こんにちは。
最近、コーチングネタを書いていますが、
私は、幾つものコーチング、その他の「勉強会」に参加しています。
ストレングスで言うところの「学習欲」が高いので、
学ぶこと自体が自分の栄養になるんですね。
知ること、わかることが、ただ楽しいのです。
今朝も6時から、電話会議システムを使った、
とある勉強会に参加していました。
そこで、また一つ、気づいたことがあるので、
シェアさせていただければと思います。
●「あなたは今のままで素晴らしい」を受け取れない●
「あなたは今のままで素晴らしい」
このフレーズ、時々聞くと思います。
コーチングでも、これは一つの「前提」です。
私も、そう思うところから全てが始まる、
そう思っています。
みんなが、自分のことをそう思えたら、
きっとそれだけで、社会がもっとハッピーになる、
そう信じています。
私がコーチングに意義を見出している一つの点もそこです。
とはいえ。
誰もがただやみくもに、その言葉を呪文のように唱え、
そう思おうとしても、
「ウソくさいなあ」と思うこともあると思います。
(正直、私自身も、自分をそう思えない時、
いっぱいあります。苦笑)
それには二つの理由があるのではないかと思います。
●ダメ出しにだけ晒されている●
一つ目は、
日頃、ダメ出しに晒され続けている、ということです。
会社でも、
「フィードバック」と言えば、
ダメ出しされることとイコールになっていますし、
「評価面接」もしかり。
家庭でも、
「お母さん、このお料理おいしい。いつも作ってくれてありがとう」
「お父さん、家族のために◯◯してくれてありがとう」
なんて、家族はめったに言わないでしょう。
その代わり、
「これは美味しくない!」とか「◯◯してくれない!」は
簡単に飛び交っているかも。
つまり、多くの場合
できているところについてはあえて伝えられることはなく、
できていないときにばかり、それを指摘される、
ということです。
聞こえてくるのは「ダメ」ということばかり。
もちろん、それをいう人は、
相手に良かれ、と思い、
相手がもっと良くなってくれたら、と思っていることが多く、
決して悪気ではありません。
でも。
それに浸りきってずっといると、
冷静に見てもちゃんと頑張っているのに、
自分はまだまだ頑張らないとダメなんだ、という感情(妄想)だけが
膨らんでいきます。
一種の洗脳ですね。笑
客観性と冷静さを失います。
そうなると「自己肯定感」がどんどん低くなります。
そして、もっと頑張らなきゃ、という底なし沼にはまっていくのかな、
と思います。
●自分には当たり前すぎる●
みな、自分が「あたりまえ」過ぎてしまうからじゃないかと思うのです。
だから、せっかく
「〜さんは、◯◯できて、すごいですよね〜」
とか言われても、
「え? べつに 普通だよ」
と思ったり、
「お世辞言ってる」
と思ったりするわけです。
自分が自分を「それってできてあたり前」と思っているから、
他人が褒めてくれたりしても、
自分の自分自身への評価を上げよう、
とは、そう簡単にいかないのです。
また、先の、ダメ出しに慣れ過ぎていて、
その逆には慣れていないということもあるでしょう。
結局、
他人からダメ出しされた上に、
自分自身でもプラス部分を認めない。
自分に許すのは、自分の出来ないところを認めることだけ、
ということになってしまいます。
●「できていないところ」ではなく、「できているところ」を伝え合おう●
だとすると。
今と逆をやってみればいいのではないかと思います。
つまり、
他人にはダメ出しでなく、マル出しをし、
自分では、自分の強みを認める、
ということです。
ちょっと視点を変えて、
できていないことではなく、できていることにフォーカスする。
できていることを伝える。
伝えられたら、それを素直に認める。
自分の強みを認める。
別に、「褒め」なくってもいいのです。
ただ、事実として「〜〜ができているね」と伝える。
そして、言われた方も、「できているんだ」とそれを自分で認める。
おごり高ぶれ、尊大になれ、
と言っているのではありません。
ただ、できているところには蓋をして、
できていないところだけを見ようとする、
不公正で偏った
無駄な自己卑下をやめて、
事実のままに伝えよう、自分を見よう、
というお話です。
●「今のまま」とは公正に見るということ●
つまり、
「あなたは今のままで (そのままで)、素晴らしい」
という時の、
「今のまま」「そのまま」というのは、
できているところも、できていないところも、
いい(と思う)ところも、悪い(と思う)ところも、
どちらも両方あわせて、
ということになります。
そして、
「できているところ」もちゃんと見れば、
今までの人生、
どれだけ多くのことをやってきたことでしょう!
いま、生きてここにいるということは、
死にたいくらい苦しいことも、乗り越えてきた、ということ。
十分に頑張ってきた、ということ。
また、これまでの自分の人生に関わってきてくれた人
すべてがあって、今の自分がいる、
ということ。
そう考えれば、「いま、ここにいる自分」には
いろんなものがいっぱい詰まっていて、
やっぱり、すごいこと、と言えるのではないでしょうか。。。
↑ 家の近所に咲いている木香薔薇です。
●「ありのまま」はコーチングの基本●
コーチングでは、
・事実と思い(込み)
・全体と部分(デソシエイト&アソシエイト、引きと寄り)
・過去、現在、未来、
など、
視点を自在に変えながら見ていくことが重要になりますが、
この、「できているところとできていないところ」
を区別し、整理することも、
大切なことになります。
まず、すでにできていることは何か。
それって、コーチもつい、忘れがちになりますが、
今朝の勉強会では、それ、重要ということを
改めて確認しました。
そして、できていないと思っていることのうち、
できるようになりたいことは何と何と何で、
捨ててもいいと思っていることは何か。
できるようになりたいと思っていることのうち、
どれから取り組みたいのか。
コーチはさまざまなフィードバックや質問を通して、
それをクライアントさんができるようサポートしていきますが、
こうした視点を多くの人が持てると、
世の中、もっと楽しくなるかな、と思います。
自戒と備忘録をかねて、メモメモメモ でした。
今日も長々お付き合い、ありがとうございました。