本日、アメリカ現職大統領として初めて、オバマさんが広島へやって来る。
phot by 川から眺める広島平和記念公園より
私は広島には住んでいるけれど、広島出身者ではなく
近親者に被爆した人間がいる訳でもない。
そんな人間が原爆に関して語るのはおこがましいと
このブログでは今まで一度も取り上げたことはない。
でも、我々世代が子供の頃には、広島に住んでいると
学校では当たり前に原爆のことを勉強し
八月になると必ず、本で(マンガですら)、TVで、新聞で、
戦争・原爆のことが取り上げられ
八月六日ともなれば、TVでは朝から晩までほぼ一日中、
原爆のことが流れ、嫌がおうにも「原爆」に触れる機会は多かった。
自然と原爆は恐ろしいもの、戦争とは愚かなもの、と
感じるようになっていた気がする。
ところが最近は、八月六日になっても記念式典の様子が流されるのみで
原爆のことも、戦争のことも、ほとんどTVで語られることはなくなった。
これでいいのかな?と思う時がある。
もしかしたら、昨今の寝たコは起こすな的考えで、残酷な映像、
すなわち被害のひどい状況をTVで伝えるべきではない
という風潮があるのかもしれない。
もちろんいろんな意見はあるだろうけど、
それを否定する訳では決してないけれど。。。
私は「百聞は一見に如かず」という言葉があるように
自分の目で見て感じて、初めて心に届くものってあると思う。
だからオバマさんにも献花だけでなく、是非、実際に資料館に行って
原爆の真実を見て欲しいと思う。
phot by 川から眺める広島平和記念公園より
子供の頃からニュース映像などで、アメリカ人が頑なに
「原爆は戦争を終わらすための正義であった!」
と語る姿を見る度、悲しい気持ちになった。
責めているのでなく、ただ「原爆がNO」ということを
感じて欲しいだけなのにと。
ただこんなことを言えるのは、身内に被爆者がいないからかもしれない、
と思ってきたけれど、今回、たくさんの被爆者の方が
「謝罪は思っていない。ただ原爆の悲劇を二度と繰り返してはいけない!
ただそれだけを感じて欲しい!」
と同じように発言されている。
戦争の憎しみって何年経っても消えることなく、今でもわだかまりが残る国がある。
憎しみの連鎖で泥沼に落ち込んでいる国もある。
なのに、いろんな思いを飲み込んで、こう発言された被爆者の皆さんは
素晴らしいね。。。
そんな皆さんを誇りに思う。
混沌とした時代、これで何かが大きく変わるなんて思っちゃいないけれど。
今日のこの訪問で、何か少しでも優しい方向へ進んでくれるといいと思う。
最後に、広島でなく長崎だけれど、以前NHKで見て心に響いた、
あるアメリカ人カメラマンの一枚の写真を載せておきます。
二度と原爆の悲劇を繰り返してはならない!という強いメッセージを
感じる写真です。
興味ある方は「ジョー・オダネル。焼き場に立つ少年」で検索してみて下さい。
私と同じように感じた方のブログがあったのでリンクさせておきます。
(→
コチラ)