読書とかいろいろ日記

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第605号 『雪の結晶 小さな神秘の世界』

2014年11月30日 | メルマガお奨め本

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メルマガ お奨め本
2014年11月30日発行 第605号
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『雪の結晶 小さな神秘の世界』 ケン・リブレクト
¥1,600+税 河出書房新社 2014/10/30新装版発行
ISBN978-4-309-25306-0
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冬、上着に降った雪の中から結晶を見つけてうっとり眺めた経験が、誰でも一度や二度はあると思います。
自然が創りあげる驚異の造型美。
完全に同じ形の結晶は二つとない。すべてが唯一無二。

この美しさに囚われる者は古今あとを絶たず、雪の結晶に関する本ならこれでもかというほど出ています。
写真集も、絵本も、エッセイ集も、学術書も。

本書もたいそう美しい写真の宝庫。
しかし写真集ではないのです。

> スノーウォッチングはレクリエーションとして正当に評価されていないと、私はつねづね不満に思っている。[…]そうか、スノーウォッチャーが少ないのは、これまでスノーウォッチングのためのいいガイドブックがなかったからだ!(7頁)

本書は雪の結晶を見つけて楽しむための、ガイドブックなのです。


雪の結晶ができる仕組み、湿度と温度による結晶形のでき方、結晶の模様や装飾の名称、それに大まかな分類。

読み進むうちに、この冬は雪が降ったらぜったいウォッチングしよう! と思えてきます。
この本に載っているような完全形は無理でも、ちょっと溶けかけていても、そこそこきれいな結晶はきっと見つけられるはず。

でも写真に撮るのは難しいだろうなあ。
巻末まで進むと、撮影方法も紹介されています。セッティングの方法も。
顕微鏡レンズの選び方、著者の好みはミツトヨ製らしいwww。
光の当て方やカラーフィルターでもずいぶん見え方が変わる。
ていうか、こういうフィルターがあるんですね、ってとこからですけど、私は。
やっぱりケータイカメラじゃ無理ですかね(笑)。


単純に写真集として眺めても美しいです。
それは表紙を見ただけでもお分かりいただけると思います。
薄紫色を基調とした、冷ややかな美しさ。
六方向に伸びる枝の、繊細で複雑怪奇な造形。
星形の樹枝、シダ状星形、扇形、星形角板……。
星の結晶でイメージするのは、星形樹枝でしょうね。いやー、ほんとにキレイ。

ルーペをひとつ買っちゃおうかなーと企んでいる発行人です。


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雪の結晶
ケン リブレクト
河出書房新社

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