折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

中3のみなさんへ 

2020-04-16 16:10:18 | 教室から

中3の1学期はもう始まっています。
授業が始まるまでの3週間に、やってほしいことがあります。

中1中2のワークで間違っていたところをすべてやり直しましょう。
※間違っていた個所に“しるし”がついていますか?テストのたびに「答を見たものに必ず目印をつけておくように。」と言いましたね?
※ついていない人は、その単元の最後の「まとめのページ」をすべて。
数学、英語は絶対。出来たら理科と社会も。

毎年中3の夏休みに、出す課題があります。
学校のワークの総復習をしましょう、という課題です。今やっている公文のプリントは必ず役に立ちます。
そのためには、学校の課題をどう解決していくか。自習する力はもう既に持っているはず。

3週間。どのように進めますか?
出かけられない分を、勉強に当てましょう。

教室で学習が出来るようになった時に、結果を聞きます。
頑張って!!

「個人別」って?

2019-12-28 10:41:25 | 教室から

公文式は個人別指導です。その子にぴったり合ったところから、その子に必要なだけのトレーニングを積んで先に進んでいきます。
実は子どもの能力は大人が思っている以上に差が大きいのです。特に算数・数学は、一つの教材を定着させるのにかかった枚数がA君は、B君の10倍以上になる、といったケースもあります。
でも、「じゃあ、うちの子は復習が多いから、ダメな子なのね。」
とは思わないでください。今ここをたくさん復習しているのは、完全に定着させて、先をスムーズに進むためなのです。何度も何度も復習をしていた子が、感覚がよくなっていき2,3回の復習で済むようになり、高校教材に入るころにはほぼ復習なし、というケースをよく見ます。書く力、数字に対する感覚、忍耐力。学年にとらわれて先を急いで進んでいたら、学校でつまずいていた子は、学校と同じ状況を公文でも繰り返してしまいます。
個人別でもう一つ考えないといけないのは、精神面です。
能力はあるけれども、根気のない子。やってみれば出来るけれど、チャレンジするのが怖い子。体力がなくてすぐ眠くなる子。
10人いれば10通りの進め方があるのは、能力以外の要素も大きいからです。教室での声かけも重要だと考えています。
どの子も違うルートを通って先に進みます。困ったり、迷ったりしたらどうぞ遠慮なくご相談ください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。


なぜ学年を超えられるのか?

2019-03-11 16:54:40 | 教室から
公文の学習は、学年に関係なく進みます。

それに対して、学校やほとんどの塾では、おなじ学年の子を集めて全体に教え、進んでいきます。一斉授業、と言いますが、何か習い事をするときに圧倒的に多いのはこの方法です。
なぜでしょう??

それは、授業をやる側にとって、すごく簡単にできるからです。
一人ひとりの理解や出来具合を見ながら全員に違う教材を配るなんて、学校の授業では不可能ですよね。
たとえば3年生のクラスには、まだ1年生の足し算引き算が十分でない子もいます。3年生で習うことがもう完全に出来てしまって、もっと難しい問題を喜ぶ子もいます。
どの子も伸ばすためには、実は個人個人にあった教材の進み方を選ぶ必要があるのです。
そして、3年生の内容がもう絶対に大丈夫だ、と思ったら、次の4年生の勉強にチャレンジしてみます。
どこかに弱いところがあってはいけません。そこを完全にできるようにしないと、先でつまずくからです。
復習の回数は人によって全部違います。

そんな風に進んでいくと3年生でも、4年生の子がやるところが4年生と同じレベルでできるようになります。5年生の勉強も、6年生の勉強も。
身近に2学年も3学年も進んでいる子がいると、あんな風になりたいな、と思う子がたくさん出ます。
公文の教室とはそんな場所です。
実は一人ひとりの進み方をきっちり見極めて、一人ひとりにぴったりの教材を用意するのはそんなに簡単な事ではありません。
どんな風にその日の学習をしたか、ちゃんと把握しないといけません。

手間も時間もかかります。でも、それだけの効果はあります。

学年を超えて学習している子がこれほど多いのは、「個人別の教材」を「個人別のプログラム」でやっているからなのです。

ちょっとだけ、でも毎日

2018-03-31 09:47:23 | 教室から
座っていることが多い仕事なので、運動不足が気になって、地元の「体操教室」というところに通い始めました。

地域サービスの一環なので、そんなに大したことない・・・と思っていたら、なんと宿題が出るのです。
確かに、体力作りは思い立ったときに一気にやるより、少ない量を毎日やった方がずっと効果が出ます。

そして・・・・・教室では毎日やっていることをみんな一緒にやります。(差がよくわかる!)
一週間取ってきた記録は先生にチェックされます。(やばい、サボってた!)
宿題がやってないと、やんわりと忠告され、頑張っている人はとっても褒められます。(来週はもうちょっと頑張ろう。自分のためだもんね。)

あれ・・あれ???

