私が40歳のころ、ネットの世界では海外移住関係のサイトがたくさんあった。現在は減り、またサイトに掲載されている情報が古くなっている。
海外移住情報のサイトでは、主にリタイアメントビザを取得し、観光したり、現地の日本人会で交流したりしている情報を紹介していた。
あるサイトの運営者は、最近情報発信をやめた。理由は、「海外移住情報の社会的な役目が終えてきた」 と感じた、としている。
リタイアメントビザを調べてもらえればわかるが、確かにこれを達成できる人は少なく、これをクリアして移住しようとする人は日本では勝ち組の人だと思う。
「老後レスの世界 一生働く時代へ」でも書いたが、日本は元気なうちは働く国なのである。つまり、老後は移住をしてのんびり暮らすことを目指す国ではなくなった。移住を目指す人の需要が減ったので、「社会的な役目が終えた」ということだろう。
どんどん希望のない国になってきているのかもしれない。
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