ネタバレ映画館

映画ドットコムに記事を移行してます!

ジオストーム

2018-01-19 21:36:51 | 映画2018


 シネコンの駐車場にこんなにも雪が!ポスターの写真が見当たらなかったので、つい撮ってしまいました。『不都合な真実:放置された地球』を観た直後でもあったため、このディザスター・ムービーも同じような目的で作られたのではないかと予想していましたが、地球温暖化による異常気象のさらに上をいくとんでもないストーリーでした。

まるで『アルマゲドン』や『デイ・アフター・トゥモロー』、『ディープ・インパクト』、挙げればキリがないが、そうした映像を想起させるカタストロフ。ただ、少し違うのは宇宙人が飛来してきたり、彗星が飛んできたり、突発的な自然現象によって引き起こされる災害ではないという点だろう。元々は度重なる異常気象による大災害に悩まされ続けた人類が、2019年に天才科学者ジェイク・ローソン(ジェラルド・バトラー)が生みの親となり、全世界で協力して天候を管理できる“ダッチボーイ”と呼ばれる気象コントロール衛星システムを完成させた。そのダッチボーイを一握りの人間が悪用して、未曽有の大災害を引き起こすという人災パニック映画であるという内容だ。

 最初に被害にあったのはアフガニスタンの砂漠地帯。ここには瞬時に冷凍庫の中に入れられたような集落があり、300人の命が奪われてしまう。さらに香港では摂氏57度という異常な気温となり、地下からマグマのような熱の塊が噴き出してくる。香港に住む科学者チェンはすぐさまダッチボーイの責任者となったジェイクの弟マックス・ローソン(ジム・スタージェス)に連絡を取り、直接アメリカで会うことになっていた矢先、故意の交通事故で即死してしまう。マックスは不仲となっていた兄に頼み、国際宇宙ステーションISSへと飛んでもらう。

 全体的には面白いのですが、ISS内にいとも簡単に格納される衛星だとか、スペースシャトルですぐさまISSに到着するとか、昔のSF映画並みの短絡的なドッキング。まぁ、600人ものクルーがいると言うから、ISSも巨大化していたのは理解できるが、せめて『ゼロ・グラビティ』や『オデッセイ』なんかも参考にして欲しいところだ。地上の災害風景では、瞬時に人間が凍ってしまうこと以外はほぼ受け入れられる。

 要は、次期大統領になりたかったデッコム(エド・ハリス)がISSの英国人クルーの1人ダンカンを使ってダッチボーイ内にコンピュータ・ウィルスを混入した結果である。大統領(アンディ・ガルシア)をマックスと婚約者サラ(アビー・コーニッシュ)が誘拐してカーチェイスを行うところも見どころのひとつだ。また、ダッチボーイの主権を握ろうとする、独善的なアメリカを批判するような内容もあり、アメリカ万歳映画にはなっていないところも良いところだった。


★★★★・

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪と仮面のルール | トップ | パディントン2 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ディザスタームービー (kossy)
2018-01-21 22:11:01
>ituka様
今年は大雪です。
こんなに降るのに何故温暖化なんだ?
などとトランプみたいなことを考えてしまいます。
灼熱地獄と氷点下地獄・・・T1000が死ぬような感じの氷点下地獄ですね!-60度くらいじゃ即死できないと思いますので、俺はマグマの中に飛び込むほうを選びます(笑)

>ここなつ様
自然災害はもう周知の事実として考えてありましたね。
平和利用できるモノであっても、使い方を間違えれば兵器と変化してしまう。おそろしいことです。
最近ではAIだって人を殺す可能性があるということがニュースになってますし、新しいモノは考えなければいけませんよね~

>yukarin様
似たり寄ったりのディザスタームービーですが、それからどう逃れるか!というのが見せ場になるんでしょうね~
ツッコミどころは前半部分だけだったかな。
途中からすっかり忘れてしまいました。
上手い作り方だったと思います。
返信する
こんにちは。 (yukarin)
2018-01-21 15:08:10
ディザスター系は似たり寄ったりですが、映像もなかなか迫力あり普通に楽しめました。
まさか人災になるとは思いませんでしたが....ツッコミどころは気にせず観るのがいいですね。
返信する
自然災害ではなかった (ここなつ)
2018-01-21 06:35:23
こんにちは。弊ブログにご訪問&コメントをいただきありがとうございました。
ディザスタームービーでありながら、実はこれは単なる自然災害ではなかったのですよね。「気象」が兵器になり得る…それも最大級に強力な…という観点が新鮮でした。しかし、今の所は誰もその「兵器化」ができないから事なきを得ているだけで、この最強の兵器をどこかの国が持ってしまったら、と考えると恐ろしいです。
返信する
この冬まで雪ふってません (ituka)
2018-01-20 23:22:55
雪が嬉しいのは小学生までですかね~^^;
通勤に雪が降ると早起きしないといけないのが辛いです。
この映画の異常気象を見たとき、灼熱地獄と氷点下地獄とどちらを取る?と訊かれたら
一瞬で逝く氷点下の方がいいのかな~みたいな(笑)

そういえば、冒頭のニュース映像に東日本大震災の津波映像(3秒間)が使われていたような気がしました。
返信する
アルマゲドン (kossy)
2018-01-20 20:58:56
>BROOK様
ジェリー・ブラッカイマー!
どこを直させたんでしょうね~
パニックシーンはほんとに既視感だらけで、
何に似てるか探すのも大変です・・・

ツッコミどころがあるけど、ぐいぐい引っ張っていってくれましたよね!この緊張感が編集によって上手くまとめられたんでしょうか、いい具合に仕上がってました♪
返信する
おはようございます。 (BROOK)
2018-01-20 06:08:05
ジェリー・ブラッカイマーを投入してテコ入れしたようですが、
だから「アルマゲドン」っぽかったのかもしれませんね。
他も過去作に似たようなシーンのオンパレードでした。

しかし、迫力ある映像の数々に手に汗握りっぱなしで最後まで突っ走っていたように思います。
私も満足出来る作品となりました!
返信する

コメントを投稿

映画2018」カテゴリの最新記事