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内容:
藤原松三郎著 改訂新編 完結
名著に新たな命を吹き込み発刊
藤原松三郎の「代数学」「微分積分学」は種々の事柄を長さを厭わず徹底的に解説している点に特長があり、個々の定理を出典文献を挙げて詳細に述べている。改訂新編では仮名遣いを現代表記に改めたほか、より現代の読者が読み易く分かり易いように表現や論証に手を加えた。現代の編著者が、原著の香りを出来る限り損なうことなく新たな命を吹き込んだ、名著の新たな発刊である。
著者について:
藤原松三郎: (藤原松三郎の紹介)(ウィキペディアの記事)
藤原松三郎は1881年(明治14 年)、三重県津市に生まれる。1905年東京帝国大学理科大学数学科を卒業後、大学院に進み、第一高等学校講師となる。 1907年同校教授となり、創立されたばかりの東北大学の開学準備のためヨーロッパに留学を命じられる。
藤原は解析学はもとより、数論、代数学、幾何学および実用数学の広汎な分野で深く学び研究した。その成果として「代数学」第一巻、第二巻(内田老鶴圃)1928, 1929年、「常微分方程式論」(岩波書店)1930年、「微分積分学」第一巻、第二巻(内田老鶴圃)1934, 1939年、「行列と行列式」(岩波書店)1934年、が出版された。これらはすべて現在でも現役の数学書として読まれている。
内田老鶴圃からすごい名著が復刊した。このうち1928年と1929年に刊行された「代数学」については、「線形代数学入門のための教科書談義」という記事の中で言及したことがある。
復刊された4冊は2016年10月から先月にかけて刊行された。それぞれ600ページから720ページある大著である。詳細目次とサンプルページは、以下のリンクの「(詳細)」という箇所からご覧いただきたい。
―代数学および数論の全般にわたる一通りの知識を伝える―
本改訂新編は、藤原松三郎著「代数学」第一巻および第二巻を現代仮名遣いに改め、術語の一部を現在ひろく用いられているものに置き換えたものである。「代数学」第1巻・第2巻の特徴として、代数学全般にわたり基礎的理論を詳述し、かつ高度な内容にまで説き及んでいるだけでなく、概念導入にあたりその背景を説明し具体例を挙げるなど丁寧な叙述をしていることが挙げられ、自修書としても適していると言える。第八章および第九章で系統的に論じられているFourier の定理、Sturm の定理あるいはRouth-Hurwitz の定理など代数方程式の根の分布に関する理論やNewton 法やHorner法などの近似解法は、力学系理論、物理学や工学等において重要であり、これらの方面の専門家にとっての貴重な参考書ともなる。
「代数学 第1巻 改訂新編:藤原松三郎」(詳細)
「代数学 第2巻 改訂新編:藤原松三郎」(詳細)
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―数学解析全般の基礎たるべき、概念の確立と事項の集成―
本改訂新編は、藤原松三郎著数学解析第一編「微分積分学」第一巻および第二巻を現代仮名遣いに改め、用語の一部を現在ひろく用いられているものに置き換えたものである。微分積分学の分野では周知の高木貞治著「解析概論」が著名であるが、藤原の「微分積分学」は日本語で書かれた解析教程(Cours d’Analyse)として、数学解析全般の基礎たるべき、概念の確立と事項の集成とに重点をおいて執筆された。
「微分積分学 第1巻 改訂新編:藤原松三郎」(詳細)
「微分積分学 第2巻 改訂新編:藤原松三郎」(詳細)
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関連ページ:
『常微分方程式論』藤原松三郎著の現代語訳
https://linesegment.web.fc2.com/books/mathematics/joubibunhouteishikiron/
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「微かに分かる」のが微分。
「分かった積もり」になるのが積分。
などと身勝手にブログにしてしまいました。
GWからTを取ったCWが、ことしの10日間ほどです。
ゴールデンウィーク コロナウィーク
ブログ記事を読ませていただきました。微分と積分の本質を理解されている方ですね。
> GWからTを取ったCWが、ことしの10日間ほどです。
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素晴らしい!座布団3枚です!