術を極めそうです。
東京ローズの映画もハリウッドで企画中らしいですから、こちらも楽しみです。
>わだ様
いきなり聴こえてきましたからね~ちょっとビックリしました。もっと彼女たちのことを知りたくなってきますよね。
どうも俺はイーストウッドの声と山田康雄の声を混同しているようです・・・
東京ローズのシーンは、短いですけど、とても良いですよね。
確かに、イーストウッドは日本語が似合います。変な言い方ですが、『クリントのおっちゃん』とか『おいちゃん』と呼びたくなるような存在感が漂います。
仕事で来月になりそうです(;へ:)
日米双方の視点から描かれており、日本側の「硫黄島からの手紙」は全編日本語だそうですね。
イースト・ウッド監督は昔はブルースのミュ-ジシャンだったそうです。
TBさせて頂きました。
ちなみにBLOG開設一周年は東京ローズさんの記事だったんですよ♪
早速歌詞を堪能いたしました。
アメリカの白人ために戦ったのに、白人によって迫害される悲劇にアメリカの複雑さを感じてしまいます。
ジョニー・キャッシュをもっと見直さなければならないのかもしれませんね~♪
>ぷちてん様
最近亡くなられた東京ローズの一人の女性。東京ローズが一人ではなかったことも最近知りましたけど、こうやって映画の中で聞けるとは感無量。今後作られるという映画にも期待しています。
もし今戦争が起こり、若者が狩り出されるのなら、戦意高揚させる音楽をいっぱい詰め込んだipodを政府が配布することでしょう。
写真のことももっと知りたいですよね~
かなり皮肉な内容の放送で、恋人は今ごろは別の彼氏ができちゃったぞ~~って。
あれ?変な放送だなあと思っていたのです。
東京ローズのあの女性(名前忘れましたが)、彼女の戦後も気の毒だったようですね・・・・
そんなラジオとともに、兵士達が当時の曲を口ずさんだり聞いているシーンもありましたね。
今もし戦争がおこったら、日本の若者達は今流行っている曲を聞きながら戦場に行くのだろう、そんな事を考えながら見ていました。
エンドロールの写真も興味深かったです。俳優達が本人にそっくりでしたね。
確かに本物の写真か映画なのか知りたいです。
これがなかなか心情移入できる良い曲で、ぜひ御一聴を、デス。
登場人物はかなり混乱しましたけど、メインの3人だけわかればいいんでしょうね。味方の銃弾に倒れた者がはっきりわかれば尚いいんだけど・・・
ポール・ウォーカーが車で日本進出するんじゃなくて、こちらに来ていたのも理解できました。
戦費獲得のためにここまで大変だったとは思いませんでしたけど、経済的にも混乱してブラックダリアのような風潮になっていたのもわかりますよね・・・
>trichoptera様
クリント・イーストウッドといえば、本来はかなり保守的な立場だったのに、21世紀を迎えてからはかなり批判精神溢れる映画人となりましたよね。こうなったらもう完璧な映画監督です。帝王という言葉もうなずけます。
「硫黄島からの手紙」がほんとに待ち遠しいですね~
>風竜胆様
手紙・・・エンドロールの写真の中に朽ちた郵便箱が映し出されたとき、「あぁ、早く観たい」と思いました。
アカデミー賞助演男優賞の話題もあるし、アメリカでの公開も早くやってほしいものです・・・
静かな映像がじわりじわりと訴えてきましたよね。
俺も観終わってからが心を揺さぶられました。
戦友への思いとアイデンティティ。
苦悩する彼らの気持ちがここまで伝わってくるなんて!
>たいむ様
俺なんて、自分が日本人であることを忘れてました。
客観的に描いた映像は「正義も悪もない」と主張するイーストウッドの心も伝わってきましたよね。
静かな映像であればあるほど、イーストウッドの顔が浮かぶんですよね~
>しんちゃん様
そうそう、涙がまったく出ませんでした。
インディアンのアイラの描き方がもっと泣けるものであれば泣けたのに・・・
「虹の女神」よりも40歳上!!
