とね日記

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まなの本棚: 芦田愛菜

2019年07月27日 18時34分52秒 | 小説、文学、一般書
まなの本棚: 芦田愛菜

内容紹介:
運命の1冊に出逢うためのヒントに!
「本の出逢いは人との出逢いと同じ」
年間100冊以上も読み、本について語り出したら止まらない芦田愛菜が
本当は教えたくない“秘密の約100冊"をご紹介。
世代を超えて全ての人が手に取ってみたくなる
考える力をつけたい親御さんと子供たちにも必読の書です。

Q 本の魅力にとりつかれた初めての1冊は?
Q 一体、いつ読んでいるの?
Q どんなジャンルの本を読むの?
Q 本を好きになるにはどうしたらいい?
Q 好きな登場人物は?

スペシャル対談
・山中伸弥さん(京都大学iPS細胞研究所所長 教授)
・辻村深月さん(作家)
も収録!

2019年7月18日刊行、240ページ。

著者について:
芦田愛菜(あしだ・まな): ウィキペディアの記事
2004年6月23日生まれ。兵庫県出身。3歳のとき、ジョビイキッズに入所。
2010年日本テレビ系ドラマ『Mother』の道木怜南役で人気急上昇。映画『ゴースト もういちど抱きしめたい』『犬とあなたの物語 いぬのえいが』『うさぎドロップ』『のぼうの城』、2011年NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』の出演。2013年映画『パシフィック・リム』でハリウッドデビュー。2014年1月期ドラマ『明日、ママがいない』で連続ドラマ初の単独主演を果たす。また、同年6月公開の映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』で映画初の単独主演を務めあげる。
2017年2月、前年の夏から受験勉強に専念した結果として東京都内の難関私立中学校に複数合格し、その合格先から芸能活動に理解のある慶應義塾中等部を選択して同年4月に入学した。2018年NHK連続テレビ小説『まんぷく』で史上最年少で朝ドラのナレーションを務める。

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芦田愛菜関連動画: YouTubeで検索


光陰矢の如し。いつの間にか僕が知っている愛菜ちゃんではなくなっていた。年を数えれば当たり前のことなのだけど、今はもう15歳の中学3年生だという。僕が知っているのは『マルモのおきて(2011)』や『明日、ママがいない(2014)』を演じていた彼女だ。

そのように成長した彼女の初めての本のことは、僕のツイッターのタイムラインに表示されるはずもなく、先日一緒に行った「QUEEN -HEAVEN- : コニカミノルタ プラネタリアTOKYO」で友達に「かがみの孤城: 辻村深月」を勧めたのがきっかけだった。芦田愛菜さんも辻村深月さんの大ファンで、たまたま友達が見ていたテレビ番組に愛菜さんが出演され「かがみの孤城」の話をしていて僕に知らせてくれたのだ。今回紹介する「まなの本棚: 芦田愛菜」には辻村さんとの対談も収録されている。

「王様のブランチ」に出演された愛菜さんは、辻村さん作の2冊をお勧めしていた。

ふちなしのかがみ: 辻村深月」(Kindle版
きのうの影踏み: 辻村深月」(Kindle版
 


芦田愛菜さんが「本の虫」だということは知らなかった。それにしても物凄い読書量だ。女優デビューしたのは3歳のときで、その頃からご両親が絵本を読み聞かせていたのだという。やはり幼少期に本を読み聞かせるのは大事なのだと思う。

子役の頃の彼女を見て、その才能に驚いていた。バラエティ番組に出演されたときも、まったく臆することなく、そしてよどみなく喋る姿に尋常ではないものを感じていた。(参考動画)その謎がやっと解けたのだ。親の読み聞かせと読書の賜物である。

本書の章立てはこのとおりだ。

プロローグ 宝探しみたいに本の世界へ入っていきます
第1章 語り出したら止まらない! 芦田愛菜の読書愛
第2章 本好きへの扉を開いた6冊
第3章 まなの本棚から84冊リスト
 対談 山中伸弥先生×芦田愛菜 科学はどこまで進歩していいのでしょうか
 対談 辻村美月さん×芦田愛菜 「小説は一人では成り立たない」ってそういうことなんですね!
エピローグ 本がつないでくれるコミュニケーションや出逢い

