これは映画「博士の愛した数式」で有名になった「オイラーの等式」である。ネピア数(自然対数の底)のべき乗のところに「iπ」という虚数を代入して1を加えると答えがゼロに等しくなる。べき乗というのは2の2乗=4のように右上の指数のところに書いた数字のぶんだけ掛け算するという意味だから、π乗するというのは「e(=2.71828...)を3.14回掛ける」ことになるわけで、答えは3回掛けたときと4回掛けたときの間なのだろうと想像できる。
実際にGoogleの電卓機能を使って計算してみると
e^3 = 20.0855369
e^π = 23.1406926
e^4 = 54.59815
となり、予想は正しいことがわかる。(リンクをクリックするとGoogle電卓で実行した結果が表示される。)
eのiπ乗のほうはもっとイメージしにくい。つまりiというのは虚数で「2回掛けると-1になる数」なわけだから、「eという実数値(2.71828...)を3.14...の虚数回掛ける」ことになるからだ。Google電卓に頼ってみよう。
e^(π * i) = -1
答えは-1という実数値に。。。。右辺の-1を左辺に移項するとおなじみの「博士が愛した数式」になる。
(e^(i * π)) + 1 = 0
Google電卓ってすごいな。。。。
この「オイラーの等式」は「オイラーの公式」(e^ix = cos(x) + i*sin(x) )のxにπを代入したものだ。(オイラーの公式の証明はこちら。)この公式は指数関数と三角関数、虚数の間の不思議な関係を示していて、アインシュタイン以降の現代物理学に欠くことのできない法則である。それどころか虚数やオイラーの公式を認めないと身の回りのあらゆる電子機器やレーザー光線、超伝導の原理が成り立たないばかりか、物が固いおかげで人間が地面の上に立っていられることすらも説明がつかなくなってしまうのだ。
物を投げるときに描かれる軌跡は放物線であり2次関数であらわされるが、それと同じくらいの確からしさで虚数やオイラーの公式を認めなければならない。虚数というものが人為的に仮定した単なる想像上の数(=想像上の世界)ではなく、実数(=現実の世界)と同じくらいの(もしかするとそれ以上の)実在感を持っていることを示している。このことについてはまた今度書くことにしよう。
ちなみにオイラーの等式のπ(3.14...)からちょっとずらして3.15を入れてみると右辺の答えはゼロにはならず、ゼロのすぐ近くの複素数になる。
(e^(i * 3.15)) + 1 = 3.53415287 × 10^(-5) - 0.00840724737 i
お遊びついでに「eのi乗(e^i)」や「iのi乗(i^i)」はどうなるかといえば、それぞれリンクのところをクリックしてみてほしい。
虚数、複素数関連の記事:
虚数の情緒
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/27155c8d7b5242d7e69e00335411acc1
オイラーの贈物
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/fd87442dfc1b3dc7561fb5fdd72bff13
数学の神秘
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/f5879a6b87bb05ddfac16927785ef435
複素関数
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/de895908dc5ec348ed677346fa37e840
因数分解(複素数)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/e54dfcd47b72ae247a22206c05bfaa8e
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e^3 = 20.0855369
e^π = 23.1406926
e^4 = 54.59815
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eのiπ乗のほうはもっとイメージしにくい。つまりiというのは虚数で「2回掛けると-1になる数」なわけだから、「eという実数値(2.71828...)を3.14...の虚数回掛ける」ことになるからだ。Google電卓に頼ってみよう。
e^(π * i) = -1
答えは-1という実数値に。。。。右辺の-1を左辺に移項するとおなじみの「博士が愛した数式」になる。
(e^(i * π)) + 1 = 0
Google電卓ってすごいな。。。。
この「オイラーの等式」は「オイラーの公式」(e^ix = cos(x) + i*sin(x) )のxにπを代入したものだ。(オイラーの公式の証明はこちら。)この公式は指数関数と三角関数、虚数の間の不思議な関係を示していて、アインシュタイン以降の現代物理学に欠くことのできない法則である。それどころか虚数やオイラーの公式を認めないと身の回りのあらゆる電子機器やレーザー光線、超伝導の原理が成り立たないばかりか、物が固いおかげで人間が地面の上に立っていられることすらも説明がつかなくなってしまうのだ。
物を投げるときに描かれる軌跡は放物線であり2次関数であらわされるが、それと同じくらいの確からしさで虚数やオイラーの公式を認めなければならない。虚数というものが人為的に仮定した単なる想像上の数(=想像上の世界)ではなく、実数(=現実の世界)と同じくらいの(もしかするとそれ以上の)実在感を持っていることを示している。このことについてはまた今度書くことにしよう。
ちなみにオイラーの等式のπ(3.14...)からちょっとずらして3.15を入れてみると右辺の答えはゼロにはならず、ゼロのすぐ近くの複素数になる。
(e^(i * 3.15)) + 1 = 3.53415287 × 10^(-5) - 0.00840724737 i
お遊びついでに「eのi乗(e^i)」や「iのi乗(i^i)」はどうなるかといえば、それぞれリンクのところをクリックしてみてほしい。
虚数、複素数関連の記事:
虚数の情緒
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/27155c8d7b5242d7e69e00335411acc1
オイラーの贈物
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/fd87442dfc1b3dc7561fb5fdd72bff13
数学の神秘
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/f5879a6b87bb05ddfac16927785ef435
複素関数
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/de895908dc5ec348ed677346fa37e840
因数分解(複素数)
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物理数学の直観的方法で
長岡さんが書いてましたね
で周りの人に聞いたら
知らなかった
あ 自分だけじゃないんだ と長岡さんが思ったというところ
印象的です
はい、そうですね。
周りの人はその式の意味を知っているかもしれないと思うと恥ずかしくてなかなか聞けないものですね。勇気を出して聞いてみたところ、周りの人も自分と同じで意味を知らなかったという話だったと思います。
世の中とかくそういうことが多いものです。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」のよい例ですね。