その風景を想像するだけで面白いです・・・
>mahito様
木更津と虹が・・・そんなに凄いんですかぁ。
俺は試写会だったので、何も考えずにいましたが、虹も年齢層が高かったような・・・
そういえば「男たちの大和」は頭の白い人ばかりだったけど、この映画もそうなのかもしれませんね。
訪問&TBの返礼ありがとうございました。
色々考えるところの多い映画でしたね。
ぜひ第2部も観にいきたいと思っています。
>国策映画、戦意高揚映画、そういった過去の政策がいかに虚しいものか、戦争の裏側とはこんなものだと淡々と語られる様子
ハリウッドのルーツを考えると、戦争のプロパガンダ利用への批判をアメリカ映画で撮るということ自体が、実はすごいんじゃないかという気がして。そう思うとクリントは、アメリカ映画の帝王のように見えてきます。
TBさせていただきました。
やっぱりイーストウッドはすごいな~と思います。
時代と場所があちこち移り変わり、登場人物も多いのでもしかしたらついていけない方もいらっしゃるのではないかと少々心配になりました。
アメリカもやっぱり戦争が長引いてお金が足りなかったんですね。なんせあちらはヨーロッパと太平洋が戦場ですからねぇ。
日本に比べればまだまだ飛行機も弾も十分あるように見えましたが・・。
殆どが木更津と虹の女神に客をもって行かれる中、この作品は観客の年齢層が高く、そして男性が殆どでした。鑑賞マナーも申し分なく静かに見る事が出来ました。明らかに私の父よりも年上のご夫婦をはじめ、50代から60代とおぼしき男性が多かったのが印象的です。つまり、私は数少ない女性客で最年少でございました^^
音楽がじゃまになるどころかここぞと言う時に使われる静かな旋律が心に沁み入る様でした。
『コーマン!』と声が聞こえるたびに私はドクに感情が重なってしまいました。
音楽が素晴らしい・・・
イーストウッドはひょっとしたら音楽の才能が一番優れてるんじゃないかな?(笑)
観客の年齢層が「虹の女神」よりか40歳は上でした(爆)
日本人なので、アイタタタタ・・と少しは複雑さを感じるところもありましたが、特別反論のようなものは無く、客観視(とでもいいましょうか)していたように思いました。
>達観したかのような彼のつぶやき
日本語で聞こえるほどではありませんでしたが、したり顔は脳裏に何度も浮かびましたね(笑)
静かな中にも熱いものがこみ上げてくる、
良質な作品でした。
特に見終わった後から、
徐々にじわ~と、きてしまいました。
あのエンドロールの写真がよかったですよね。
郵便箱なんかも映し出されていましたが、あれが第2部に繋がるんだろうな~と考えると、もう観たくてしょうがなくなりました。ね。
>たろ様
いつもコメントありがとうございます。
静かな視点というのがとてもいいんですよね~
そのあたりが年齢を感じさせるイーストウッドといったところでしょうか。
俺も原作を読みたくなりましたが、1冊の本を二つに分けてしまうのも面白いですよね。
>ななな様
俺もそう思います。
第2部を観ないと正しい判断ができそうにもありません。
これもイーストウッドからの手紙の文を読んだためかもしれませんが、この映画での日本の扱いも充分配慮されていたところがいい演出でした。
この映画1本で十分な出来でしたがやっぱり2本で1本と考えたほうが良さそうでしたね。
この映画を観てもどちらに偏ったって描き方をしていなかったので日本側から描いた方も期待できそうです。
コメントとトラックバックを失礼致します。
この作品は、戦争とそこにある社会と個々の密接な繋がりを細やかに描いており、争いに対してのクリント・イーストウッド氏の静かながら強い視点を十二分に感じさせられる力作でありました。
そして、原作であるジェームズ・ブラッドリー氏とロン・パワーズ氏の 『 硫黄島の星条旗 』 ( 文庫本 ‘02年 (株)文藝春秋 )の方も読んでみたいと思っています。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
上映終了後の「硫黄島からの手紙」がすごく強烈な印象与えてくれました。
早く続きが見たいです。
和心。
なるほど・・・だから日本語が頭を駆け巡ったのかぁ。
日本酒が飲みたくなるというのもわかります。
感動度は「ミリオンダラー・ベイビー」には届かないものでしたが、第2作目「硫黄島からの手紙」とセットにするととんでもないくらいの感動作品になるかもしれませんよね。
>サエコ様
こんにちは。
この映画は特に冷静な視点が感じられましたよね~
アメリカで祭り上げられた英雄たちって一体何だったのかという、複雑な気持ちさえも抑えて・・・
観終わった直後よりも、しばらくしてからじわじわと感動が生まれる作品でした。
>mig様
今回はアメリカの視点ということでしたが、それでも他国に対しても気を配っていたというか・・・映画作りも熟しきったのかもしれませんよね。
2部はもちろん楽しみ。
演技力は日本のほうが上だということも見せてくれることでしょう~
この二つの国から別々の視点で描くという試み、
面白いですよね、2部が楽しみです。
クリント・イーストウッド監督の映画は、決して感傷的でなく抑制のきいた目線で描かれてますよね。『ミスティック・リバー』と同じ目線を感じました。その冷静な目線が静かな余韻と感動を残してくれました。
有名スターが出てるわけでもなく、ド派手なアクションがあるわけでもなく、セクシーなシーンがあるわけでもないですけど、こういう上質な作品がヒットしてほしいと思います。
イーストウッドの映画って、洋画なのに和心を感じます。
この映画を観て無性に日本酒が飲みたくなりました。
ミリオンダラーベイビーほどではないですが、ある意味凹む映画ではありましたが、見終わってじんわりと心に染み入る作品でした。
そんなところも古き良き和の世界を感じさせるのかな。
今月のヒストリーチャンネルの特集でも見てみようかな~と思いつつ、なかなか見る時間が取れないんです。
そのTV特番は日本が作った番組でしょうか?
クリント・イーストウッドはどちらかが正義でどちらかが悪だという描き方をしていないので、日本人であることを忘れて観ることができましたよ~
反戦映画なんですけど、ちょっとだけグロい映像があるので、観たくない人が出てくるのも困りますよね・・・