山中伸弥先生(著書を検索)、辻村美月さん(著書を検索)との対談は第3章の中に書かれている。

拡大



とね日記も書評ブログ、本の紹介ブログだから愛菜さんの本を取り上げておこう。今の中学生がどのような本を読んできたのか、どのような感想を持ったのかを知ることができて、とても楽しかった。ハリーポッターシリーズくらいまでは彼女より40歳も年上の僕でも知っているが、最近刊行された本は書店で平積みになっているもの以外はほとんど知らない。

本書で紹介されている本の数は膨大である。次から次へと愛菜さんが紹介文を書いている。文章のスタイルは口語体というより会話体で、彼女が話したものをそのままテープからICレコーダーから起こしたような文章だ。

書籍出版デビューということで、本によって紹介が長かったり短かったりバラバラである。すごく気に入っている本であってもさらっとしか紹介していないものがいくつもあった。執筆という面では、まだまだ素人だと感じたが、それがまた初々しく好感を持った。

宇宙に関する本にも興味があるようだ。年齢からいって物理や数学などの科学より宇宙に関心が向くのはもっともなことだと思う。小中学生のうちは、分野にこだわらずあらゆるジャンルの本を読むのがよいと思うし、愛菜さんはそれを実践されている。

あと思ったのは子供の成長はとても早いということ。NHKで「神の数式」という素晴らしい科学番組が放送されたのは2013年(そして昨年も再放送された)のことだ。大人にとっては、少し前のことだが2013年だと愛菜さんは9歳である。当時この番組を見たとしても、ほとんど理解できなかったことだろう。

子供はどんどん成長し、科学に興味を持ち始める年齢の子供は次々と入れ替わるのだから、このよに良質な科学番組は数年おきに繰り返し地上波で再放送してほしいと思うのだ。

愛菜さんのお勧め本リストには、大人向けの本もたくさん紹介されている。愛菜さん自身「年を隔てて読み直すと、また違う印象をもつ。」と本書にお書きになっている。

僕のブログでは「小説、文学、一般書」というカテゴリーで、科学書以外の本を紹介しているが、愛菜さんお勧めの本の中からも選んで紹介記事を増やしてみようと思った。

とりあえず、僕は辻村美月さんの本を数冊、あとまだ読んだことがない『高瀬舟』、『赤毛のアン』、『図書館戦争』、『一人っ子同盟』、『怪人二十面相』あたりを読んでみたいと思った。(参考記事:「江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ」)

いま話題になっている本だ。ぜひ書店でお手にとってみていただきたい。


芦田愛菜『まなの本棚』インタビュー


芦田愛菜『まなの本棚』CM動画



僕の記憶に定着している愛菜ちゃんは、こんな感じだ。関連本として載せておこう。

愛菜学(まなまな) 芦田愛菜ちゃんに学ぶ「なんで?」の魔法



関連記事:

かがみの孤城: 辻村深月
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/676c42aeb00ed9220d650f3d5be6153c

江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7012872ce4ca3af2f948421743271042

不思議の国のアリス、鏡の国のアリス
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/3201f911d2f060ad956148609139a6a4

宮沢賢治童話集(岩波書店、1963年)
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/c194c863cb8b8c84dd76ab3298679a54

吾輩は猫である: 夏目漱石
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/0e2467c66a83b90bfd97a04ab164e102

だれも知らない小さな国: 佐藤さとる、村上勉
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/9297ca496ec1f4069614e2452b28a8ef

だれもが知ってる小さな国(コロボックル物語):有川浩、村上勉
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ca8ad5b02a398bbafad942587907bc92

トムは真夜中の庭で : フィリパ・ピアス
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/a8f1223f0242059f6d3a9abe61c26e85

たんぽぽのお酒: レイ・ブラッドベリ
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/c0d012aafe9597bc0fbc4e549a23d04d

さよなら僕の夏: レイ・ブラッドベリ
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「エルマーのぼうけん」シリーズ: ルース・S・ガネット
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/d7e850de5b1469a8a99e88d00e177699

「エルマーのぼうけん」をかいた女性 ルース・S・ガネット
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/d56fcd12712435bf63fe7bbc29e94ba0

吉里吉里人:井上ひさし
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7830d542844bf6f4f6b702e081aa3be7

豆腐小僧双六道中ふりだし:京極夏彦
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/70389ac65573ffa188825a4ec3826754


