「ただちに」とは長期では健康に影響出るという意味だそうです

11年11月8日に行われた国会答弁で元官房長官であった枝野幸雄氏（現 経済産業大臣）の答弁の一部内容を抜粋するが、あまりに遠まわし・はっきりとしない物言いに唖然とした。

話を聞ききながら文字にしてみたがまったくもって意味不明。


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自民党 村上氏から枝野氏への質問。

村「どうしてあのような発言（ただちに～）をなされたのか？」


枝「あの～、私は3月11日から最初の2週間で39回記者会見を行なっておりますが、この内ただちに人体あるいは健康に影響がないと言う事を申し上げたのは全部で7回でございます。

えぇ～、その内の5回はこれは食べ物・飲み物についての話でございまして、あの一般的にですね、
現在の事故の状況が一般論としてただちに健康がないと言う事を申したわけではなくて、放射性物質が初めて検出された、たしか最初は牛乳だったかと思いますが、それがですね、1年間同じ規制値の量を飲み続ければ健康に影響を及ぼす可能性があるという事で定められた基準値についての事でございますので、万が一、一度か二度そういった物を体内摂取しても健康に影響を及ぼすものではないと言うこの事を繰り返し申し上げたものです。

それ以外で、ただちに健康あるいは人体に影響をおよぼすものではないと話して聞かせたのは、一か所、非常に結果的に・・・、あの～北西部が放射線量が高かったわけですが、ここに高い放射線量が出てきた事について、これが長時間滞在するではなくて短時間で影響を与えるような放射線量ではない。

したがって今その周辺地域の放射線の量をモニタリングを強化して、そしてそういった地域に長い時間住んだりなんとかして大丈夫なのかどうか確認するという事を申したわけで、結果的にそれに基づいて計画的避難区域・準備区域という事で避難を頂いたという事です。」



つまり、規制値の食品は一度や二度食べるくらいでは何ともないが長期では健康に影響が出る。
空間線量などによる外部被曝にしても短時間なら問題なく、長時間なら問題あり？

要約すると短期おｋ、長期死ぬ。

なのか？


それにしても言っている事が前と今では全然違う。

原発事故が起きて数日経った3月23日に行われた記者会見では、

枝「厚労省からご報告いただいているはずですが、最大値を示した野菜を約10日間にわたって食べていたと仮定しても、1年間の自然放射線量のほぼ2分の1に留まるものでございまして、ただちに健康に被害が出ない事は元より、将来にわたって健康に影響を与える放射線は受ける事にはなりません。」



上記の様に将来健康に影響を与えませんと明言している。

たしかに前置きで「現時点で」とはしているが将来的に被曝による疾患が出るのは予測済みだろう。
それが今日の答弁ではこの有様だ。

そもそも、規制値、基準値とか言っているが、現在の日本が設定した暫定基準値は異常。
あくまで"暫定"なので「ずっとこのままってわけじゃないよ♪放射線量が少なくなったら戻すからね♪♪」

ってな今だけ感で設定していますが、ヘタしたら何十年～何万年という長期に及ぶであろう汚染問題に暫定をつけても一体いつ暫定を無くせるのだ？と。





食品500ベクレル・飲料水200ベクレル。チェルノブイリ原発のあるウクライナですら上記のような低い規制値なのに日本ときたら・・・・。

一説によれば上記の日本の基準値は核戦争が起きて大地が汚染された時、飢えるのを防ぐために止む負えず口にするレベルなのだとか。

重くて遠くまで飛ばないとしていたストロンチウムが横浜市で検出されたぐらいだから、あながち大げさな例えでは無いのかもしれない。

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