そう、これって、公文の教室とおんなじだわ・・・!、と体操教室新入生の私は思ったのでした。
宿題をやってこない人だって、ちゃんと効果があります。
でも、宿題を渡し、やれるように励まし、効果を実感してもらい、次のステップに向かってもらう。
うちの教室にも、オリンピック級に育った生徒が何人もいます。
ちょっとだけ、でも毎日。
それが作り出す効果は大きいのです。

難しいところが欲しい!!

2017-03-03 14:30:55 | 教室から
小5からは自分で最適な宿題を選んでもらうようにしています。
与えられた宿題よりも自分で決めた宿題のほうが絶対にやる気になるというものです。
・・・で、Kちゃんの選んできた宿題がすごい。
今日ウンウン言いながらやっと仕上げた連立方程式の次のページが入っているのです。

「えっ、いいの?これ」
「だって、簡単なところがホルダーに入っていない。」

でも、入っていない簡単なプリントはいつでももらいに来ていいことになっているし、後でホルダーを見てみたら、ちゃんと気持ちがくじけた時のために少し前の教材も入っているのです。
ああ、先にチャレンジしたかったんだなあ・・・と思うと、とっても幸せな気持ちになりました。

何で勉強するの?

2017-01-02 10:48:08 | 教室から
10年ほど前、公文教育研究会が大きな広告代理店に依頼して大々的にキャンペーンを張ったコマーシャルがありました。
ジョン・レノンの歌声に合わせて、子どもたちが映され、「何で勉強するの?」と自問自答するのです。そして最後に、「その答えは教室にあります。」、と。
 
実際には明確な答えが教室に置いてあるわけではありません。
コマーシャルのセリフは、子どもたちが学習にチャレンジしていく過程を通して、答えを見つけるお手伝いをする、という意味だと思います。
それでは子どもたちはどんな答えを見つけると思われますか?
「何で勉強するの?」という問いは、勉強が嫌な子どもが、よく言い訳のために(笑)口にしますよね。では、それに対しては、どんな風に答えたら良いでしょう?
 
まず、ちょっと考えるだけで、次の世代の子どもたちが全員、全く勉強してくれなくなったら、文明はその時点でストップしてしまいますよね。
科学の進歩も、文化の伝承もナシ。何十年後かには原始時代に逆戻りです。文明社会の恩恵を受け続けるためには、先人たちの遺した知識を伝えていくことは、長いスパンで見て必須です。

そして、ひとりひとりの人生を考えても、それは同じです。
将来、大人になった時に「知識」と「知識を使って考える力」はその子を助けてくれます。
豊かな深い人生を味わうのに、勉強が与えてくれるものの大きさは計り知れません。学力は見えないけれど誰からも奪われない、大きな武器になります。

 
「『何で勉強するの?』かを人に聞いているうちは、何で勉強するのかは、わからないよ。
勉強しないでは、そのすごい値打ちに気づく力は養えない。がんばって賢くなっていくうちに、きっと、その答えが自分でわかるようになる。
そのために勉強するんだよ。」
教室ではそんな風に答えています。

(生涯年収がぜんぜん違う!!・・・なんて別の面からの生々しい話も、たまに高校生にはしますがね・・・・。笑)

がんばれ!未来の福原愛ちゃんや白井健三くんたち。

2016-10-07 01:07:08 | 教室から
リオオリンピック,パラリンピックが終わりました。

地球の裏側での開催でしたので、真夜中の試合も多く、寝不足になられた方もおられると思います。(私もですけど。)
今回のオリンピック、「土壇場での逆転勝ち」や「ランキングが上の勝ったことがない相手に果敢に挑んで勝利をもぎ取る」、といった場面が多かったように思います。
もともと才能がある選手が日々血のにじむようなトレーニングを重ねてきて、最後の最後に決め手になるのはメンタルの差なのかなあ・・・と感じました。
日の丸をしょって悲壮感いっぱいに戦っていた頃の日本人選手たちのことを思うと、伸び伸びと、最後まで自分らしく戦っている(ように見える)若い日本人選手の姿は、隔世の感があります。

それと同時に痛切に思ったことがあります。

選手たちの中には、非常に小さい頃から競技を始めた人が多い。
卓球の福原愛選手が3歳で初めてラケットを握った、というのは有名な話ですが、
体操の白井選手しかり、
レスリングの吉田沙織選手しかり・・・。
多分ほとんどの選手が小さいころからその競技か、似たような競技を始めているはずなのです。

そして・・・・運動を小さい頃からやらせても何も言われないのに、
お勉強だとなんで「小さいのにかわいそう」になるんでしょう・・・・?
お勉強は「つらいこと」だから?
子どもは外で遊ぶもの、という固定観念があるから?

