先日、庭を掃きながら思い出したことがあるのでお話したいと思います。
「私、掃き掃除って得意なんだよなぁ~。」
なぜかいつもホウキを持つとこの言葉が頭に浮かんきます。
必ずいつも浮かんでくるのです。
さほど気にもしていなかったのですが、
先日、その理由が分かったのです!
今から何十年も前の話です。
私は小学校2年生で、父の転勤に伴い、
千葉の市川から埼玉の大宮に引っ越しました。
いわゆる転校生だった私は、転校第一日目から担任の先生に
「森山さんは、掃き掃除が得意だから、1学期はずっとホウキ係をお願いしますね。」
と任命されました。
新しい学校で、友達もまだいなかった私でしたが、
先生からホウキを渡されて、ちょっと誇らしげな気分で床をせっせせっせと掃きました。
先生のただ一言の
「森山さんは、掃き掃除が得意だから。」の言葉に、ただただ報いようという一心で
両手で一生懸命、毎日毎日掃き続けました。
本当は掃き掃除なんて得意じゃなかっのに、
先生から言われたその一言で、
気が付けば、いつのまにかホウキの使い方も板につき
本物のホウキマスターになっていました。
今にして思えば、新しく入って来た私に
少しでも早くクラスにに馴染んでもらおうという、先生の配慮から
「ほうき係り」という役割を与えて下さったのだと思います。
「森山さんは掃き掃除が得意だから。」なんて、
転校初日にホウキを使っている私の姿を見てもいない先生が
よくよく考えてみればおかしな話なのですが、そんなことには気づかずに、
当時2年生(私にも、そんな時はあったんだ・・・)の私は
ただただ嬉しくて、バカボンのレレレおじさんの如く、
ホウキの達人となっていきました・・・・・。
そう、何が言いたかったのか。
「ほめて育てよ!」と言いますが、
そうなんですね~。
うそも方便、
どんどんほめれば、
どの子もみんな、達人になるんじゃないか?
庭掃除をしながら、先日ふとそんなことを考えたわけです。
みなさん、どう思いますか?
Yukiko