前回(全員がYesと言ったら、Noの理由を考えろ)のつづきです。
秋田稲美さんのお話から思ったこと。
日本とドイツとでは、教育によってつくろうとしている人間の
完成形が違う、ということですが、
「日本は良い子をつくろうとしている。
ドイツは自立した大人をつくろうとしている」
のだそうです。
これは、ドイツに住む、両国の教育に詳しい方のコメントとのこと。
自立した大人。
主体的な人間、
自分で選び、自分で決めて、自分で責任を取る人間……
これを目指すのは、ドイツに限ったことではなく、
西欧に共通するものかなあ、と思っていますが、
常々、私も感じていたことでしたので、
やっぱりなあ、と思いました。
島国で、どことも国境を接していない日本ですが、
「外国人」が沢山入ってきて、
そうした人たちと暮らしていくことが当たり前になる日は
本当に目の前です。
違う価値観、違う文化を知り、排除するのではなく理解し、
受け入れ、共生していくためにも、
一人ひとりが「主体的」であることは
とても大切だと感じます。
そして、それこそが、平和な世界をつくるために
大切なことだと思います。
右へ倣えではなく、一人ひとりが、自分の頭で考え、
人と違っていてもそれを発言できること、
それを否定しないこと……
それは、一人ひとりがそれをできていると
叶うことなのだろうと思います。
つまり、「自立した大人」になること。
日本も、「集団」で力を発揮する日本の素晴らしさは失うことなく、
「個」としても力を発揮できるように、
なっていけるといいですね。
まずは自分自身が「自立した大人」であるために
「ごきげん」でいられる人間でありたいと思いますが、
同時に、若い世代にもそれを伝えていきたいなあ、
と、思いを新たにしました。