セミの鳴き声 悲鳴と影 戸惑う
8時15分は人々に傷を背負わせた
今の世の中でこの国ができることは
悲惨な惨事を世界に届けることだ
今日もどこかで火柱と悲鳴が聞こえる
僕はなにもできない ぼっーと過ごしている
ただ8月になるといつものように普通に
テレビをつけて現代に伝える人々を眺める
何を感じ何を思うか 伝える方も
受けとる方も パフォーマンスはいらない
ただ大切な人と過ごす時間がほしいだけ
「おはよう」「行ってらっしゃい」
「今日も暑くなりそうね」とお互い様
心のどこかに小さな塊を残しつつ
毎日の何気ない会話と笑い声と泣き声
信じてるだけど心のどこかでわかってた
小さな希望と今日を生きる力を
8月が悲しくて辛くて暑くて熱くて痛くて
頭が何も考えられないただ生きる動物になる
何を感じ何を思うか 人はこうして生きてきた
パフォーマンスはいらない 愛と平和と
ただ大切な人と過ごす時間がほしいだけ