自分のメールアドレスが偽装されて届く迷惑メールはやっかいなものだ。拒否リストに登録すると、自分宛に送信するメールが受信できなくなってしまうからだ。
うっかり迷惑アドレスとしてプロバイダに通報すると、ブラックリストに登録されてしまい、自分宛のメールだけでなく同じプロバイダを使っている友達にもメールを受信してもらえなくなり、プロバイダに連絡してブラックリストから削除してもらわなければならなくなる。
僕もプライベートで使っているNiftyのアドレスが偽装されて海外から１日平均５通の迷惑メールが届くようになってしまい不快感がつのっていたところ。長年使っているアドレスなのでアドレス変更したくない。
何とか対処できないものかと調べたところ、以下のページで見られるようにどうもよい解決手段がないようだった。「そういうメールは無視するのがいちばん。」というのは解決方法ではない。
Niftyのページにある対処法：「無視してください。」と書いてある。
http://www.nifty.com/antispam/tech3.htm
livedoor knowledgeにある対処法：「自分のアドレスを受信拒否せよ。」と書いてある。
http://knowledge.livedoor.com/15206
教えて！gooにある対処法：回答になっていない。。。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4207709.html
やっぱり我慢するしかないのかなぁとあきらめかけていたのだが、昨日効果的な対処方法を見つけたので紹介することにした。
キーポイントは「自分の名前を迷惑メール送信者は知らない。」ということである。だからアドレスが自分のものになっていたとしても差出人の名前は外国人の名前だったり空白だったり、業者が勝手につけた文字列になっているのがほとんどだ。これを利用する。
僕はプライベートでNiftyのアドレスを使っているので、以下に紹介する方法はNiftyメールに限定されるが、他のプロバイダにも同様の機能があると思うので試してみてほしい。
仮に自分の名前が「田中小太郎」、メールアドレスが kotaro01tanaka@nifty.com であるとしよう。（注意：これは架空の名前とアドレスで実在しません。）
１）NiftyのWebメールのページにログインし、「迷惑メール対策設定」->「設定変更」->「詳細迷惑メール対策」という画面を開く。この中に「条件指定拒否」というのがあるからこれを開く。
画像はクリックすると拡大する。
２）「受信したくないメールの条件を登録」を編集し、次のような２件を登録する。（優先順位を逆にしないように注意。）
優先順位１の「対象＝差出人」、「キーワード/値＝Kotaro」を入力し「動作＝受信する」と設定。
優先順位２の「対象＝差出人」、「キーワード/値＝kotaro01tanaka@nifty.com」を入力し「動作＝拒否する」と設定。
優先順位１の差出人のところには普段メールソフトに設定してある名前もしくはその一部分を入力しなければならない。こうすればメールアドレスが自分のもので、かつ名前も自分のものであるメールだけを受信することができる。プロバイダのブラックリストに載ってしまう心配もない。
画像はクリックすると拡大する。
設定が完了したら「保存」をクリックしてからウィンドウを閉じるのを忘れずに！
この方法は完全ではないがたいていの場合は有効だ。けれども万が一、アドレスだけでなく名前も偽装されてしまった場合は受信拒否できない。
名前まで偽装されてしまったときは、名前を日本語の「田中小太郎」に設定したり「Kotaro TANAKA」のように表記を変えて「大文字、小文字を区別する」というオプションを設定したりしてその都度対応するしかない。もちろんメールソフトのほうの送信者情報の設定も同じ文字列にするのを忘れずに。
今のところ、この方法で自分のアドレスからくる迷惑メールはすべて防げている。その他のアドレスからくる迷惑メールはこまめに拒否登録やプロバイダに通報したりすればよいので簡単だ。
補足： FC2の掲示板などではコメント投稿通知にユーザーのアドレスを送信者として（つまり偽装には違いないが）ユーザーに通知している。上記の設定ではこのようなコメント投稿通知も拒否されてしまうので、例外的にこれを受信させるためには優先度１のすぐ次にFC2用のエントリを作成し、そこには「対象＝題名」、「キーワード/値＝FC2 BBS」、「動作＝受信する」のように設定しておけばよい。つまり悪質業者からの偽装メールの拒否設定のエントリは優先度をいちばん低くして設定しておくのだ。
後日追記：
友人から教えてもらったのだが、BIGLOBEのメール設定でも同様の機能を使うことができるそうである。
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とねさんの方法で、設定ができました。画像を載せて下さったおかげで、とてもよくわかりました。
でも、途中でちょっとトラブルが・・・。設定後、自分宛にテストメールを送ってみましたが、受信できなかったのです。調べてみたら、やはり知らない間に、自分のアドレスを再び拒否リストに載せてしまっていたのです。
拒否リストは、上から古い順番になっていて、並べ替えができないので探すのが大変でした。
拒否リストがらアドレスを削除した後は、自分宛のメールを受信できるようになりました。
これでわずらわしいメールを見なくてすみますね。ありがとうございました。
他のアドレスからのメールは、今まで通りせっせと通報＆削除です。こちらの方が数が多いです。＾＾；
なりすましメール拒否の設定方法を記事に書いてみたわけです。
この方法が有効に働いているようでよかったです。
迷惑メールの中でもこの「なりすましメール」は自分の防御力不足を送信者が見透かしていると思うと、特に不愉快ですよね。
その他の迷惑メールのアドレスもＮｉｆｔｙの機能で「迷惑メールフィルタ」を「学習型」にしたところ、かなり効果があるみたいです。他のユーザーが登録した迷惑アドレスの情報が利用できるからですよね。それでも完全ではなくイタチごっこには違いありませんが。
「メールオプション」というメールの設定をするところで、「なりますましメール拒否」の設定の項目が、ありました。
Gmailの方では、見当たりませんでした。
どういうロジックで実現しているのか興味ありますね。
僕の記事が役にたってよかったです。
２番目の条件を「拒否」ではなく「迷惑メールフォルダに送る」というのは思いつきませんでした。
僕もそれで試してみますね。
記事を紹介していただきありがとうございました。SUBALさんや僕の記事が多くの人の目に触れて、少しでも「迷惑」から解放される人が増えるといいですね。
お役に立ててよかったです！
ＴＢのほうはまだ届いていないみたいですが、届いたら承認させていただきますね。（僕のブログではＴＢのほうだけ承認をとってから掲載するようにしています。）