【資料】司馬遼太郎 大阪城公園駅陶板レリーフ 碑文 2023年09月12日 | アーカイブ 大阪城公園駅 おごそかなことに、地もまたうごく。 私どもは、思うことができる。この駅に立てば、台地のかなたに渚 [なぎさ]があったことを。遠い光のなかで波がうちよせ、漁人 [いさりびと]が網を打ち、浜の女 [め]らが藻塩 [もしお]を焼いていたことども。秋の夜、森の上の星だけが、遙かな光年のなかで思い出している。 夏、駅舎の前の森の露草の花の青さにおどろくとき、またたきの間 [ま]でも茅渟 [ちぬ . . . 本文を読む