今日は、「説明力」というテーマについて
勉強会に行ってきました。
仕事柄、説明することは不得意ではありません。
むしろ、好きかも。
でも、書いて説明する場合と、話して説明する場合とでは、
やはり違うと感じていて、
とくに話す場合の効果的な説明のポイントが知りたいと思い、
参加しました。
いくつもの学びがありましたが、
私にとって今日いちばんの収穫は、
説明するための準備段階の大前提を確認したことでした。
それは
誰かに何かを説明するときに、まず考えなくてはならないのは、
「誰」に「何」を説明するかの2点を、明確にしておくということ。
これ、なんだかトートロジー(同義語の反復)みたいですが、
そうではありません。
「誰」というのは、その人のその時の「状態や気持ち」も含めての誰であり、
「何」というのは、言おうとする「最後の一文」までを含めての何、
ということなのです。
たとえば、
報告を楽しみに首を長くして待っていた相手が、
それを聞くために体も気持ちも空けて
待っていてくれたときに話すのと、
そのことにそもそも興味もない相手が、
今まさに出かけようとして急いでいるときに話すのとでは、
同じ内容でも伝え方は当然異なってきます。
逆に言えば、しっかり聴いてほしいのであれば、
それなりの外的条件が整っているときを選んで、話さなくてはならない、
ということですね。
「何」についても、
大体こんなこと、というのではなく、
ひと言で言うならこれ、というくらいまでに
ピンポイントで握っておくことが大事、
ということです。
自分が明確にわかっていないことが
人に伝わるわけがありません。
当然と言えば、当然のことです。
でも、なんとなくそれはわかっていたつもりでも、
本当に、それを実践していたか、といえば、
そうではなかったな、と思いました。
それを実践するためには、
相手に話しかける前に、
相手の状況をよく見極めるとか、
「で、結局、自分は何を言いたいのだろうか」ということを
まず自分に問うて、明らかにしておかなくてはなりません。
つまり、思い立ってそのまま話す、というのではなく
ひと呼吸おいて、相手を観察したり、
自分で考えたりする時間を持たなくてはならない、
ということだと思います。
それだけ、そのことを丁寧に扱う、
ということでもあると思います。
そう思うと、ああ、自分はやれていなかったな、
話したい、と思った衝動にまかせて
話していたんだな、と思ったわけです。
「誰に何を伝えるのか」
話し始める前に今一度、確認するようにしてみたいと思います。