中1の1学期英語が危ない
以前の教室だよりでもお伝えしましたが中学校の英語の教科書が昨年から非常に難しくなっています。予想はしていたものの、実際の教科書を手にしてあまりの変わりようにびっくりした記憶があります。
英語は好き嫌いのわかれる教科ではありますが、それでも例年なら、中1の最初の英語テストでは簡単な問題のみが出題され、平均点が80点台という学校が多々ありました。ところが、昨年は多くの中学校である異変が見られました。それは中1の最初の英語テストの平均点が60点くらいしかなく、かなり難しくなったことです。
上の従来型では平均点の80点台が最も多く、70点未満は極端に少なくなっています。
それに対して↓の2021年度分は平均点が60点台と極端に下がり、それでいて90点台が最も多く、60点以下の子が4割近くいます。
中1の途中から「ふたこぶ分布」へ
さらに、2学期のテストの分布を調べてみたところ、平均点は50点台と10点以上の低下が見られ、分布も次のようなほぼフラットな形へと変わりました。
そして3学期になると、平均点は50点台前半まで低下し、分布も変化してきています。平均点の50点くらいにはあまり人数がいなくて、70点台と10点台に大きな山が見られる、典型的な「ふたこぶ分布」になっています。
「できる子」と「できない子」の二極化が進んでいる、ということです。
「小学英語」でどれくらいの力が付くか
<この原因は小学校で英語が「教科化」されたことにあると考えます。小学校の英語の教科書を見るとわかりますが、結構難しい。疑問文、否定文、現在形、過去形、疑問視疑問文と従来中学校で学んでいたものが出てきます。しかもこれらを読み書きするのでなく、音声を中心に”耳と口で覚える英語“が中心となっています。確かに英語が好きな子や得意な子は、数回、単語やフレーズに降れただけで覚えられるでしょう。しかし、そのような学習があまり得意でない子は、単語もフレーズもなかなか覚えられません。この時点ですでに学習塾などで英語を学んでいる層とそうでない層の違いがあらわになっていると考えられます。
小学校の英語は基本的には耳コピ
実は音だけで英語を習得するためには、膨大な時間が必要です。毎日シャワーのように英語の音を浴びる必要があります。そんなことは母国語以外ではほとんど不可能です。そしてそれを補うのが“文字”です。文字さえ読めれば、今日やったことをおさらいすることもできるし、明日やることを予習することもできます。ところが、小学英語は基本的に”耳と口で覚える英語“ですから、読み書きができないまま、いわば耳コピだけで英語を習得しなければなりません。文字で確認する機会のないものは、2~3日したら、家でよほど繰り返さない限り、すっかり忘れてしまうのではないでしょうか?それなのに中学の教科書では、多くの単語やフレーズは、「小学校の英語」として、すでに知っているもの扱いで登場します。二極化は起きるべくして起きていると考えます。
読み書きが解決の第一歩
>英語を始めるときにはまず“音”から始めます。それは正しいのですが、少し音を入れたら、文字も読めるようにする。読めれば教科書が確認できます。
以前、英会話の先生と話す機会があって、英検合格までの時間が公文とあまりにも違うのに非常に驚いたことがあります。文字は英語を嫌いにさせないための大切なツールなのです。
グラフは 教科書改訂で激ムズ化の結果「中1英語力」に格差の危機!原因は「小学英語」の指導方針にあり!? all about ビジネス・学習 からお借りしました。実感としては同じです。
以前の教室だよりでもお伝えしましたが中学校の英語の教科書が昨年から非常に難しくなっています。予想はしていたものの、実際の教科書を手にしてあまりの変わりようにびっくりした記憶があります。
英語は好き嫌いのわかれる教科ではありますが、それでも例年なら、中1の最初の英語テストでは簡単な問題のみが出題され、平均点が80点台という学校が多々ありました。ところが、昨年は多くの中学校である異変が見られました。それは中1の最初の英語テストの平均点が60点くらいしかなく、かなり難しくなったことです。
上の従来型では平均点の80点台が最も多く、70点未満は極端に少なくなっています。
それに対して↓の2021年度分は平均点が60点台と極端に下がり、それでいて90点台が最も多く、60点以下の子が4割近くいます。
中1の途中から「ふたこぶ分布」へ
さらに、2学期のテストの分布を調べてみたところ、平均点は50点台と10点以上の低下が見られ、分布も次のようなほぼフラットな形へと変わりました。
そして3学期になると、平均点は50点台前半まで低下し、分布も変化してきています。平均点の50点くらいにはあまり人数がいなくて、70点台と10点台に大きな山が見られる、典型的な「ふたこぶ分布」になっています。
「できる子」と「できない子」の二極化が進んでいる、ということです。
「小学英語」でどれくらいの力が付くか
<この原因は小学校で英語が「教科化」されたことにあると考えます。小学校の英語の教科書を見るとわかりますが、結構難しい。疑問文、否定文、現在形、過去形、疑問視疑問文と従来中学校で学んでいたものが出てきます。しかもこれらを読み書きするのでなく、音声を中心に”耳と口で覚える英語“が中心となっています。確かに英語が好きな子や得意な子は、数回、単語やフレーズに降れただけで覚えられるでしょう。しかし、そのような学習があまり得意でない子は、単語もフレーズもなかなか覚えられません。この時点ですでに学習塾などで英語を学んでいる層とそうでない層の違いがあらわになっていると考えられます。
小学校の英語は基本的には耳コピ
実は音だけで英語を習得するためには、膨大な時間が必要です。毎日シャワーのように英語の音を浴びる必要があります。そんなことは母国語以外ではほとんど不可能です。そしてそれを補うのが“文字”です。文字さえ読めれば、今日やったことをおさらいすることもできるし、明日やることを予習することもできます。ところが、小学英語は基本的に”耳と口で覚える英語“ですから、読み書きができないまま、いわば耳コピだけで英語を習得しなければなりません。文字で確認する機会のないものは、2~3日したら、家でよほど繰り返さない限り、すっかり忘れてしまうのではないでしょうか?それなのに中学の教科書では、多くの単語やフレーズは、「小学校の英語」として、すでに知っているもの扱いで登場します。二極化は起きるべくして起きていると考えます。
読み書きが解決の第一歩
>英語を始めるときにはまず“音”から始めます。それは正しいのですが、少し音を入れたら、文字も読めるようにする。読めれば教科書が確認できます。
以前、英会話の先生と話す機会があって、英検合格までの時間が公文とあまりにも違うのに非常に驚いたことがあります。文字は英語を嫌いにさせないための大切なツールなのです。
グラフは 教科書改訂で激ムズ化の結果「中1英語力」に格差の危機!原因は「小学英語」の指導方針にあり!? all about ビジネス・学習 からお借りしました。実感としては同じです。
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