ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

今年の桜に思う

2014年04月03日 | ●日々雑感

 

 

今年も桜の季節がめぐってきましたね。

東京では、あちこちで桜が満開。

 

毎年この季節には、

車椅子の父と母を車に乗せて、

近所の、隠れた桜の名所を回ります。

 

このパターンのお花見は、

父が自分では動けなくなってから、

いつの間にかするようになって、

もうかれこれ6~7年になるでしょうか・・・。

 

いつも母がおむすびやおやつを持ってくるので、

途中でおやつかランチ。

車が止められて、休めそうな場所で車を降りて、

父の車椅子を押しながら

しばし桜の下を歩きます。

そして、休憩。

 

お酒もなく、長時間でもなく。

 

それでも、桜をたっぷり味わえる貴重な時間でした。

 

 

母は、

「ああ、今年も桜を見られてよかったね、お父さん」

と、いつも大きく息を吐きながら言っていました。

「あと、何回みられるかねえ」と。

 

 

 

父にとっては、結局、去年の桜が最後の桜となりました。

今年の桜を見ることなく、

父は立春の前に旅立ちました。

春分の日の前に納骨。

 

父は、あの世で永遠の春を味わっていることでしょう。

 

 

今年は、1日に、

上京していた夫の母と、私の母、

二人の母を伴って、

いつものようにお花見をしました。

 

 

私の母は、父の写真を持ってきて、

写真の父に、一生懸命桜を見せていました。

 

何一つ親孝行らしいことができないままの私ですが

父に桜を見せてあげたことだけは、

ちょっぴり親孝行した思い出です。

 

 

  

 

 



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