「勉強がつらかった」のは周りの大人の体験でしかありません。
実際、教室の子達を観察してみると、小さい子でも実に楽しそうに学習しています。
「読めるようになる」「足し算が出来る」というのはまだ数字や文字を与えられていない子どもにとって、
ものすごくわくわくするチャレンジだからです。

チャレンジが進むと一度にはできなくて「泣き虫愛ちゃん」のように泣く子もたまに出てきます。
でも、「出来るようになる」楽しみを覚えると、だんだん難しいから面白い、という風に変わっていきます。
中には「数学にハマる子」「どんどん難しい本を読み漁るようになる子」もでてきます。
子どもの才能を開花させるための肥沃な土壌を作るのには、幼児期はとても大切なのではないでしょうか。
しかもスポーツより学習のほうがはるかに「つぶし」が効きます。
(よく言うように、野球の世界ではイチローは一人しか要らないけれど、勉強の世界では、ジローもサブローも共存する余地がある。)


折立教室にも、小さなイチローや愛ちゃんたちが頑張っています。私が最初の応援団長になろう、とテレビ画面を見ながら思ったことでした。

お年玉会

2016-01-06 21:31:21 | 教室から


大きい子達でも楽しみにしているのが、新年初めての教室日にやる、お年玉会です。
大したことはやりません。
ただ、学習が終わった子からくじ引きをして、あたったものをもらって帰る、というだけのことなんですが、
いっせいに並んだ景品を見ると、もらうのはたった一つだけど、ワクワクするみたいです。
だらだらしがちな子もこの日ばかりは大急ぎで取り掛かります。

これを始めてから10年くらい。
2、3年目から、小さい子向けと、大きい子向けに分けるようになりました。
全部一緒にしていたら中2の女の子に幼児用の鉛筆が当たったためです。
本当は男の子と女の子にも分けたいのですが、煩雑になるので2グループに留めています。
ピンクのちりとりが男の子に当たったりしますが・・・・。

小さい子に人気なのが大きいボール。
大きい子はヘッドフォンや簡易スピーカーが好評でした。


準備は結構面倒なのですが、喜んでくれるので止められなくなっています。

ちょっとうれしかったこと

2015-12-20 07:54:18 | 教室から
教室に来てくれている子のお母さまから、
お友達に紹介したから、彼女もこのブログを読んでいる、と教えていただきました。


こういうの、とってもうれしいです。


せっかく書いたんだもの、誰か読んでくれたらいいなあ・・・と思ってはいるんですが、
実は書いていても誰かが読んでくれているのか、
それとも検索ワードにヒットしてたまたまクリックしてしまったのか、
こういう情報ツールは発信側にはよく分からないんです。

その証拠に
「秋の七草 いくつ言えますか?」http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=54b6a7e6c95dca2359a31e4d947d5d5d&p=1&disp=10
という記事を書いたときは、いきなり閲覧数がいつもの100倍くらいになったり・・・・。
きっと秋の七草を調べたかった多くの人がクリックして、な~んだ子育ての話じゃん・・・って思ったに違いないのです。
私が書きたかったのは、秋の七草を子どもと一緒に楽しめるお母さんって、素敵ですね、ってことなんですけどね。

忙しくても、ちょっとはマメに更新しようと思った単純な私です。(^▽^)/

暖冬と言っていたのに、急に寒くなってきました。みなさま風邪にお気をつけください。
今年は高3生が何人かいて、私もいつもより念入りにうがいと手洗いをしています。


ああ、どうぞ今年のセンター試験に、あんまり奇抜な難問が出ませんように。
あんなに頑張ってるんだから、志望校にご縁をいただけますように。

基礎・基本が創造性の根っこを作ります

2015-08-31 09:21:30 | 教室から
新学期のスタートです。
長い夏休み、普段できないような素敵な思い出が、たくさんできたことと思います。
ところで、お子さまの生活は乱れていませんか?早めに軌道修正するためにも毎日の「くもんタイム」を上手に活用してください。

 ところで時々、「日本人は真似はうまいが創造力が足りない。」というようなことを耳にすることがあります。
本当に日本人に創造力が足りないかどうかは、ちょっと横におくとして、これからの世の中、新しいものを生み出す力、創造力が大事なキーワードのひとつになるのは間違いないでしょう。
それでは、どうしたら創造力を育てることができるのでしょうか。
のびのび自由にやらせてみる?何事も体験させてみる?それもいいでしょうが、もう一つ大事なことがあります。それは、逆説的に聞こえますが、基礎・基本をしっかり押さえることです。
何もないところから「創造性」は生まれてきません。
有名な画家でも最初から素晴らしい絵が描けるわけではありません。膨大な量のデッサンに裏打ちされた、確実な描写力があってこそ、はじめて才能が花開くのです。
ピアノにしても、スイミングなどのスポーツにしても同じです。根気よく毎日、基礎・基本に取り組むことがあってこそ、他の人から認められる力がつくのです。
コンピューターの世界でインド出身の人が優秀なことは良く知られていますが、子供の頃コンピューターにさわったことのある人は稀です。その代わりインドでは掛け算などでも19×19まで徹底的にたたきこむといいます。

確実な基礎学力こそが創造性の原動力となる、そう考えています。