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まなの本棚: 芦田愛菜


プロローグ 宝探しみたいに本の世界へ入っていきます

第1章 語り出したら止まらない! 芦田愛菜の読書愛
 いちばん最初の読書の記憶
 村上春樹さんに私、ハマってしまったみたい!
 読書はお風呂や歯磨きと同じ生活の一部
 3~4冊を同時並行で読むことも
 背表紙がキラリと光って見えるんです
 本の感想に“正解”はなくていいのかも
 紙の本の手触りが好き
 4コマまんが ちょっとの間にも読んでいます・読むのをがまんしてる時は

第2章 本好きへの扉を開いた6冊
 『おしいれのぼうけん』
 『不思議の国のアリス』
 『都会のトム&ソーヤ』
 『ツナグ』
 『言えないコトバ』
 『高瀬舟』

第3章 まなの本棚から84冊リスト
 ここからスタート!の絵本 『もこ もこもこ』 『ぐりとぐら』
 小学生で夢中になった児童書 『天と地の方程式』 『若おかみは小学生!』 『魔女の宅急便』 『怪盗クイーン』 『怪人二十面相』

 次々と読破したシリーズもの 『落語絵本』シリーズ 『ストーリーで楽しむ日本の古典』シリーズ 『小学館版 学習まんが人物館』シリーズ

 世界を広げた海外児童文学 『赤毛のアン』 『あしながおじさん』 『ハリー・ポッター』シリーズ
 興味がつきない体の不思議 『学習まんが ドラえもん からだシリーズ』
 気になったらすぐに開く図鑑 『花火の図鑑』 小学館の図鑑NEO『星と星座』『宇宙』『岩石・鉱物・化石』
 ゾワッとするSF小説 『ボッコちゃん』 『声の網』

 対談 山中伸弥先生×芦田愛菜 科学はどこまで進歩していいのでしょうか

歴史がもっと知りたくなる 『平安女子の楽しい!生活』 『空色勾玉』 『白狐魔記』
 熱い友情や“スポ根”大好き 『夜のピクニック』 『バッテリー』 『よろこびの歌』 『風が強く吹いている』 『リズム』

 限界へ!自分との闘い 『DIVE!!』
 嫉妬やコンプレックス 『反撃』 『ふたり』
 きょうだいや家族への思い 『一人っ子同盟』 『西の魔女が死んだ』 『本を読む女』
 日本語って奥深い! 『舟を編む』 『ふしぎ日本語ゼミナール』
 言葉や伝えるということ 『きよしこ』 『ぼくのメジャースプーン』

 辻村ワールドにハマるきっかけに 『かがみの孤城』

 対談 辻村美月さん×芦田愛菜 「小説は一人では成り立たない」ってそういうことなんですね!

 止まらなくなる!海外ミステリー 『シャーロック・ホームス』シリーズ 『モルグ街の殺人』 『Xの悲劇』 『そして誰もいなくなった』

 日本文学〈~平安時代〉神話や貴族の生活 『古事記』 『日本書紀』 『風土記』 『源氏物語』
 日本文学〈江戸時代〉エンタメ充実!  『曽根崎心中』 『雨月物語』 『南総里見八犬伝』 『東海道中膝栗毛』
 日本文学〈明治時代~〉人生や恋に悩んだり  『福翁自伝』 『舞姫』 『吾輩は猫である』 『坊っちゃん』 『こころ』 『小僧の神様』 『たけくらべ』 『友情』 『伊豆の踊子』 『雪国』 『細雪』 『智恵子抄』 『一握の砂』 『雨ニモマケズ』 『高野聖』 『破戒』 『夜明け前』

 太宰治より私は芥川龍之介派! 『蜘蛛の糸』
 戦争について考えるきっかけに 『ガラスのうさぎ』 『永遠の0』

 海外文学 答えは一つじゃないはず 『賢者の贈り物』 『変身』 『レ・ミゼラブル』 そしてこれからも 『海辺のカフカ』

コラム 好きな登場人物
 男性編 湯川学『探偵ガリレオ』 内藤内人『都会のトム&ソーヤ』 片山義太郎『三毛猫ホームズの推理』 玄之介『あかんべえ』 堂上篤『図書館戦争』 松本朔太郎『世界の中心で、愛をさけぶ』
 女性編 有科香屋子『ハケンアニメ!』 スカーレット・オハラ『風と共に去りぬ』 ジョー・マーチ『若草物語』 赤羽環『スロウハイツの神様』 林香具矢『舟を編む』

エピローグ 本がつないでくれるコミュニケーションや出逢い

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