2019年8月24日(土)
色々あった夏ももうすぐ秋にバトンタッチかな。。。
さて、2年前に長野県の茅野というところで室内楽コンサートをさせていただいた折に出会った、大変素晴らしい陶芸家、近藤精宏さんと、嬉しい再会を果たすことができました。
1週間だけ神戸で作陶展をなさるというお便りをいただき、なんとか一時間だけ時間を作ることができたので、仕事の合間にぴゅーんと行ってきました。
運よくご本人にもお目にかかれ、短い時間ながらも、たくさんの愛情が込められた 静かで、しなやかな作品たちに囲まれて、とても有意義な時間を過ごすことができました。
茅野で初めてお会いしたときもそうでしたが、一緒に側に居ると、体に良い空気が流れるような、自然に呼吸できるような気分にしてくださる方で、本当に2年の月日が流れたのかなと思うくらい、たくさん楽しくお話させていただきました。
近藤さんに出会ってから、焼き物にとても惹かれるようになり、旅をするたびに、その町の骨董屋や器屋めぐりをするのが密かな愉しみとなっています。
どれもいつまでも見ていたい素敵な作品ばかりでしたが、私の手に届きそうな価格帯のものの中から思いきって一つ購入させていただきました、、、!
手に持った感触が決め手でした。
手に馴染むといいますが、持った瞬間に自分の体の一部になるような感覚。
ただのキュウリの和え物が、特別なごちそうになりました。
余計な装飾のないシンプルな作品ですが、器を見つめ、また 手に取ると、作品を慈しむ心がじんわりと伝わってきます。
帰宅後改めて両掌にのせてみると、心が溶解していき、なんだか泣きそうになりました。
賑やかな喧騒の中で毎日限界スケジュールをこなしているうちに、危うく遠くへ手離しそうになっていたこういう感覚。
慈しみ
陶芸も音楽も全ての芸術が何のために存在するのか
今一度、心に留めておこうと思いました。
いい時間に感謝。