いわゆる「頭がいい」と言われている子は、
何かを学ぶとき、難しくてわからなくても、「きっと出来る」と考えます。
「考え方を変えたら出来るかも。」「もう一度読んでみたらわかるかも。」
よく出来る子は、分からない状態でいる事が気持ち悪い。
どうにかしたらきっと糸口が見つかる、という発想をします。
一方、勉強が難しくなってしまって、わからないことに慣れてしまっている子は、少々頑張れば出来る問題でも、「これは無理だろう」と考えます。
手取り足取り説明すると、「あっ、これなら出来たのに。」と言います。
学校の学習が上手くいっていない子は、学校の勉強よりも少し戻って、まず勉強の体力をつけます。
(勉強の体力とは集中力や作業力や数の感覚、正しく読む習慣のようなものです。)
そしてその後やるのは、まだ習っていないところを、手探りで解くトレーニングです。
教材に書かれていることと手持ちの知識を総動員して解きます。(少しずつ、応援してもらいながらやるので、たいていできます。)
こういう経験を何度も何度も繰り返した子は、一見難しそうに見える問題でも、「きっとできる」と思って向き合えるようになります。
公文はできないところを徹底的におさらいして苦手な単元をできるようにしていくことに優れています。
でも、もっともっとすごいと思うのは、先に進むと、「きっとできる」と思う子が増えていく事です。
魚を取ってあげるより、魚の取り方を教えて上げる方が、きっとその子はたくさんの魚を手にできます。