私が20代のころ「シルバーコロンビア計画」とい通産省(現経済産業省)が提唱したプログラムがあったことを思い出した。
簡単に説明すると「年金収入のあるリタイア層が外国でゆとりある老後を送る」ということだが、詳しくは自分で調べてほしい。発案者(通産省官僚)は「退官後のスペイン移住を予定 」としていたが、日本にまだいると聞いている。本流の計画はとん挫した。日本から見て勝手のいい理屈(日本の脆弱な住居や物価高を金の力で海外で解決させる)をつけた、夢のような計画だったような気がする。
とは言え、一回夢を見ると人はなかなか覚めないもので、各地域でロングステイ財団が設立された。私も「年金の範囲内で海外でロングステイを楽しむ」と言う趣旨の本を買い込んで読んだり、東南アジアで第2の人生を謳歌している人々のサイトを見たりした。中には失敗して悲惨な体験をした人もいたようだが、夢にかけることは、投資と同じで自己責任なのだろう。
幸いにも、私が定年に近づくに従い、日本の物価は下がり続けて日本にいる方が外国に行ってリスクをとる必要がなくなった。
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